ネバダ大ラスベガス校で食べた大谷選手も大好きなハンバーガー : In-N-Out Burger　 Las Vegas NV

昨年10月のアメリカ出張９日目。

前日からラスベガス。
と言っても遊びに来たわけではありません。
わが社にとってはアメリカでも指折りの大口取引先がある街なのです。


前回の訪問から４年。
不夜城のこの街はこの間にも大きな変貌を遂げていました。

大きな新設のスタジアムと共に念願のNFLのプロフットボールチームが、
この年からフランチャイズとして進出（オークランド→『ラスベガス・レイダース』）。

５年後にはMLBのオークランド・アスレチックスもこの街を本拠地にする予定で、
そのためのスタジアムの建設も始まっていました。

そして、新たなランドマークとして、
「スフィア」という球体のコンサートホールがお目見え。
（こけら落としは『Ｕ２』のコンサートで、この日も満員の中開催されていた）

夜になるとこの球体は様々な仕掛けでその存在をアピールして、
今やラスベガスでも最も目立つ建物と言っても過言ではないでしょう。


ホテルはいつもの「フラミンゴ」。

もっと高級なホテルはあるのですが、
ベン・シーゲルというギャングだった一人の男が、
「Always open. Everyone welcome.」
の理想のもと、何もない砂漠の真ん中で建設を始めたラスベガス初のホテル。
（その経過は映画『バグジー』で詳しく紹介され、彼の死後ここを引き継いだ男は映画『ゴッドファーザー』の中でモー・グリーンのモデルとされています）

そんなホテルを「クラシックホテル好き」「映画好き」の私が外す訳はなく、
ラスベガスではいつからかここが私の定宿となっています。

ホテルではこのホテルの象徴でもある実物のフラミンゴが出迎えてくれて、
アメリカで最も美味しく最も世話になっている、
熟成肉のステーキレストラン『Center Cut』は相変わらず健在。

でもお世辞にも美味しいと言えなかった日本料理『やまと』は、
きれいさっぱり跡形もなく無くなっていた（笑）


さて、なぜ私が数あるラスベガスのレストランの中で、
このハンバーガーショップを取り上げたかは２つの理由があります。

ひとつはドジャースの大谷選手が大好物というトレンドに乗ってみた事。

「イナナウト」（アメリカ人の発音による）の最大の特徴は、「オーダーが入ってから焼く」事。
そして「客が自由にカスタマイズできる」事。

このふたつは、昔、日本でも『ウェンディーズ』が採用していた方法で、
オールドファンの方は、
「シングル、チーズ、エブリシング、ノーピクルス、ノートマト」
などとマイクで厨房に注文を知らせる定員さんの声をご記憶の方も多いと思います。

かく言う私も、
パティが厚く焦げ目が感じられ、好きなものをトッピングできた『ウェンディーズ』は、
大学時代からマックやロッテリアには見向きもせず一途に通っていたものです。
（モスはたまに行っていました・・・汗）
チリコンカーンも美味しかったですからね。

日本の『ウェンディーズ』は残念ながらダイエーが手放して以来、
他社と同じように作り置きになってしまいましたが、
「イナナウト」は今でもその方式も貫いています。


このお店で大谷選手もお薦めの人気メニューは「ダブルダブル」。

わかりやすく言えば「ビッグマック」の真ん中のパンが無いもの。
厚いパティが２枚とレタス、メルティチーズ、生タマネギ、トマト、ソースで構成されている。

個人的ながら、ハッキリ言えばビッグマックとは比べ物にならないほど美味しい。
というか、街場のグルメバーガーを食べる必要が無いと思うくらい美味しい。
私も西海岸に居る時は「イナナウト」以外は行かない。

そしてこのお店のもうひとつの特徴は、
客がメニューに載っていない物（裏メニュー）を注文することが多い事。

ロスのスタッフの話では、
その中でもいくつかのメニューが「通称」として定着しているのだという。

この日、スタッフから薦められて私が和正???（オーダー）したのが、
「アニマルスタイル」と呼ばれる人気の???裏メニュー。
もちろんメニューには無い。

これは生タマネギの代わりにローストしたタマネギを使っていて、そしてソースの量が多い。
通常のダブルダブルよりもコク深く料理としても色合いが強く感じられてとても美味しい。

例えば、フライドポテトなどのサイドメニューとも合うし、
なんといってもビールに合う。

日本でもかつて「一日限定」で出店した事があるようですが、
『ウェンディーズ』無き後（ファーストキッチンにありますが・・・汗）???、
パーマネントで日本にも進出してきて欲しいですね。


そして今回この店をアップした２つめの理由と言うのは・・・、

このお店がネバダ大学ラスベガス校（通称：ネバダ・ラスベガス＝UNLV）構内にある事。

私が訪問した約ひと月半後の12月６日。
日本でも報道された通り、
まさにこの大学で教員３名が死亡する銃の乱射事件が発生したのでした・・・合掌。

もちろん、私が犯人に指示したわけではありませんよ（汗）

それにしても・・・、
首里城やパリのノートルダム寺院の火災、
タイの大洪水、ニューオリンズの台風・・・。

2011年３月の東日本大震災を突然の出張延期で直接的な難を逃れて以降、
ここにアップしただけでも、私の訪問の直前直後にいろいろな災厄が起こっている。

われながらびっくりポンです。