ロスで懐かしい雰囲気に浸りながら食べた老舗のラーメン : Daikokuya Sawtelle

昨年10月のアメリカ出張４日目。

この日はサンフランシスコの友人と共にロスに入り、
別の私の留学時代からの友人（アメリカ人）と３人でアメフト（カレッジフットボール）観戦。

（例によって余談から始めます。お店については***以下をご覧ください）


「ロサンゼルスメモリアルコロシアム」
過去２回のロス五輪のメインスタジアムであり、
2028年のロス五輪でも開会式と閉会式などのメイン会場になることが決まっている。

10万人収容の屋根のない（今現在）スタジアムは壮大な解放感で、
クラシカルなメインゲートはとても趣がある。
またここではこの大学の試合の時にも「聖火」が点灯されるのでとても盛り上がる。

ここは昔からNFLのプロフットボールチームもホームにしたり離れたりしているが、
一貫してここをホームスタジアムとしてきたのが、
スタジアムのとなりにある私が留学した大学で有り、
ロスではUCLAと並ぶ名門のフットボールチーム。

ちなみに大学の応援歌「FIGHT ON」は度々日本でも主にCMを中心に耳にすることが有り、
オールド世代の人なら「ああこの曲ね」と思うに違いない。

Fight on：https://www.youtube.com/watch?v=o4jVZF74p7U

近年はトップオブトップにはなれなくなってしまったが西海岸では安定した強さを誇っている。

特に前年（リアルな一昨年）のシーズンでは、
この年もチームを率いるスターQBが「ハイズマン賞」（全米最優秀選手賞）を受賞するなど、
久々に「全米チャンピオン」になるのではないかと私の留学時代の友人も色めき立っていた。

ちなみにこの友人というのは、
私と同じ「ウォークオン」（スポーツ推薦では無い一般入部）で、
同じ「レッドシャーツ」（選手登録をしない言わば練習生）だった頃からの付き合い。
でも彼は高校時代から優秀な選手で他の大学のオファーを蹴ってこの大学に来たという。

ポジションが違うとはいえ何も知らない私は彼からフットボールのイロハを教えてもらった。
私は１シーズンのみの在籍でしたが、彼は翌年からロースター登録を勝ち取った。


さて試合の方は同じカンファレンスのアリゾナ大との一戦。

開幕5連勝で迎えたこの試合は予想外の大接戦。
２度の延長戦の後のタイブレーク（２ポイントコンバージョン合戦）で何とか勝利。
開幕６連勝となった。

ただ、楽勝が予想されたこの試合を複雑にしたのは攻撃面のちぐはぐさ。
小さなミスを連発した挙句にＱＢの彼のひとり相撲が目立つ展開。
正直言って「この彼がハイズマンウイナーなの???」という出来だった。

そして結果論ですが、
チームはこの後１勝５敗（通算７勝５敗）でシーズンを終え、
ライバルUCLAとのロサンゼルスダービーにも惨敗。
ランキングでも圏外になってしまいました。

それでもスターQBの彼は翌年（リアルな今年）のNFLドラフトで、
名門シカゴ・ベアーズに「いの一番」（全体1位）で指名されて、
既に今シーズンからスターター（先発）として出場しています。

当初はプロの壁にもろにぶち当たっていましたが、
リアルな今日現在はようやく大器の片りんを示し始めているようです・・・頑張れ、後輩???！


***

さて試合終了後、
ロスの友人が２人の日本人を意識したのか、それとも本心からなのか、

「大黒家でラーメンを食べてゆこう！」と言い出した、

『大黒家』
ロスのリトルトーキョーに昔からあるラーメン店。
私が留学したころからあった大の老舗。

当時は日本人以外には見向きもされなかったお店でしたが、
その後、今の会社（毘沙門グループ）が運営に携わり、
折からのブームに乗って今では人種を問わず人気のようで、
リトルトーキョーの２店とアジア系の多い東部郊外のサンガブリエルあたりのお店は、
いつも行列ができていることで有名。

「行列に並ぶのは嫌だよ」

私がそう言うと、彼は自信ありげな表情を浮かべて車を発進させた。

「ソーテル・ジャパンタウン」
ロスからサンタモニカに向かう途中で、
あのビバリーヒルズにも近いソーテルという街にある日本系のお店が集中するエリア。

通りを歩く人は日本人が多いというわけではないが、
通りに面したお店やショッピングモールには日本語の看板が立ち並ぶ。
ちなみに、この日本人街は、
リトルトーキョーより西に位置することから「リトルオーサカ」とも呼ばれている。

日本が本店のラーメン屋の「つじ田」などは、ここだけで何軒（４軒以上）も出店してる様子。

その中に「DAIKOKUYA（大黒家）」の文字を発見。
並んではいないようですが、多くの人でにぎわっている。


外観のコンサバな雰囲気とは違って店内は「ザ・昔の日本」。
ちょうど、新横浜のラー博のようなレトロな街並みが再現されている。

我々はひとり１杯のラーメンと餃子とチャーハンをオーダー（信長???）

私はリトルトーキョーやサンガブリエルのお店にも行ったことがあるが、
サンフランシスコ在住の日本人の友人も初めてとの事。

正直言って、チャーハンはいわゆる中国料理店や街中華のようではなく、
なんというか、定食屋さんの「焼き飯」といった感じ。
餃子は棒状の餃子で日本のどこかの餃子房の「鉄鍋餃子」のようだがネギとの相性が良い。

そして豚骨ラーメンは相変わらず美味しい。
日本のような博多風でも久留米ド豚骨でもなく、
雰囲気だけなら『ホープ軒』とか「弁慶』に近い感じ。


ロス初日からラーメン。
やはり息子の語学学校をロスにしなくて良かった（汗）

ちなみにこの日食べたもの。
ラーメン　約2,400円
チャーハン　約2,100円
餃子　約1,200円・・・でした。

ここは思ったほど高くなかったですが、
今年はどうなっているでしょう???