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立派な鮭定食
この店が、CLOSEした「EURO MART」の後に出来てから、幾度と利用しているが、今回のREVIEWは、初めて休日の昼に利用したもの。OPEN当初は昼の営業はやっていなかったが、暫くして後、土日のみLUNCHを提供する様になった。
昼の定食の種類は最初は其れほど多くなかったが、今は、その数も増して25程の定食がある。
この日選んだのは、「三文鱼套餐」ようするに、鮭の塩焼き定食である。この鮭、聞くと北欧産のものだとのことで、冷凍したものは焼くと油が抜けるので、刺身と同じ扱いのものを焼いているとのことで、そのこと自体が果たしてそんなものかとあまりよく判らないのだが、そうだとすれば中国における日本飯屋としては立派なもの。
サラダに、冷奴、ニシンの炊いたもの、ご飯に味噌汁、さらに生ビールが一杯ジョッキで付いて80元だかなので、1,300円程で安い。きちんと大根おろしも付いている完成形である。レモンやハジカミも添えてある。そういう説明を受けた上だからかも知れぬが、鮭にはしっかりと油が載っており身も引き締まっており充実していた。あまり中国で日本で食べる様な魚を食べてももう一つ満足しないことが多いが、基本的に養殖の出来ないものを食べれば、保存やロジスティックにおける拙劣はあるものの、そう落胆することはないのだろうが、この日は満足できた。量が幾分多いのは中国ならでは。まあ、夜の自炊がショボいので、其処で調節をすれば良い訳だ。
サービスが凄く丁寧
飲食店に限らないが、その仕事に最適なサービスというものがきちんと為されていることは極めて肝要。当然のことで、人間として心地よいものというものは、文化圏や国の違いで多少の差異は有れども、基本的には同質であるが故。
残念ながら、日本のOLD MASTERである中国の其れは、国の急速な発展・進歩に伴わず、牛歩の歩みである。おもてなしという日本の独特の概念とは些か趣とは異質であるものの、接客というものは当然にあるのだが、殊、飲食店のそれで洗練というのものに預かれることは、殆ど無い。客と飲食店側が対等の立場であるという考え方をすることもあるのだろうが、残念なこと。
この店は、そうした中では、かなりレベルが高い。こうしたものは其れを仕切る老板(社長)の采配が全てで、従業員の教育をおざなりの表面的なものでなく、きちんとその意味合い、重要性を説いているからに尽きる訳だが、尤も、それを受ける側の心の問題もある。聞く耳を持たない者に説いても是非も無い。
以前に「ユーロマート」という、おそらくこの界隈に住む、比較的、富裕層や外国人をTARGETにしたスーパーマーケットの跡地に、新しく出来た日本居酒屋。立地する师惠坊には十数店のこうした店が有り、凌ぎを削っているので、ここにある店は、大体が日本語の出来る女性スタッフを配しており、感じが良い店が多いのだが、ここの店は何というのかな。それを仕切るマネージャーの力量もあるのか、ほぼ、全員の愛想が良くて、非常に、好感が持てる。
当たり前のことだが、大切と知りながら、いつでもそうあることが難しい「笑顔」があるのが、一番の要因かも知れぬ。
この場所は、二号店で当然に先に進出している店に対してはハンディがある訳だが、出来たばかりだから店は綺麗なことは無論、如何にも外国人が思う様な安っぽい紛い物の日本風の店ではなく、凄く落ち着く感じである。
店がオープンした際に、その記念として、焼酎、日本酒、ウィスキーだかを2本入れれば、1本サービスというものが有り、そもそも、その1本が相場の3分の1程度なのでかなり安いし、同じ種類ばかり3本も入れても仕方が無いので、同価格のものであれば種類を変えて良いかとの相談にも、同じ値段でなくともその差額を出してくれれば、全部バラバラでも全く問題ないと笑顔での臨機応変。こうしたことは中国では先ず無いのだが・・・・ これで、気分を変えて色々楽しめることになった。
刺身、焼き魚、焼き鳥、麺類、サラダ類、肉全般、それに日本人が好きな中華料理等、何でもござれで、一番後者のものは写真の海老チリがそうである(椀に小分けしてもらった後)。
焼き鳥の肉も大振りで、干からびた様な肉の小片が申し訳程度に刺さっているもの等とはまるで違うし、魚に関しても冷凍の上、解凍すると油が抜けることで不味くなる様なものは、売り切りで回す努力もしているし、味も良い。
蘇州には、相当、沢山の日本飯屋があるが、凡百の「日式」とは一線を隔す良店である。
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| 店名 |
花門 师惠坊店
|
|---|---|
| ジャンル | 海鮮、麺類、居酒屋 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+86) 51265200645 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
中国苏州市工业园区师惠坊店商业街16-52 16/18号 |
| 営業時間 | |
| 予算 |
¥1,000~¥1,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 個室 |
有 (4人可、8人可) |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席喫煙可 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| お子様連れ |
子供可 |
| 初投稿者 |
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中国では珍しくサービスも愛想も良いこの店の昼での二度目の利用。今回はまぐろ丼である。蘇州での生活ではやはり魚よりも肉が多くなりがちなので、休日の昼間にふらりと日本飯を食べに行くと、出来るだけ魚が中心の料理をと思うのだが、やはりメニューを見ると色々あるので、結局、その場の気持ちに従いという結末になる。
この日は、最初から魚と決め打ちをしており、まぐろ丼は他の定食に比し高いのでどうかなと思ったが、好きなので初志貫徹。運ばれ来たそれは、立派なもので果たして鮪の刺身が山盛りである。こうした部分は、日本のではけち臭く、随分と刺身は少ないのだなと思ったりすることも多いが、これだけ多いと食いでがある。小皿に醤油(これは刺身醤油だった!)が別添えで有り、最初はそのまま食したが、この醤油に丼のワサビを溶いて、少し掛けまわして食した。ワサビの香りが鼻につんと抜けるのも亦良しである。魚の鮮度は刺身で食べると一目瞭然に明らかになるが、この店のそれは充分に満足できるもの。
食べ終えた後は満腹感でいっぱいである。肉を食べて得る満腹感よりも魚を食べた後の其れの方が、自分には心地良い。
うむ、満足した。