料理は普通、景色は最高、言葉の心配は要りません。 : Le Ciel de Paris

■　Ciel de Paris「シエル・ド・パリ」（パリ／モンパルナス／フレンチ）について
　パリのモンパルナスタワー最上階（５６階）にあるレストラン「Ciel de Paris」
和訳すると「パリの空」という意味で、店名のとおり眼下にパリを眺望できるレストラン。
各種旅行会社のHPからWebで予約可能となっており、事前に日本で予約（私はＪＴＢ）し、ディナーで訪問しました。
１．雰囲気について
　店舗は、高さが２１０ｍあるトゥール・モンパルナス５６というビルにあり、低層の古い景観を残すパリ市内にあっては異色の存在の建築物で、パリの街の至るところが見渡せる絶景スポットです。
レストランはそのトゥール・モンパルナスの５６階にあり、大きなガラス張りの店内で、真正面にはエッフェル塔を望むことができます。
レストランは、規模が大きく、窓際にずらっとテーブルが並び、通路を挟んで段差が設けられたテーブル席が用意され、どの席からでも景色を楽しめるような構造になっています。
私は丁度サンセットの時間帯に訪れたのですが、夕日をバックにしたパリの街、暗くなってからのパリの夜景を楽しむことができました。
また、時間帯によってはエッフェル塔がスパーキング状態にライトアップされ、周囲におられる皆さんの撮影タイムとなる一幕もあり楽しかったです。
客層は、観光スポットにあることもあり、フランス人ばかりというわけではありませんでした。
また、たまたまかもしれませんが、日本人は見かけなかったのは意外でした。
２．料理について
　事前にＥＵＲ１０５のコースを予約したのでしたのですが、当コースはアペリティフ＋オードブル＋メイン＋デセールという構成のプリフィックスコース。
メニューは下記のとおりです。
私はランチタイムにフルコースを食べたこともあり、最も軽そうな構成で料理を選択しました。
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◇　オードブル
・　海老とスモークサーモン、タラマレモンクリームとカリフラワーと赤カブのピクルス
・　鴨のフォアグラ・ピノ・デ・シャラント仕立て、スパイスマンゴチャツネーとブリオッシュ添え
・　シェフお薦めの多色トマトのサラダ、バルサミコ仕立て
・　ウニ風味のスープ仕立てのオマールエビ
◇　メイン
・　ハーブ仕立ての海老グリル、野菜炒め添え
・　鯛のアジア風、しょうゆ風味
・　仔牛のロースト、マスタードソース、プチポテト、塩バター風味
・　ほろほろ鶏のロースト、マッシュルームとパプリカ風味のフォアグラ添え
◇　デセール
・　サンマルセランチーズ
・　チョコレートケーキとラズベリーシャーベット
・　メロンとラズベリーのスープ、パッションフルーツシャーベット添え
・　バニラ風味のクレームブリュレ、アーモンドサブレの器で
・　季節の素材のアイスクリームとシャーベット
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（１）オードブル：ウニ風味のスープ仕立てのオマール海老
甲殻類ベースのスープにウニの香りをつけたもの。
中にはオマールエビの身が使用されている一品。
味わいに関しては甲殻類のエキスは抽出されているものの、後味に締まりがなく、ぼやけた印象。もう一ひねり欲しいところ。
（２）メイン：鯛のアジア風、しょうゆ風味。
見た目は魚のみりん干し。
味も魚のみりん干し。
エッフェル塔を見ながら食べるものでは無いな。。。　
（３）デセール：サンマルセランチーズ
　味はカマンベールチーズにかなり似ている感じ。
味は普通に美味しいのですが、ボリュームが凄く、よくスーパーに売っている円状のカマンベールチーズがドカッとお皿に乗せられている感じ。
さすがに残しました。
３　サービス
　サービスはパリのレストランの中でも最も良いクラス。
事前にＪＴＢ経由で予約したこともあってか、会話会話の途中で日本語を交えて話してくれたり、ワインが無くなった際にもすぐにオーダーを取りに来てくれる。
訪問時から会計時まで極めてスムーズに食事をとることができました。
４．総　評
　料理はボリュームは多いのですが、総じて大味なので、日本人の口に合うかは微妙。
ただし、風景とサービスが素晴らしいため、一定の満足度はありました。
フランス語・英語に自信が無いけれど、パリに来た感を味わいたい方にはいいかもしれません。