ドノスティア①熱々グラタン風ピンチョスが絶品！ビルバオを代表する人気バル : El Globo

5年ぶりのスペイン旅行、美味しいピンチョスとお酒を求めて
2度目のサンセバスチャン=ドノスティアへ。
世界的に有名な美食の街ならでは、人気バルをハシゴしながら楽しめます。

まずは、飛行機でビルバオの空港へ。
大きな街なので飛行機の便数も多く
サンセバスチャンまでは90kmほど、バスに乗れば1時間半弱で到着です。

ビルバオにも有名バルは多いですが
今回は、ビルバオ空港からビルバオ市内に向かうバスを途中下車しての寄り道。
人気バル2軒だけを軽くハシゴしました。

1軒目はEl Globo（エル・グロボ）さん。
美味しいピンチョスが揃うのはもちろん、
入りやすい雰囲気で価格もお手頃、
さらにスペイン語と英語でメニューが書かれているので、観光客にも安心です。

荷物が多かったので店内のテーブル席へ。
カウンターはスタンディング仕様で、店頭にはテラス席もあります。

カウンターには並ぶのは、具が山盛りの美しいピンチョス。
あぁ～この光景、ワクワクする♪
1品ずつスペイン語（裏面には英語）でメニューが記載され、お料理も想像しやすい！

ザクッとクリスピーなバゲットを土台にしたピンチョスは
1つ1つ凝った仕上がりでハイレベル。

最初にスタッフさんにドリンクを注文。
食べたいピンチョスを伝えると、（温かい方が美味しい物など）きちんと温めて
お皿に盛り付けて提供して下さいます。

ひとまず、冷たいビールで乾杯！
（2019年11月レート、1ユーロ120円で計算）

■ビール　2.4ユーロ（288円）×2杯
こちらのビールはカールスバーグ。
サラリとライトな飲み口で、スイスイ飲めてしまいます。

ドリンク1～2杯とピンチョス2～3品で、何軒ものバルをハシゴするのが一般的ですが
今回はこちらのバルがメインだったので
結局2名で合計8皿のピンチョスを注文、ガッツリ食べる事に。

まずはお店の名物、グラタン系のピンチョス3品を食べ比べ。
1皿2ユーロ、注文ごとに温めて下さいます。

■Txangurro（チャングロ）
こちらのスペシャリテ、蟹を使ったクリームグラタン。
ひと口かじるとめっちゃトロットロ～！

蟹の旨味が詰まったペーストの上に、こんがり焼き色のベシャメルソースが山盛り♪
口の中で一気に蟹グラタンに・・とろける～
バゲットから溢れて流れ出しそうな
なめらかな蟹ペーストとベシャメルソースを、思いっきり堪能できます。

Txangurro（チャングロ）自体は、バスクで定番の郷土料理。
日本とは違う種類の蟹（クモ蟹）の身や蟹みそ、玉葱、クリームなどを合わせて焼く
グラタンやタルト風に仕上げたお料理。
見かけると毎回頼んでしまう、お気に入りの定番ピンチョスの1つです。

■イカ墨のグラタン
こちらは、蟹の代わりにイカ墨を使った黒いペースト。
焼き目を付けたベシャメルソースもこんもり。

パクリと大口で頬張れば・・美味し～い！
イカ墨ならではのコクのある魚介の旨味、
なめらかで香ばしいベシャメルソースが口の中に広がり、悶絶する味わい。

蟹クリームグラタンも美味しかったけど
イカ墨も互角・・この独特の磯の風味がビールを誘います！

■バカリャウ（干し鱈）のグラタン
3つ目はスペインの定番、干し鱈（バカリャウ）を使ったグラタン風。
表面のとろけるベシャメルソースと
干し鱈の程よい塩気、旨味が一体感抜群。
クリーム系×干し鱈は、底なしに食べ続けたくなる間違いない美味しさ！

さて、ここからはグラタン系以外で食べたピンチョスを。
こちらは5品注文して9.5ユーロでした。
（1品1.9ユーロ均一・・安い！）

■小イカと飴色玉ねぎ
小イカ（恐らくヒイカ）のフリットと、飴色玉ねぎを合わせた1品。
バゲットの上に、柔らかなヒイカの胴体部分のフリットを乗せ
その上に甘く香ばしい玉ねぎのソテー、
トップには、カリッカリに揚げたゲソ部分のフリットを飾っています。

香ばしいイカと飴色玉ねぎ、合う～！
この組み合わせは、日本人にもきっと馴染みやすいはず！　

■いわしのマリネ、タルタルソース
軽く酢でしめた小さないわしのマリネ。
メインを占めるのは、爽やかでクリーミーな具沢山タルタルソース風。
黒い粒々はランプフィッシュキャビア。
グラタンなど濃厚なピンチョスの合間に食べるとサッパリ♪

■トルティージャ
大きなオムレツをカットしてバゲットを添えた、王道の1皿。
中には、さいの目切りのじゃが芋入り。

オムレツの表面は香ばしく焼かれ
中はやや半熟、ゴロゴロ入ったお芋の甘味と強めの塩加減がたまら～ん！
添えられたバゲットに乗せたり、
塩気の効いた味わいはお酒とも相性抜群。

■ツナマヨ＆Gilda（ヒルダ）
ベースは日本人にもお馴染み、まったりまろやかなツナマヨのペースト。
その上にバスク名物「Gilda（ヒルダ）」
アンチョビとオリーブ、酢漬けの青唐辛子（ギンディージャ）を組み合わせた
バスクのバルではド定番のピンチョス。

ツナマヨの優しい旨味とアンチョビの塩気、酢漬け青唐辛子の酸っぱさが
完璧なハーモニー、これもビール泥棒。

■とろけるチーズとパテ、パプリカ
こちらはビジュアルに惹かれてチョイス。
分厚～くカットされたコンテチーズは、トロッととろける柔らかさ。
その下は、程よい塩気のなめらかなパテ。

表面はパプリカパウダーで色付けされ、見た目通りの重厚な1品。
これ1つで満腹感が一気に加速しました。

最後に、濃ゆ～いエスプレッソで〆。
しっかり香ばしい苦味とやや強めの酸味。
お酒とピンチョスで濃厚だった口の中が、キリリと引き締まる理想の1杯。

以上、ピンチョス8品にビールとエスプレッソ各2杯ずつで
お会計は2名で23.5ユーロ（2,820円）。
いや～安い！やっぱりバルって楽しい！

どのピンチョスも、具沢山でメリハリの効いた味わい。
濃厚なグラタン系は熱々で風味抜群だし
フリット（天ぷら）はサクサク、マリネ系はキュッと酸味を効かせ
1つ1つ表情が違うので食欲が刺激されます。

見た目に斬新なピンチョスも多く
黒く丸いゴツゴツした球体（ブラッドソーセージのピーナッツ揚げ）やら
死ぬほど分厚いゴートチーズ＆飴色玉葱、
ドーンと大きなアーティーチョークのフリットに生ハム添えなど、気になる物ばかり。

人気店なので、ピンチョスがズラリと並ぶカウンター前は
お客様が次々に来て慌ただしいですが
スタッフさんは英語もOKでフレンドリー。
忙しい中でも、温かいお料理はきちんと温めてくれるのもさすが！

店内のスタンディングもテーブル席も
お値段は変わらないので、ゆっくり座って食べたい時や荷物が多い時にも便利。

ハイレベルなお店が集まる、ビルバオ＆サンセバスチャンのバル巡りで
幸先のいいスタートが切れました！
特にお昼早めの時間（この日は12時半頃）は、混み合う前なのでお勧めです！

ごちそうさまでした！