無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
グールマンさんの他のお店の口コミ
らーめんチャチャまる(沼南、原市 / ラーメン)
YONOGHERITA(北与野、大宮、与野本町 / ピザ、パスタ、ハンバーグ)
ANAラウンジ(成田空港、東成田 / その他)
まるあ中華そば(戸田 / ラーメン)
ラーメン王(浦和 / ラーメン、食堂)
STEAK&PASTA NANKOYA7058 / 海なし県埼玉の漁港 絶対鮮魚(南古谷 / レストラン)
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
| 店名 |
Zilte
|
|---|---|
| ジャンル | イノベーティブ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+32) 32834040 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ベルギーHanzestedenplaats 5, 2000 Antwerpen |
| 営業時間 | |
| 予算 |
¥30,000~¥39,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、AMEX) |
| 個室 |
有 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
4月中下旬のヨーロッパ出張5日目。
この日の夜は今回の出張の大きな楽しみのひとつ、
パリの『ランブロワジー』での6年ぶりのディナー・・・のはずだった。
でもこの日私はベルギーのアントワープで夕食をとっていた。
(例によって余談から始めます。お店については***以下をご覧ください)
前日、ベルギー・ブリュッセルの取引先に行った後にパリに入ったのですが、
その事をベルギー担当の日本人スタッフが、今回は日程の都合で行かない予定だったアントワープの取引先でついうっかり話してしまい、先方から急な呼び出しがかかったというわけです(汗)
この取引先は、今までのログでも登場した通り我が社にとってはとても大口の取引先。
でもコロナが収束に向かい出した頃に、私が直接先方とのオンラインミーティングで、
じっくりと対策を立てた後なので今回は行かなくても良いかな???と思っていたのですが、
彼らにとっては私は「業者」なので???訪問しないことが許せないのでしょう(涙)
確かに彼らが日本に来るときには大手の商社よりも先に我々の所に来るのほどなので・・・。
でもスケジュールがいっぱいだった私は、パリでの仕事を終えた後にしか時間が取れない。
仕方なく『ランブロワジー』はスタッフ(ゲイ君)の洗練された仕切りにまかせて、
(実はこの取引先もグルメ友達なのでそれはそれで問題はあるのですが・・・)
私は夕日の中(と言ってもこの時期はまだとても明るい)、
泣く泣くベルギー・アントワープに向かったのでした。
アントワープ着くと、駅で待っていた日本人スタッフにまずは大目玉。
「今日の『ランブロワジー』(推定30万円???)は全て君の給料から引いておくからね!」
この冗談に震えあがるこの若いスタッフがとてもカワイイ。
彼は真面目で堅実な仕事ぶりが取引先にも好評で、
実際、前回の私のコロナ禍最盛期の出張時も、
彼の事前の準備によって厳しいドイツ入国を無事に果たす事ができたという功績もあるのですが、
前のログでも述べた通りとにかく「軽くておっちょこちょい」。
ドイツ事務所のスタッフ達が閉口するようなことも多いらしい。
ちなみに彼の前任者だった70歳の日本人スタッフも、
森の中でベルギー国鉄の「タリス」という真っ赤な特急列車を見た時に、
「緑の中を走り抜けてく真っ赤なタリス」♬
(プレイバックPART2 by 山口百恵)
と独り言のように鼻歌で親父ギャグをかますすっとぼけた人でした(笑)
***
バツの悪いアントワープの取引先への訪問も何とか乗り越えて、
彼らが港に新しく作った大きな物流センターを見学した後、
ようやく周囲が多少暗くなりかけた中で彼らとのディナー。
彼らはジャケットを着替えてなんだか気合が入っている。
そして、レストランにいる客は、皆キレイに着飾っていて普通のスーツ姿の我々は浮いていた。
料理はすでに決まっている模様で、
私たちはテーブルに着いてすぐシャンパーニューとアミューズが供され、
我々にメニューが見せられることはなかった。
料理は今流行りのひと口サイズのものばかり。
どこまでがアミューズで、どこからがオードブルかもわからない。
食材も一応は説明してくれるのですが、
ひとつの料理に使う食材が多すぎて、何がこの料理のメイン食材かもわからない。
味も同じで、例えば「貝」と説明を受けた料理なのに「ポルチーニ」や「牛肉」の味が強かった。
何品かひと口サイズの料理が続いた後に多少量の多い料理が出てきた。
「これがメインなのかな???」と写真を撮っては見たものの、
でも「ロブスター」と説明されたにもかかわらず、他の食材の味が勝っている。
次のメインの「鳩」になってやっと鳩の味わいを感じられるものでした。
そしてデザートもメインデザートが出てくるまでに3品のアバンデゼールが・・・。
時間はここまでたっぷり3時間半。
この後もコーヒーの時に3種のミニャルディーズが山盛りに・・・(汗)
でも、これでも通常のものよりも品数を減らしたコースとの事。
実際に我々よりも早くからいた客はまだメインが終わったばかり(笑)
後にスタッフから聞いた話では、ここはミシュラン三ッ星のレストランで、
今、アントワープで最も注目されているお店なのだそう。
「最初から言ってよ!」
と思ったが、実はうちのスタッフはあらかじめ聞かされていたらしい(怒)
通常は8品のコース(でも実際には10品を超えると思う)で300ユーロ(4.5万円???)で、
私たちの料理は5品のコースにしてもらったようだ。
(実際には10皿出てきました・・・驚)
味はさすがにとても美味しい。
でもメイン食材とサブ食材がごちゃごちゃで、組み合わせの「妙」を感じる暇さえなかった。
「美味しければそれでいいじゃん」
残念ながら、私はこの料理スタイルについては「それで良い」とは全く思わない。
都内のフレンチでも日本料理でも最近はこんなスタイルが幅を利かしている。
ひと口ならそこそこの料理人なら美味しいと感じさせる事が出来るのではと思ってしまう・・・。
「メインの食材とそれを盛り上げるサブ食材や味付けの組み合わせ」
いみじくも、この日行く予定だった『ランブロワジー』の堂々たる料理を思い出し、
やはり行かなかったことをいまさらながら後悔するのでした(涙)
しかも、アントワープには安くて美味しいレストランがたくさんあるのにね・・・。
でも、ペアリングのワインはとても合っていた。
時刻は23時半過ぎ。
私は、ブリュッセルにとったホテルをキャンセルして、
スタッフが宿泊するアントワープのホテルで少し休んだ後、
「夜行バス」に乗ってパリのシャルル・ド・ゴール空港に向かったのでした(涙)
***
ちなみに、パリからアントワープの駅に着いた時、
駅周辺にはダイヤモンドの取引を終えたバイヤーが何十人(百人以上???)も居た。
何故彼らがバイヤーだとわかるかというと・・・、
彼らは全身黒づくめのスーツに顎ひげを蓄え山高帽をかぶっているから・・・。
そう、この駅の近くに世界最大のダイヤモンドの取引所のあるアントワープでは、
そのバイヤーの多く(ほとんど)がユダヤ人なのです。
ヨーロッパでも古くから最大級の港湾都市で、
「ハンザ同盟」の時代から欧州有数の国際都市だったアントワープは、
今も多民族共存の様子があちこちで垣間見られる。
(欧州最大の中華街もこの街にある)
アフリカから船で運ばれてくるダイアモンド鉱石がここで加工されたり、
カカオはベルギーチョコレートになったり、その歴史は今も脈々と受け継がれていますよね。
でも、その権益の多くは今もユダヤ人が握り続けています。
この時はまだ「ハマス」との戦争は起こっていなかったが、
今は彼らもまた複雑な思いを抱えてこの地で生活しているのでしょうね。