パリの旅2018②ババ・オ・ラム発祥の老舗店☆キッシュなど惣菜系も絶品！ : Patisserie Stohrer

6年半ぶりに、大好きなパリへ。
食べログのレビュアー名をぱりそら（パリの空の下）にしてしまうほど、大好きな街です。
（治安など、色々と問題はありますが）

パリの旅で外せないパティスリー巡り、まずお邪魔したのは「STOHRER（ストレー）」さん。
1730年創業、パリ最古のパティスリーです。

ルイ15世に嫁いだマリー王妃と共に、ポーランドからフランスにやって来た
お抱えの菓子職人、STOHRERさんが創設。

ケーキやヴィエノワズリーだけでなく、テリーヌやキッシュ、サラダなど
魅力的過ぎるお惣菜も揃う、人気の老舗店。

お店があるのはパリ2区、グルメなお店が集まるMontorgueil（モントルグイユ）通り。
通りに面した黄色いファサードが目印です。

ちなみに、このMontorgueil通り
肉屋に魚屋、果物屋にチーズ専門店、パン屋にピザ屋、カフェやレストランなど
美味しそうな匂いやビジュアルのご馳走が、より取り見取りという
食いしん坊にはたまらないグルメ通りです。

7時半～20時半まで通し営業なので、
朝のお散歩がてら9時過ぎにお邪魔しました。

ショーケースには、クラシカルな美しさのケーキが次々と追加されていて
この時間でも、お客様がひっきりなし。

ショーケースの反対側、入口右手には彩り鮮やかな量り売りのサラダや
香ばしい焼き色のタルト（キッシュ）、
サーモンのテリーヌやパテアンクルートなど、本格的で凝った前菜もズラリ。
好きな量をカットしてもらえるハムや
お店奥のレジ付近には、ヴィエノワズリーやバゲットなどのパン売り場も。

ひ～、もうお店の中の物、全部欲しい！
何もかも美味しそうに見えてクラクラします。
結局、この日だけでなく別の日にも再訪して、スイーツもキッシュも堪能♪

観光客も多いので、スタッフさんは英語OK。
カードでのお支払いもスムーズです。

■Baba au Rhum（ババ・オ・ラム）4.9ユーロ（662円）
（2018年10月レート、1ユーロ135円で計算）

お目当ての名物スイーツ、1品目は
コルク栓の形のブリオッシュ生地に、ラム酒風味のシロップをしみ込ませた、
アルコールを効かせた「ババ・オ・ラム」。

驚くのが、そのラム酒のヒタヒタ具合。
口に入れた途端に、ジュワジュワッとラム酒が溢れ出すほどのジューシーさ！
その芳醇な香り、甘味やほろ苦さの虜に。

ふんわりブリオッシュ生地に、ラム酒がじっくりとしみ込んでいるからこその
ホロホロ崩れるこの口溶け・・たまら～ん！

真っ赤なドレンチェリーや緑のアンジェリカなど、飾りつけも
どこかノスタルジックで、歴史を感じます。
食べ終わった器にラム酒が残るほどなので、好き嫌いは分かれそうですが
洋酒を使ったスイーツ好きなら悶絶の1品。

■Ali Baba　4.6ユーロ（621円）

食べ比べてみようと別の日に購入したのは、上記のババにクレーム・パティシエールと
ラムレーズンを詰めたバージョン。
ラム酒に浸した生地の中身をくり抜いて、中にクリームやレーズンを詰めたこのお菓子を
最初に創り出したのが、STOHRERさん。

相変わらず容赦なく、したたる程のラム酒がしみ込むブリオッシュ生地。
中のクリームは、まったり濃厚な口当たり。
日本のカスタードに比べ、密度が高くもっちりした食感のクリームに
ラム酒漬けレーズンもゴロゴロ入ってます。
日本で食べるサヴァランよりアルコールは強いけど、甘味は控えめでクド過ぎず。

ブリオッシュ生地からラム酒が溢れ出す、ジューシー感を楽しむならBaba au Rhum、
クリームやラムレーズンなどの素材と共に
より豪華なハーモニーを求めるならAli Babaって感じでしょうか・・
う～む、どっちも捨てがたい。
ラム酒にしっかり漬けこんだレーズン入りなので、Ali Babaの方がより妖艶な味わい。

■キッシュロレーヌ　5.5ユーロ（743円）
日本で見かける大きめのキッシュを、
さらに1.5～2倍にしたような大迫力のサイズで、もちろん重みもズッシリ。

持ち帰って温めて食べてみると・・
おわぁ～！何て贅沢！素材感がすごい！

ベーコンとチーズをふんだんに使った、このキッシュロレーヌ、
まずベーコンが日本の物とは全然違う！

ゴロゴロ入った厚切りベーコンは、引き締まった身の部分は旨味が濃く
脂身は超ジューシーで、とろける～♪
パンチェッタ（塩漬け豚バラ肉）や、ラルド（塩漬けの豚の背脂）も使うのかな？
素材の良さが、美味しさに直結しています。

さらにアパレイユ（卵液）には、細かいチーズが山のように混ぜ込まれていて
どこを食べても、コク深いチーズの旨味が。
薄く繊細なパイ生地も、パリパリ香ばしく
もうどこをとっても文句の付けようがない、完璧過ぎる美味しさ。
ぜひ熱々に温めて食べて欲しい1品です。

日本に比べると、お値段は少し高めですが
1つで2食分になりそうな（実際2回に分けて食べました）ボリュームなら、逆にお得？
他のお店でも大体5～6ユーロ位でした。

■マカロン（塩キャラメル）1.5ユーロ（203円）

色とりどりのマカロンも、気になり購入。
サクッ、ねちっとしたマカロン生地に
苦味と塩気を効かせた、まったりとろける塩キャラメルクリーム。

日本ではあまり食べたいと思わないけど、やっぱりこちらで食べると、
クリームの風味や生地の食感が際立って
もうただただ素直に、美味し～い！
カラフルで香料を効かせただけ、ただ甘いだけ、というイメージの
可愛い系マカロンとは、全く別物の品格。

本当は毎日通って、今日はバター溢れるクロワッサン、明日はハムとサラダ、次はパテなど
試したい物が多すぎる、大好きなお店。
ババと並ぶ名物「ピュイ・ダム―ル」や、パリで1位に選ばれたエクレアも食べたかった～
あぁ、このお店の近所に住みたいなぁ・・

狙いのババだけでなく、キッシュやマカロンの美味しさにも衝撃を受けた
これからも通い続けたいお店の1つです。

ごちそうさまでした！