パリの旅2018⑳圧巻の美味しさ！凝ったマカロン＆念願のクロワッサン・イスパハン : PIERRE HERMÉ PARIS Bonaparte

6年半ぶりに、大好きなパリへ。
食べログのレビュアー名をぱりそら（パリの空の下）にしてしまうほど、大好きな街です。
（治安など、色々と問題はありますが）

日本にもお店はあるけど、つい足を運んでしまう有名店シリーズ第2弾は
PIERRE HERMÉ（ピエール・エルメ）さん。
（第1弾はベルギー王室御用達のPierre Marcolini（ピエールマルコリーニ）さん）

パリ市内に10店舗以上あるパティスリーで
サンジェルマン・デ・プレ地区にある本店は、日曜日も19時まで営業。
観光客を中心に、行列もできる人気ぶり。

ショーケースには華やかなケーキがズラリ。
可愛いピンクのマカロンでライチとバラのクリーム、フランボワーズを挟んだ
お店の代名詞「イスパハン」を始め
気品ある美しいケーキばかりで、全種類試してみたくなってしまいます。

その隣には、色鮮やかなマカロンが。
ショーケースの後ろには、パリでも数店舗でしか扱っていないヴィエノワズリーが。
売切れ必至、イスパハンのクロワッサンや
パンオショコラ（ピスタチオやジャンドゥーヤなど各2.9ユーロ）、全て美味しそう！

各ジャンル、あれもこれも欲しくなりますが
興奮を抑えて今回はケーキ1点、マカロン2点、ヴィエノワズリー1点に絞り購入。

まずは、選ぶのに1番苦労したケーキから。
ショコラ系もかなり惹かれましたが、大好きなピスタチオは外せずこちらを。

■HELENA　7.2ユーロ（972円）
（2018年10月レート、1ユーロ135円で計算）
「ピスタチオのサブレにしっとりビスキュイ
ピスタチオとマスカルポーネのクリーム、フルーツ入りリコッタチーズのムース、
キャラメリゼしたピスタチオのロシェ」

外側をクルリと囲むのは、まろやかなピスタチオ風味のチョコプレート。
中は2層で、上層はピスタチオのクリーム。
マスカルポーネと合わせているので、まったりとクリーミーでコク深いけど
ピスタチオのナッティな風味は意外に低め。

薄いビスキュイ生地を挟んで、下層は淡い口溶けのリコッタチーズのムース。
所々に潜む、オレンジピールが爽やか～
土台は、しっとり風味豊かなピスタチオ風味のビスキュイ生地。

トッピングは香ばしいピスタチオサブレに
キャラメリゼしたピスタチオとチョコを合わせた、程よい塩気のロシェ。
脇役さえ、1つ1つ作り込まれていますね～

美味しいけど、ピスタチオ独特の旨味や香ばしさが低くキレが無いような・・
1つ7.2ユーロ（今回パリでいただいた、どのケーキよりも高額）と考えると
他のパティスリーのケーキに比べて
感激する程は印象に残らない味でやや残念。

さて気を取り直して、PIERRE HERMÉさんと言えば外せないマカロン。
（日本でも購入できますが・・）

マカロンは大きく2つのタイプに分かれ、今回は後者を2つ購入しました。
・Infiniment　1つ2.2ユーロ（297円）
（オーソドックスでクラシックなタイプ）
・Signature 　1つ2.5ユーロ（338円）
（オリジナリティのある凝ったタイプ）

■マカロン MONTEBELLO 2.5ユーロ
（ピスタチオとフランボワーズ）
鮮やかなピンクのフランボワーズとグリーンのピスタチオ、2色のマカロンで
ピスタチオガナッシュをサンドした1品。

まったり濃い風味のピスタチオガナッシュ、
甘酸っぱいフランボワーズのジュレがトロリと流れ出し、口の中がめっちゃ贅沢！
ピスタチオの香り・甘味とベリーの酸味、
鉄板のコンビだけど、マカロンの食感といいガナッシュの量といい絶妙のバランス！

■マカロン MOGADOR 2.5ユーロ
（パッションフルーツとミルクチョコ）

オレンジ色のマカロンに、ココアパウダーがヒョウ柄っぽいデザイン。
パッションフルーツの甘酸っぱさに
分厚くまろやかなミルクチョコガナッシュ、
表面のココアパウダーの苦味まで、全てが完璧に調和していてさすがの完成度。
フルーティな仕上がりはどこか南国チック。

パリで食べるマカロンは、柔らかく崩れる繊細な食感といい、
各フレーバーのクッキリした風味といい
鮮度や材料？空気？何が違うのか分かりませんが、本当に驚きの美味しさでした。

さらに、憧れのヴィエノワズリ―も1点。

■クロワッサンイスパハン　2.9ユーロ（392円）
売り切れで買えない事も多い、大人気商品。
お店のスペシャリテ、イスパハンのケーキをクロワッサンに仕立てた1品。
14時頃でしたが、無事購入できラッキー！

1つが想像以上に大きく、厚みもあります。
表面はホロホロ砕けるアイシングと、甘酸っぱいドライフランボワーズのトッピング。
クロワッサンは、繊細な層でサックサク～
中の生地はしっとり、ジュワッと生地から溢れるような芳醇なバターの香り。

贅沢なクロワッサン生地と、表面のトッピングだけでもかなり美味しいのに、
イスパハンと言えば？バラとライチ！
生地の中には、ライチ入りのバラ風味のアーモンドペーストに
甘酸っぱいフランボワーズのコンポート。
鼻に抜けるゴージャスな香りに悶絶～

クロワッサン1つに3ユーロ弱・・と
最初は割高に感じましたが、食べてみるとお安く感じるものすごい満足度♪
サクサクの生地もトッピングもペーストも
ここまでふんだんに素材が使われ、凝った仕上がりなら400円近いお値段も納得。

こんなにヴィエノワズリーが美味しいなら
ピスタチオやジャンドゥーヤのパンオショコラも買えば良かったな～
お高いケーキを買うより満足できたかも？

ちなみに、こちらの店舗のお向かいには
イートインが出来るカフェがあり、そちらでもヴィエノワズリーを扱っています。
ただカフェで扱う数はかなり少ないそう。
カフェで売り切れの時は、諦めずにお向かいの店舗を確認すると見つかるかも？
（テイクアウト専用ですが）

ケーキはやや期待した味とは違いましたが
マカロンのレベルの高さ、憧れのクロワッサンイスパハンの重厚な味に大満足。

ごちそうさまでした！