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| 店名 |
Lasserre
|
|---|---|
| ジャンル | フレンチ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+33) 143590213 |
| 予約可否 |
完全予約制 |
| 住所 |
フランス17 Avenue Franklin Roosevelt 75008 Paris |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
| ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、一軒家レストラン |
| ドレスコード | 男性:ジャケット着用 |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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パリでホテルに戻る道の途中、一軒の懐かしいレストランの前を通った。
・・・今から約35年ほど前のこと。
当時まだ大学生だった私は、欧州各地を貧乏旅行で楽しんでいた。
ある日の午後、エッフェル塔の近くを歩いていたら、同じ年頃の日本人の男が話しかけてきた。
彼は東大の学生で、私の友人と同じゼミだというという事もあって意気投合。
世界一独り飯が侘しいパリという事もあって、私は軽い気持ちで夕食を共にする約束をした。
ところが彼は「スーツ持ってきてますか?」と尋ねてきた。
実は私も欧州旅行ならドレスコードの厳しい所もあるだろうと思って、バックパックにジャケット&タイや革靴を忍ばせて旅をしていた。
聞けば、彼は春から大蔵省(現・財務省)への入省が決まっていて、先輩から紹介された外務省の人に「行きたいレストランがあればどこでも予約を取ってやる」と言われたとの事。(こんなこと書いて大丈夫かな?)
「どこか良いレストラン知ってる?」と訊かれたので、「渡りに船」とばかりにニワカ知識で知っていた、当時のパリの3つ星レストランの中でもツートップとも言うべきロビュションの「ジャマン」かサンドランスの「ルカ・カールトン」を提案した。
ただ、さすがに天下の外務省でもこのふたつのレストランへの当日予約は無理だったようで、結局二日後の「ジャマン」のランチなら取れるという返事だった。(これでもスゴイ!)
私はこれでこの話は無くなると思っていたが、東大生は私がこの二人の料理人について色々と話したせいか「どうしても行きたい」と言い出して、二日後の昼に再度待ち合わせて、なんと「ジャマン」に行く事になった。
そして、今夜の食事はどこか適当に食べようということで一旦別れたのだが、待ち合わせの前に戻ったホテルに彼からの伝言が残っていて「スーツで自分のホテルに来てくれ」という。
言われたとおりにスーツ(ジャケットとタイと革靴だけだが)で行くと、ビシッとした2人の日本人の男と一緒に彼がいた。
聞けば、彼の先輩がいくつか予約を試みた中で、とても有名な2つ星レストランから「席が空いたのでぜひ来てくれ」と言われたらしく、その店との付き合いもあるのか、理由はよくわからないが、とにかく彼の先輩たちが我々ふたりにおごってくれることになったという。
その店がここ「ラセール」だった。
この店は、当時ミシュランでも3つ星と2つ星を行ったり来たりしているシャンゼリゼ近くの超有名レストランで、パリを代表するレストランのひとつだ。
私にとって初めてのパリのフレンチレストラン。
初めてのミシュランの星付きレストラン。
中に入れば、我々のような「なんちゃってスーツ」どころか、タキシードやドレスなどの正装で身を固めた紳士・淑女ばかり。
いくら東京で「レカン」に出入りしていたといってもレベルが違う。
彼の先輩たちも普通のスーツながらポケットチーフをしていたことに気づいた。
ただ、メニュー選びや料理説明の理解についてはその語学力を含めて結構いい線いっていたようで、徐々に雰囲気にも慣れ食事を楽しめるようになってきた。
その時、天井が開き始めた。
「あっ、聞いたことある。ここがその店だったのか!」
彼の先輩たちが何故今夜ここに我々を招いたのか分かったような気がした。
季節は冬、しかも夜、まだ寒いので全開にはせずにすぐ閉まったが、店内は大いに盛り上がった。
正直、料理についてはあまりよく覚えていないが、確か「舌平目(ドーバーソール)のムニエル」を食べた。
それはとても肉厚で、その後六本木の「オー・シュバル・ブラン」というその後にホテル西洋銀座の総料理長に抜擢された鎌田シェフ(現・東京ドームホテル顧問)の店で食べた「スズキのムニエル オーシュバルブラン風」と並んで、私の中での「ムニエル最高峰」といえる逸品だった。
「初めてのパリでなんて得難い体験をしているんだ。」
私は自分の強運を誉めたい気分だった。
そして、御礼の眼差しを彼に送ったつもりだったが、彼は雰囲気のせいか先輩のせいかわからないが緊張しっぱなしでそれどころじゃないようだった。
それは2日後の本命ロビュションの「ジャマン」でも変わることはなかった。
https://tabelog.com/rvwr/000638412/rvwdtl/B307076697/
ただ、彼はこの日の食後、
「明後日は絶対『ジャマン』に行こう。パリを発つなんて言わないでね」
「大丈夫だよ。でも明日は別行動にしよう」
「わ、わかった。」
実はこの翌日私はまたまたほんの偶然から一軒のレストラン(シェフ)と忘れがたい出逢いをした。
https://tabelog.com/rvwr/000638412/rvwdtl/B310347054/
引き留めてくれた彼に感謝です。
彼はその後官僚になり、友人がらみで一度会っただけだが、立派な官僚になっているのだろうか?
幹部に名を連ねていないということは、年齢的にも退職&天下りしたのだろうが、こんな機会を与えてくれたことはとても感謝しているし懐かしき良き思い出としてこのレストランと共に私の心の中に残っている。
ちなみに、この店は今年もミシュラン1つ星を獲得し、その客層の良さを誇るレストランとして健在である。