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㌢メント
松鼠桂魚。
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ムササビヒンソー
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| 店名 |
上海会館 96広場店
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+86) 02160487778 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
中国上海市浦东新区东方路796号96广场2楼 |
| 交通手段 |
地下鉄2号、4号、6号、9号線線世紀大道駅12番出口徒歩3分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 個室 |
有 (8人可) |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、ソファー席あり |
| ドリンク | ワインあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ドレスコード | スマートカジュアル |
| 初投稿者 |
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「へえ、松鼠桂魚ですか、久しぶりに見ました。」
「ええ、最近はこういうクラシックというよりオールドファッションな御菜を見直す気風があるんです。」
…上海から留学、東京理科大の大学院で学業をおさめ、日本で就職しようとしていた矢先、東日本大地震があり、家族の強い希望で帰国、今では各種イベントでの展示ブースの施工会社で経理(マネージャ)を張るLさんが、少し眩しそうな目をしながら円卓の皿をこちらに回してくれる。
上海浦東世紀大道。
96広場という、前世紀末、アメリカで流行ったワンストップのショッピングモールみたいな商業施設の中にあるレストラント。
店名通りに「昔ながら」な体裁の滬菜、蘇菜、揚州菜、杭州菜、寧菜など、江南料理を得手としている、という店で、ご馳走になる。
冒頭「久しぶり」と言ったのは、この手の料理は、今のように大陸で「買ってください」の仕事をする以前、主に日本向け商材を「売ってください」とこの地に訪れていた、前世紀末によく、口にしたものだったからだ。
当時の上海、都心部でも表通りから一歩路地に入ると、集合住宅の窓には洗濯物が盛大に干してあり、公衆浴場やら雑貨屋さんやら、軒先に火鉢みたいなのを出して、コック兼おかみさんが骸炭(コークス)の高熱で鍋を振る一膳飯屋やらがあったりという風景をよく見かけたし、昔の(50年近く前です)東京みたいに界隈でのちょっとした買い物なんかにはパジャマ姿でチョロチョロ歩いている善男善女にあふれていた。
「人民服」姿のご老人、なんかも多少はいたなあ。
その頃、お取引先と、或いは(中国語なんて一言も喋れないのに筆談と気合と根性で)ひとりで、レストラントへ向かい、品書きを眺めると、水晶蝦仁、龍井蝦仁、紅焼獅子頭(は、滬菜じゃないか、はは)、雪菜黄魚羹、東坡肉、蟹粉豆腐…なんてものと一緒に載っていたのがこの「松鼠桂魚」
松鼠とはリスの事。
川魚ながら桂魚というのはこの地方での「ご馳走」ということになっていて、いわゆる「いい席」に出てくる一品。
桂魚を背開きにし粉を振り、皮と身に包丁を施し、油で揚げ、甘酢のタレで食わせる。
揚げながら更に背に油をじゃーじゃー掛けると身が弾けて「花が咲いた」ようになり、これがリスに似ている? からこの名前になったとかなんとか。
巧く熱を通したものは骨からの身離れよく、ほっくり、さくりとしてい、烹調(煮かげん)と調味で泥臭さもなく、結構なモノであったが、この地方特有の「甘酸っぱさ」なかでも甘味が前面にくる味付けが、ややもすると酒飲みにはちょい過剰で、悪くはないが自らは「あんまり」頼まない献立のひとつであった。
そうこうしているうち、21世紀を迎える。
当地の桁違いな「高度成長」とともに、華南、なかでも当時は最先端と言われた、口当たりと食後感がデリケートな香港の料理が持て囃されるようになり、酒家、酒楼、ホテルの入り口には「香港厨師長招致」の看板が目立つようになり、それとともに現地の料理もだんだん粤菜(港菜)とのハイブリッド化が進み、「酸っぱくて甘い」鎮江香醋を用いる界隈伝統的な味わいは、特に若い世代の人々と食卓を囲むと、以前ほど目の前に現れなくなった「ような気がする」
それが今世紀も廿年経とうとし、このような「懐古系」料理屋が台頭、そして(わたくしなどと比べれば)はるかに年若な世代のひとが、このような「古式ゆかしい」皿でもてなしてくれるのを目にすると、あゝ進歩と革新、拡大一辺倒であったこの街のひとたちも、ちょっと立ち止まってふっと「ため息」を吐きたくなってきてるのかな? と、ゲスのカングリしつつ箸をのばし、身を毟り、口に入れてみると、熱の通し方、テクスチャの出来栄えは、以前通りの「ほっくり、さくり」ながら、かつてのものより大分、酸味と甘みが後退し、素材の持ち味が舌の上で膨らむように調整されているさまに、やはり時代は移り変わっていくモノなのだなぁと、でっけえお世話な感慨を、勝手に持たない、事もない。