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港菜在滬(その2)
例湯、というより燉。丸鶏と火腿、ニンジンなどの野菜から出る旨味が凝縮されていて、これだけで啤酒がポンイツ空になる。
叉焼と焼肉(しうよっ)叉焼が実に港式でジューシー。
芥蘭ウマイウマイ
キクラゲビンボー!
粤菜じゃないけど蟹粉豆腐。このクラスの店になるとさすがに蟹粉マシマシ材は使っていない。自然な濃厚と豊潤。
檸檬雞塊。甘さ抑え目、玩具っぽくなってないのが立派。
清炒蝦仁。これも粤菜じゃないけど巧いひとがやると旨い。
干煸四季豆。川菜由来のものだが辛さ穏当な港式調味。脆臊のデリケートさに店の実力を感じる。
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ムササビヒンソー
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ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
夏宮
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+86) 2122038889 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
中国中国上海市静安区延安中路1218号静安香格里拉酒店3楼Level 3, Jing An Shangri-La, West Shanghai 200040 |
| 交通手段 |
地下鉄2号線静安寺駅から徒歩7分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥8,000~¥9,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (AMEX) |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
|---|---|
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
| ドリンク | ワインあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | ホテルのレストラン |
| サービス | 複数言語メニューあり(英語) |
| ドレスコード | スマートカジュアル |
| ホームページ |
http://www.shangri-la.com/jp/shanghai/jinganshangrila/dining/restaurants/summer-palace/ |
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上海にて港式粤菜を懐かしむ? 企画その2
コチラは上海の(浦東を除く)中心地「南京西路」にある香格里拉酒店(しゃんぐりらほてる)のメインダイニング。
そういえば香港島金鐘(がむちょん:アドミラルティ)にある港島香格里拉酒店(あいらんどしゃんぐりら)の中にもおんなじ名前の店が入っていたな、姉妹店なのかしら? とぶつぶつ言いつつ、当日の予約、7名で。
店内に入ると、内装も香港の店同様、レトロモダーン・レイト20世紀チャイニーズ、という風情。
チョッと旧いセンスだけれど嫌いじゃない。
香港の新同楽(あれ? まだあったっけ? )とか阿一、半島酒店の麒麟楼なんかのそれに違和感を覚えないひとには調和するしつらえ、と言う事になるのかもしれない。
一方、給仕は旧コロニアル風俗(とは、ビミョーな言い方)を遺す香港のそれよりはかなり大陸寄り。
若干、否、かなりラフな風だが郷にいればGO・GO・GO and Goes on! ©️糸井五郎パイセン の精神で、鉄腸石心、落ち着いて構えていれば、まあ、気にはならぬ。
中華料理、なかんずく粤菜の高級店では、仕入れの目利きがいいし、コックさんの腕前もいいので、乾貨、海鮮など値のはるものを取りなさいよ、という指南と、材料はトロだろうがノーテンだろうがオーマはオーマ、トップ・エンド、歩留りロスのところを巧みに活かした、コックさんの創意工夫と手間で食わせるモノを選ぶ事こそ醍醐味である、という思想があり、ナチュラルボーン・ケチンボーなわたくしの場合、後者を踏襲するというのが、極めて道理であり、社会通念であり、ワールドヴァリュー(世界基準©️副島隆彦)である事、いうを待たぬ。
丸鶏、火腿のかけら、ニンジンなどの香味野菜を惜しげもなく用い、燉の作法、すなわち「素材と水ないし湯を陶器の容れ物に入れ、蓋をし、場合によっては封印してから器ごと蒸篭で蒸す」*1 を用いた例湯(英訳にはToday’s Double steamed Soupとあった)をとり、給仕氏に取り分けて貰い、蓮華を突っ込み、すすってみると、杭州名菜「砂窩(煲)雲呑雞」を彷彿とさせる一方、見た目濁ってはいるが、舌には雑味をまるで感じさせない、旨味あふれる汁が口腔に広がり、味蕾を、上顎の粘膜を蹂躙、ではなく、程よく按摩し、官能器官をふるい立たせ、脳幹の本能を司る部分から知性をコントロールする大脳皮質までを「旨し! 」で染め上げたかと思うと、穏やかに後味は、消えてゆく。
燉湯は喉を通り過ぎ、胃の腑に落ちていくが、ただ今味わった「旨し」 」の記憶が、食事前よりさらに腹が減った「ような」気にさせ、次々と並ぶ、いっけん家常菜じみた、しかしコックさんの吟味の加わった御菜に箸が出て、つまめばつまむ程、もっともっと食いたくて堪らなくなる、というタンタロスの苦しみに直面し、うえーい、この際、麵ものものか燴飯みたいな炭水化物までいっちゃおーか! と、チョーシこきそうになるのを懐の重みを鑑み、辛うじてとどめ、
服務員、冰鎮啤酒!
と叫び、青島啤酒プレミアム*2をがぶ飲みしない、事もない。
尚、具体的な御菜の印象は、別掲のシャシン、ないしシャシンのコメント欄に当たって頂きたい。
やはり上海は粤菜、しかも港式だ、覚えとけ! #独断と偏見ここに極まる
*1 この手法を採用すると、加熱温度は100℃を原則超えず、水分も蒸発しないので、素材の本質を破壊する事なく持ち味を十分に発揮させる事が出来、味も濁らない、と、信じられており、フカヒレ、あわびなど、高級食材の割烹に適切、という事になっている。ハ寶冬瓜盅や香港式佛跳墙(元祖福建式は器ごと湯煎的に煮るらしい)なども燉と考えていい…らしい。尚、この燉の用法は、粤菜に限り、大陸のその他の地域の割烹での燉は「長い時間をかけとろとろよく煮込む」ほどの意味で、英語でいうところのSimmerないしStewがこれに当たる #知ってることを全部いう
*2 http://www.ikemitsu.co.jp/product/china/tsingtao_p.php