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マグロのヅケ丼!
今でもはもう2年近く蘇州に住んでいるので、こうした料理を見ても特段驚くこともないが、赴任した当初に、蘇州にある日本飯屋でメニューを見た際には、こんな料理まで出すのだとのびっくりしたのものが幾つか有り、この鮪のヅケ丼もその一つ。(店によっては鉄火丼としているものもある)。
中国では魚は専ら淡水魚が中心で海にも相当に地図でいうと東から南側は全て海に面しているが、今でも海の魚を頻繁に食べる方では無い様だ。淡水魚は泥臭いものも多く、故に揚げたり炒めたりして他の具材と合わせてその臭みを抜く調理法で食べるのが専ら。刺身を食べる中国人も増えてはいるが全体としては未だ少ない。刺身は中国語では「生鱼片」で、字面だけ見ると「刺身」よりもその実際の体を為しているが、何とも味気ない感じもする。
こうした刺身を配した定食は、他のものよりも幾分値段設定が高く、凡そ80元程。即ち1,500円程であるが、これも例外無く副食が付くので日本よりは相当に安い。尤も天然マグロであることはほぼ無いだろう。日本に比せば鮮度の衰えは覚悟しなければいけないのだが、上述の様に、幾分、値が張るので積極的には食べないが、肉は兎も角、海の魚を食べる機会は日本にいる際と比すと明らかに少ない(バングラデシュでは、もうこれは皆無で、秋刀魚の缶詰等で糊口を凌いでいた)。
従って、偶に食べたくなるのだが、この度にそれが目に止まり、まあ、一度ぐらい試してみるかなと思いそうしたのだ。出てきてびっくり。相当のヅケがご飯を覆っている。気前の良いことだ。ご飯は勿論、酢飯。その按配は可もなく不可もなく。
色合いが幾分どうなのかなと思って食したが、ヅケ加減も先ず先ずで、不満を述べる程ではない。存外、美味かった。ワサビが相当に乗せてあり、勿論、これは天然のものではないだろうが、かと言って粉粉したあれでもない。醤油を小皿に溶いて少し掛けようかと思ったが、既にヅケの味で充分に事足りたので、止したが、ワサビがよい加減に回せずに、結果的に固まりを食べてしまうこともあり、その度に、咳が出そうになり、目がチカチカと明滅する様であった。
成程ね。まあ贅沢は言えない。異国で「ヅケ丼」というのだから。
ここの生姜焼き定食が一番良い
日本では外食での「生姜焼き」は殆ど記憶が無い。でも、家で時折家人が作ってくれてとても美味い。このスタイルが豚肉をあまり厚めでなく、平べったい形態にスライスしこれを炒めるもの。故に、外でこれと全然違う形態(即ち細切れだとか線状の様になったもの)が供されると、何だか味はそれでも生姜焼きじゃない感じがするのだが。
蘇州・上海では、休日の昼食のランチで、数多くある日本飯屋の定食で時折食べるのだが、上述の様なものだとか、玉ねぎを一緒に炒めたもので肉と玉ねぎの分量が同じ程度出てくると、最早、何だか生姜焼きではない感じがする。
そんな中で、この店でそれを頼んだ際は、ほほう、これは家人の作るものを彷彿させるもので、生姜の味わいも優しく噛めばそれが肉汁と一層の深みを出すもので、実に感心した。以降、いつもでは勿論無いのだが、数多く有る昼の定食の中では、常に迷うとこれを頼むことも多い。考えてみれば、中国で生姜焼きを味わえるのだから、実にありがたいことである。ヘルシーで良い。小鉢にサラダ、茶碗蒸し、ご飯、味噌汁。食後にコーヒーが付いて50元程。良心的!
時々独り飯
今も時折、平日の夜、或いは休日の昼間に利用する。昼は定食の種類が豊富でありがたい上に、季節の料理(冷やし中華等)もあるので、訪れれば何か食べたいなと思うものが必ずあるのが良い。豚肉の生姜焼きはかなり美味い!
この日は夜に訪れカウンター席に座り、先ずは山芋たんざくを食べて、あまり合わないと思うが、ウィスキーのボトルが未だ残っていたので、ハイボールと一緒に食べたのだが、それだけだと本当に妙なマッチング故、秋刀魚の梅紫蘇揚げを頼んだ。これは爽やかな酸味で、衣も油っこくなく、軽やかである。梅を色々なものに合わせると実に美味い。
蕎麦は勿論、手打ちの筈も無いが、こうして中国で夏に冷たい蕎麦が食えるのはありがたい。日本を基準にして考えるとそもそもいけないので(そりゃあ当たり前)、折り合いを付けるのが肝要。
些か、頼み過ぎたがまあ良かろう。思うに、海外駐在は3回目で香港、バングラデシュ、蘇州だが、場所によって当然に周囲の環境は大きく異なる訳だが、香港、バングラデシュは英語で凡そ全て事足りる。蘇州は基本的に無理。日本と変わらぬ。食の環境は金さえ出せば日本飯に関しては香港は問題無し、蘇州は手軽な日本飯はOK。バングラデシュは日本飯屋もあるけど、満足度は極めて少なし(三軒しか認識出来ず)。色々と日本ではないので当然だが、蘇州では体重が激減しないので、基本的に不自由がないと言える。
締めは、月見とろろ蕎麦。むぅ、極めてヘルシーである。相当に腹が満ちた。食べすぎである。でも、独り暮らしをしているので、きちんと色んな栄養素を取らないといけないのだ。ましてや異国。
こうして手軽に日本の料理を食べることが出来るのは本当にありがたい。
結構、立派なアジフライ
蘇州園区の「師恵坊」には相当数の日本料理(まあ居酒屋ということになる)が集結しており、何も競争の激しい場所に密集しなくても良いのにという気もするのだが、上海は別にして、無錫等日本人が結構居留している地方都市というのはこういう方が、逆に客が分散してなくて良いのかも知れぬ。
凡そ、どの店も昼には套餐(即ち定食)を幾つも用意しており、大体40元~50元、つ、あり700円から800円で供するのだが、日本円に換算すると中国では高い感じだが、主菜に副菜が2つ。これにご飯、味噌汁、漬物。更に食後のコーヒー或いはアイスクリーム等が付くので、相当な量で、値打感有りである。
この店は、そうした店で、定食の数も多く、又、珍しく夜にも定食を供するので、非常にありがたい。まあ、店からすると夜は単品料理を幾つか頼んで酒を飲んで欲しいのだろうけど。
この日は休日。生姜焼き定食か、何か焼き魚定食でもと家から徒歩で向かったのだが、メニューを見て、暫し黙考。熟慮の末「アジフライ定食」にした。副菜は茶碗蒸しに肉じゃが。サラダも付いている。これで700円少し。
アジフライは、結構、肉厚で揚げ具合もからりとしている。大きさもまずまず。二尾あるので充分である。ソースはここではどこもそうなのだが、所謂、中濃。ウースターソースがあると嬉しいのだが、中国ではポピュラーで無いのかも知れぬ。スーパーでルーペリンは見たことがあるが・・・
うむ、海外での日本の定食としてはまずまずだった。
夏は冷たい麵
夏はやはり冷たい麵である。流石に中国では冷たい麵というのは今でも一般的ではなく、中華料理の麵としての冷たい麵は見たことがない。汁無しで味噌のペーストの様なものをまぶして混ぜながら食べる麵、ジャージャー麵の様なものは時折見るが。
ここは先にもREVIEWした様に、日本の冷やし中華も有り便利である。今回は「ピリ辛味噌つけ麵」というものを頼んだ。おにぎりが梅、おかか、明太子の中から一つ選べる。これに茶碗蒸し、小鉢に漬物で50元程。日本に比すと幾分安い。
麵の上に乗せてある具は、葱、叉焼、ワカメ、茹で卵(半分)、メンマである。これを辛いツユに浸して食べるのだが、中華料理で辛い物は、「それほど辛くない」と言われて食べても、後々まで余韻を残す様な猛烈なものも少なく無いが、ここは日本人向け中心の日本飯屋。辛さは控えめである。
涼感を得ることは出来るが、茶碗蒸しは勿論熱いので、バランスとしては統一感に幾分違和感を残すものとなったが、この値段。まあ、良しとするか。
夜の一人遣い
夜にも時折利用する。中国語を平日と休日に分けて週に二回習っているのだが、其処から近いので、今回は平日の授業が終わった後に1人で出向いた。接待、仲間内等で複数人で楽しむ客も居れば、当方の様に独りの客も居る。
独りでの居酒屋の利用は、意外と組み合わせが難しいのだな。この日は焼き鳥三串と炒飯。焼き鳥は元々それぞれ三串なのだが、この店は1本ずつでも良いと配慮してくれる。こういうことが中国では意外と杓子定規で難しいのだが、この店はそうした
心配りが随所にあるのがいい。
焼き鳥は通常の正肉が一番良い。これは噛み応えも有るが、つくねはやや小振りで、牛タンも少し焼き過ぎの感がある。
キープしているサントリーの角瓶のソーダ割りと合わせて食べて、その後、炒飯で〆である。それなりパラリと米がほどけ、中国だから当然だなと、一人ごちた。これで1,000円少しなので安いな。ソーダ割りに関して殆ど金を取ってない。
独りで食事をするその姿は些か寂しいものがあるだろうが、慣れっこである。
充分な量。日本語での対応まるで問題無し
この店も日本飯屋が集まる「帰恵坊」の中の一つ。この中にある日本料理屋で調理人として日本人が腕を振るう店は無さそうである。給仕でも日本人は見たことが無い。故に、皆、所謂「日式」だが、そうした中でもより日本に近いものを出す店と、何だか刺身なぞ外国人が思う日本の典型的な料理を中心に出す外国人(当然に此処では中国人、台湾人ということになる)向けの店とに二分されている。そういう環境下で、各自は、前任や友人からの紹介ということ等で、皆、こうした店を利用する日本人は自らの行きつけとまではいかない迄も、それなりの好みがある様である。
此処の店は、比較的こじんまりした店だが、上がり座敷もカウンターも存在する。昼は他の店と同様に「定食」の数々を揃えるが、ありがたいのは夜も「定食」を供すること。1人でカウンターに座り、何らかの酒をちびちびやるのは好きでは無い。ましてや近くで宴会等でわいわいやっている中だと、疎外感というのではないし、孤独というのでもないけど侘しい気がする。それに、一品メニューとなるとどうもバランスが悪くなるし、値も上がる。酒は家では相当にきついウィスキーを、これ又、相当に呷るが外で1人では飲まない。なので、この店の夜の「定食」は店からするとありがたくない客だが、こちらにとっては使い勝手が良いということになる。
これまでに幾度か利用しているが、カキフライ定食の牡蠣は小振りだがそれなりだし、冷やし中華定食も酸味の効いたタレは、こうしたタレは中国のそれとは似て非なるものだが、ちゃんとしたもので「冷やし中華」が大好物である身としては、これから夏に向かい暑くなるので、今後も食べるであろうこと間違い無い。
店員も優しく、食後に店のドアを開けると雨が降っていて、生憎、傘を有していなかったのだが、丁寧にも傘を貸してくれて、返すのは何時でもいいですからと親切な言葉。それも使い差しのビニル傘ではないちゃんとしたものだった。
中国では珍しく愛想の良い居酒屋である。従業員は日本語はほぼ完璧である。
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| 店名 |
明日葉
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|---|---|
| ジャンル | 居酒屋、揚げ物、麺類 |
|
予約・ お問い合わせ |
不明の為情報お待ちしております |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
中国江蘇省蘇州市工業園区師恵坊商業街90号 |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席喫煙可 |
| 駐車場 |
有 |
| 空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
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| 利用シーン |
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|---|---|
| 初投稿者 |
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キムチはまあ好きである。自ら求めることは無いし、食べてもやはり辛いのでほんの少しつまむ程度だが、この日は何故か、数あるメニューの中で「豚キムチ定食」に目が留まった。勿論、豚キムチは居酒屋のメニューの1つとして、食べたことはあるがこうして定食の主菜としては初めてかも知れぬ。キムチに限らずこうした発酵食品としての漬物は、塩分過多を除けば体に良いこと間違いなしだし、豚肉と合わせると味もまろやかになって、沢山食すことも可なり。
豚肉の他に、韮、キャベツ、モヤシ等の炒めた野菜も摂取できるので、栄養価も高かろう。定食にも数々あるが、ご飯の上に主菜を乗せる方が良いものと、そうでないものとに区分け出来るが、これは断然前者。ご飯にも味が染みて美味いのである。
いつもの様に、中国の日本飯屋の定食では何故か定番の茶わん蒸し、サラダ、副菜、ご飯に味噌汁、香の物少しと充分な量。休日の昼間故、且つボリュームが多いので、ビールは止しておいた。食後、腹がくちくなって、家にもどりぼんやりTV番組を観ていたら、昼寝してしまった。まあ、誰に咎められる訳でもない。平和ということ。