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アントワープ旧市街にあるスターシェフの温かいレストラン
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グールマン
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
't Fornuis
|
|---|---|
| ジャンル | フレンチ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+32) 032336270 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ベルギーReyndersstraat 24, 2000 Antwerpen |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
￥15,000～￥19,999 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
席・設備
| 個室 |
有 |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| 初投稿者 |
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周辺のお店ランキング
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年に一度のアントワープ詣。
ベルギーの内陸都市でありながらヨーロッパ有数の貿易港を持つこの街は、ベルギーを世界的に有名にしたダイアモンドやチョコレートなどのほか、かつてはおそらくヨーロッパで手に入るものはすべて手に入れることができたのだろう。
料理にもそれが顕れている。
オランダの禁欲的な生活に嫌気がさした快楽主義者たちが、オランダから独立してブリュージュなどとともに美食を追求したといわれるここアントワープは、どこで何を食べても基本的には美味しいものばかり。
ここ「’ｔFornuis」はそんな古き良きアントワープの料理を提供し続けているという。
ちなみに「’ｔFornuis」とは「（調理場の）ストーブ」という意味。
実は今回の出張に際して、私は先方をあるレビュアーさんお薦めの別のレストランに招こうとしたのだが、昨年が我々の招待だったので、今回は先方から招かれて訪れることになったのがここだった。
店に入ると、この店のシェフ、ヨハン・セーガー氏が直接出迎えてくれた。
こじんまりした店内は、我々のほかには４組ぐらいしか入れないぐらいの大きさだった。
（のちに聞いたら奥に40人ぐらいのファンクションルームがあるらしい）
店側と我々の距離感が恐ろしく近いこの店は、どこかの家庭に招かれたような雰囲気だ。
シェフ自らが「今日用意できるもの」「好き嫌い」「食べたいものはあるか？」など、我々と直接会話をしながらメニューを決めてゆく。
なんだか食べる前からワクワクしてくる。
「魚のフリット」から始まったそのメニューは、早くも２品目で盛り上がりを見せた。
「アカザエビのカルパッチョ キャビア添え」
甘くてプリプリのカルパッチョの上に贅沢に盛られたキャビア。
見た目だけでなく、その味のコントラストが素晴らしい一皿だ。
次はこの店の名物のひとつ「キング・クラブ」。
サラダ仕立ての蟹のタルタルをカリカリの皮で挟んだオードブル。
ワインの進む一品。
「エビのワンタン仕立て」はスープ代わりの一品。
エビの出汁の味が濃厚で今までとは雰囲気の違う料理。
そしてメインの一品目。
「仔牛のミンチときのこのオイル煮」はさっぱりとした塩味のコンフィのような煮込み料理。
ホッとする薄味の料理。
逆に「鶏ときのこのクリーム煮ポテトクリスピー添え」は、濃厚ながらしつこくないクリームソースで煮込んだ鶏とキノコにポテトクリスピーが食感のアクセントを与える堂々たるメインディッシュ。
店名の調理場のストーブから「満を持して」運ばれてきた一品という感じ。
思わず気持ちも暖かくなるような本当に美味しい一皿だった。
デザートの「パンナコッタとベリーベリー」。
同じく名物デザートの「コーヒーのアイスクリーム」は抜群の出来。
全く違ったタイプのデザートなので飽きずに美味しくいただけた。
キャビアにコストをかけたのか、全体的に素材の高級感は少ない料理では有ったが、その店名の通り、とても気持ちが暖かくなれるような料理の数々は、このレストランの家庭的な雰囲気にピッタリだったと思う。
食事中に聞いたことなのだが、
ここのシェフ、セーガー氏はテレビにもたびたび出演する有名シェフで、この店もアントワープではとても人気のレストランとして、ミシュランの１つ星を獲得しているのだそうだ。
こんなこじんまりとしたレストランの家庭的な雰囲気と距離感を感じさせないシェフがミシュランの星に似合わない気もするが、それを凌駕するほどの料理の実力をミシュランも認めているという事だろう。
派手さはないがアットホームなとても良いレストランに出逢った。