ベルギー料理と聞いて思いつくものが全てここにある : Breydel De Coninc

★☆　Ｂｒｅｙｄｅｌ　Ｄｅ　Ｃｏｎｉｎｃ（ブルージュ／シーフード）　☆★
　ベルギーのブルージュにあるシーフードレストラン「ブレイデル　デ　コーニンク」
観光スポット「マルクト広場」近くでシーフード料理を提供するレストランです。
クリスマス休暇でベルギーを訪問し、昼食を食べる店を探していた際に、店の外に「日本語メニューあります」との標記を見つけ、たまたま立ち寄りました。
場所は、マルクト広場とブルク広場をつなぐブライデル通り沿いに立地します。
日曜日の１２時３０分に訪問し、訪問時には３～４テーブル空いており、窓際の良席に案内されましたが、当日はブルク広場でビアフェスのようなイベントが開催されており、そちらに人が流れた可能性があるため、普段の日曜日と状況が異なるかもしれません。

１　雰囲気　
　ブルージュは、天井の無い博物館ともいわれるくらい街並みが美しく、レストランはその美しい街並みに溶け込んだ、美しく可愛らしい外観です。
店内は、木目調を基調としており、入口付近に置かれた金魚の水槽が印象的。
座席間は広く取られ、ベルギー人の体格によるものなのか、椅子とテーブルが大きく、全体的にゆったりした造りです。
客層は観光客が多いのですが、総じて欧米の方が多く、アジア人は私の席だけでした。
また、お子様メニューも用意されており、家族連れも利用可能です。

２　料　理
　料理はアラカルトでもコースでもオーダーできますが、欧米人基準のコース料理を食べきれる自信がなかったので、アラカルトで注文し、それをシェアして食べました。
アラカルトメニューは、冷前菜、温前菜、スープ、ムール貝料理、ロブスター料理、ウナギ料理、その他シーフード料理、肉料理、お子様向け料理、デザートで構成され、主な料理のメニューは下記のとおりです。
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□　冷前菜
・　サーモンマリネ（１６ユーロ）
・　トマトとエビのサラダ（１７ユーロ）
□　温前菜
・　ムール貝のガーリックバター炒め（１４ユーロ）
・　チーズコロッケ（１３ユーロ）
・　エビチーズコロッケ（１５ユーロ）
□　スープ
・　オニオンとベーコンのスープ（８ユーロ）
・　シェリー酒風味の魚介のスープ（１０ユーロ）
□　ムール貝
・　ナチュラル（２４．５ユーロ）
・　白ワイン蒸し（２７．５ユーロ）
・　ショウガ・コリアンダー・チリ風味（２７．５ユーロ）
・　白ワインクリーム煮（２７．５ユーロ）
・　ガーリックバター（２７．５ユーロ）
・　プロバンス風（２７．５ユーロ）
□　カナディアンロブスター（３種類：いずれも５６ユーロ）
□　ウナギ料理（４種類：いずれも２８ユーロ）
□　その他シーフード料理
・　サーモンとトマト、タプナードソース（２５ユーロ）
・　ブイヤベース（２８ユーロ）
□　デザート
・　チョコレートムース（６ユーロ）
・　クレームブリュレ（８ユーロ）
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　総じた料理の感想としては、大衆的で優しい味付けの料理が多く、日本人に馴染みやすい料理が多いです。
また、想定していたとおり、ボリュームは多く、オーダーした料理の他にフライドポテトとパンがついてくるため、そのことも念頭に置いて注文した方が良いでしょう。
私は、「トマトと小エビのサラダ」、「チーズのコロッケ」、「ムール貝白ワイン蒸し」に「Ｊｕｐｉｌｅｒ」というビールを２杯いただきました。
個々の料理の感想は下記のとおりです。
（１）トマトと小エビのサラダ
　冷前菜でオーダーしたのは、日本にあるベルギー料理店でも見かけるトマトと小エビのサラダです。
日本のベルギー料理店で食べるそれと、味付けは変わらなく、普通に美味しかったのですが、日本では見かけない大きなオキアミみたいなエビが使用されていて、かなり見た目が違いました。
（２）チーズコロッケ
　熱々の状態で運ばれてきます。
コロッケには、ジャガイモが使用されておらず、中に入っているのはチーズのみ。
コロッケの下にもチーズが敷かれており、チーズ感満載のコロッケです。
味つけも優しく、日本人のわたし的には、胃が落ち着く料理でした。
（３）ムール貝の白ワイン蒸し
　ムール貝は６種の味付けの選択ができますが、シンプルに白ワイン蒸しをオーダー。
大きな鍋に盛られたまま運ばれてきます。
ムール貝は北海のものを使用しており、モンサンミッシェル産より粒が大きいです。
味付けに関しては、少し塩が使用されている程度でシンプルですが、貝の出汁が良く出ていて身体に染みわたる旨さ。
ムール貝は、粒は大きいものの、身が締まっていて美味しく、かなりのボリュームでしたが、ペロリと平らげてしました。
また、セロリが日本のものよりも、強烈な味と香りを放っており、味を引き締めるのに良い役割を果たしていると思います。ベルギーに来たら、ムール貝はマストです。
（４）フライドポテト
　フレンチでパンが食事の途中で出てくる感覚で、フライドポテトが供されます。
フライドポテト自体は日本で食べるものと変わりませんが、ソースが３種類用意されているのがうれしいです。
（５）Ｊｕｐｉｌｅｒ　３３ｃｌ（３．２ユーロ）
　ベルギーで最もポピュラーなビールの１つ。
スッキリとした口当たりで、ほんのり甘みを感じるのが特徴。
コクと苦みが控えめなので、物足り無いと思う方もおられるかもしれませんが、クセが無いので、どの料理とも合うと思います。

３　サービス
　スタッフは、フロアを切り盛りする女性と、２～３人の男性という構成。
予約無しで入ったのですが、フロアを仕切る女性のスタッフは、難しい表情等一切みせず、ニコニコ対応してくれたのが非常に好印象でした。
サービスは、皆さんテキパキとしており、オーダー、ビールの追加等、終始スムーズに対応していただきました。
また、複数のスタッフが日本語で話しかけてくれたり、全体的に優しい感じがする接客が嬉しかったです。ちなみに、会話は全て英語で通じました。

４　総　評
　サービスの良さが一番印象的で、楽しく食事を味わうことができました。
料理は大衆的で、万人受けするものが多く、ベルギーの郷土料理といわれるものがほとんど用意されています。
特に山盛りのムール貝は、話題性も加味して是非とも押さえておくべき。
観光スポット「マルクト広場」の近くにありながら価格も安く、珍しく日本語メニューも用意されているので、日本人の方におススメのレストランです。