食材・発想が日本のフレンチとは違いました【イーストビレッジ】 : Papilles

NY旅行（６日目）⑤

ニューヨークディナーの〆はこちらのお店、フレンチのパピルスさんで。
ニューヨークの中心地からはかなり離れたロケーションとなりますが、ネットでの評判がすこぶるよかったので来てみることにしました。

テイスティングコースのみの店です。３皿、５皿、７皿から選び、それぞれに応じたワインのペアリングも出来ます。今回は７皿のペアリングでお願いしました。そして、チーズをプラス。

店の方は、オーナーさんをはじめ、フランス系の方だという感じでした。
メニューもフランス語です。

料理の内容は以下の通り。

・アミューズ２点
パッションフルーツのようなものが乗っかったもの、網状のパイが乗っかったコーンスープ
両方、見た目も美しいです。
白ワインとともに。

・Leek
Nori, bottarga, Mezcal and lemon sabayon
Vacqueyras Domaine Le Colombier 2017 *
ここからがコースの始まり。
レモンのピールのみじん切りの入ったサバイヨン（ムース）に、カラスミ（ボッタルガ）と海苔が乗っかったリーク（ネギ）が添えられてました。
レモンの使い方が、今までに出くわしたことのない使い方で異文化に出会ったという感じを受けましたね。
ワインは白。

・Madai
Fennel, Osetra caviar, lime crème-fraîche
Sancerre Domaine des Grandes Perrières 2017 *
真鯛です。フェンネル、オセトラキャビア、生クリームとともに。
これを食べて、真鯛は寿司のためにあるのではく、フレンチのためにありますねとオーナーにコメント。
フランスの食材やキャビアとともに食べる真鯛、素敵でした。　
また、ここでもレモン味のソースがちりばめられていました。
ワインは白。

・Agnolotti del Plin
Aged comté, hazelnut,artichoke
Riesling Grand Cru Rosacker 2012*
アニョロッティ・デル・プリンをヘーゼルナッツとアーティチョークのソースで頂きました。
食材が、普段食べている料理と違いすぎます。
ワインは白。

・Striped bass
Butternut squash, meyer lemon,
herb coulis, onion jus
Mâcon-Chaintré Pascal Berthier 2017 *
ストライプドバス（シマスズキ）。
バターナッツスカッシュ、マイヤーレモン、ハーブクーリ、オニオンジュースとともに。
さっぱりしたバスを色んなソースで頂きました。
ここでもレモンが使われてましたが、全体を通してこのレモン使いが基調になっていたように思えます。
色んなソース、よかったです。
ワインは白。

・Duck
Fig, mushroom, fig leaves infused duck jus
Malbec Finca Los Altepes 2015 *
肉料理はあひる。
イチジク、キノコ、イチジクの葉が混ざったアヒルの肉汁？で頂きました。
肉への火入れも上手で、それを何とも言えない変わったソースで頂きました。
ワインは赤。
・チーズ３種

・Pré-dessert
Pear、Orange blossom, vanilla,brioche
Drappier Champagne Brut *
洋梨とオレンジ、そしてバニラを使ったデザート
（ブリオッシュは写真撮り忘れ）
シャンパンとともに。

・Chocolate
Guanaja dark chocolate, goat cheese, evoo
Rozès 1997 Porto *
チョコレートです。
ゴートチーズとエヴォも入っていたらしいですが、チョコが濃厚すぎて分かりませんでした。
それともこの濃厚さはゴートチーズだったのでしょうか？
ワインはロゼ。

全体的に、食材、調理の発想が日本で食べているフレンチとは全く違いました。
フランス人シェフならではの料理なんだと思いますが、フレンチって奥が深いですね。

故に料理は全般的に満足。
ただ、ペアリングのワインが私的にはイマイチでした。
全体的に若く、無個性なワインでした。
ワインが面白ければパーフェクトだったのですが・・・

オーナーはかなり真面目で繊細な方と感じました。
いいお店を作られたと感じましたが、ミッドタウンの方に出店すれば料金はもっと高くなるんだろうなと、そんなことを考えながら頂いてました。

また伺いたい店です。