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私はパリに行くと昔から必ず「中華料理」を食べる!
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グールマン
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| 店名 |
MIRAMA(美麗華酒家)
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+33) 0143547177 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
フランス17 Rue Saint-Jacques, 75005 Paris |
| 営業時間 | |
| 予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| 公式アカウント | |
| 初投稿者 |
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35年ちょっと前、大学時代にイギリスに短期留学した時、「中華料理大好き人間」の私はよくロンドンのソーホーなどに出かけて中華料理を食べていた。
でも当時のイギリスの中華料理は総じて美味しくなかった。
すべてが大味でまろやかさや旨味をまるで感じることができない。
例えばインド料理や地中海料理、アラビア料理などは、スパイスやハーブが豊富にあるため、当時から日本と比べても抜群に美味しかった。
ところが、日本のうま味調味料が大量投入された中華料理に慣れ親しんだ舌には、イギリスやアメリカの無化調の中華料理を美味しいと感じることはできなかった。
特にラーメンや煮込み料理はひと口食べてやめることもあったくらい。
大好きなラーメンが食べられないのはかなりつらかった。
短期留学から約1年半後、欧州放浪で初めてパリを訪れた私は、その前の訪問地イギリスで溜まった「中華料理欠乏症」を解消すべく「ダメ元」と「一縷の望み」の感覚で、閑散とした夜の街の中で多くのお客さんで賑わっていたカルチェ・ラタンの老舗中国料理店に飛び込んだ。
点心とともに「ラーメン」を食べた私は驚いた。
「スープがうまい!」
パンテオンの近くにあった「金精酒家」という名のその店は、確かに多少高級で客層も良かった。
とはいっても、ホテルのように高級でもなく値段も中華街程度のものだ。
私はたまたま仲良くなった隣りのテーブルの人と話していた。
その人達もイギリスにはよく行く(会話も英語なので)らしく、
「イギリスの中華料理はダメよ」
「彼らは味の足し算しかしないからな」
「パリの中華料理はどこもおいしいはずよ」
「フランスにはブイヨンやコンソメの概念があるから美味しくないスープは誰も飲まないからね」
なるほど・・・。
その後、私はパリに行くたびに必ず中華料理を食べるようになった。
確かに美味しい店のスープは日本で食べる化調入りのものより、ごまかしの利かないブイヨンの技法を加えて作ったスープのほうが美味しいことに気づいた。
日本での中華料理の代わりというより、パリの中華料理のほうがはるかに美味しいと思った。
今でこそ中華料理もうま味調味料に頼らない店が多くなり、オペラ座の周辺には多くの中華料理店が増えてきた。
でも、それは地元の中華料理の味をそのまま待ってきたものが多く、昔のようなフランス人の好みに合わせて味を変化させていた店はどんどん減ってしまった。
私が最も好んで通っていた「金精酒家」も10年ちょっと前に無くなり、カルチェ・ラタンの周辺にあった「チャイナタウン」と言ってもよい多くの中華料理店も次々に閉店していった。
でも、サンミッシェルからソルボンヌ大学、パンテオン、モンジュに至る一帯には、まだ何軒かの中華料理店が存続している。
それらの中には昔からの「フランス人向け中華料理」がある可能性がある。
また、このエリアには激減してしまったとはいえ、私の大好きな「ギリシャ料理店」も有る。
なので、私は会食がない日はこの界隈でウロチョロしていることが多い。
今日は、最近中華料理にハマっているというドイツ事務所のフランス人スタッフと、フレンチの大人気3つ星レストラン「ランブロワジー」のマダムのお誘いを断って、この界隈でも私が気に入っているこの店「ミラマー(美麗華酒家)」にやって来た。
サン・ミッシェルの繁華街にあるこの店は「鴨(アヒル)のロースト」が有名な店。
店のウィンドーにはたくさんの焼き上げたアヒルがぶら下げられている。
「北京ダック」の上品さとはまた違ったワイルドなこの料理はとてもおいしい
そしてもうひとつの名物が「ワンタン」。
薄味ながらダシの風味がよく出たスープがとても美味しい。
「ワンタン麺」にしたり、先ほどの「鴨のロースト」をこのスープに沈めて「ワンタン」とともに楽しんでいる人もいる。
また、この店はスープベースが良いからなのかどの料理も美味しい。
私が特に気に入っているのは「牛肉と椎茸の炒めもの」と野菜たっぷりの「八宝菜」。
とても上品な薄味の餡の絡まった牛肉はとても柔らかく椎茸がその旨味を増幅している。
今回「八宝菜」は「五目あんかけ焼きそば」にしていただいた。
数少なくなった昔風のパリ中華だが、私は次回訪れた時もこのあたりを探索するのだろう。
ちなみに「ランブロワジー」のあるヴォージュ広場から、この店のあるサン・ミッシェルに来る途中、ノートルダム寺院の横を通った。
昔、新婚旅行でここを訪れた時、この寺院の塔に登って妻と屋根に寝転がっていたことを思い出す。
(最近はどうか知らないが、昔はそんなことが出来たのだ)
まさかこの2日後に火災でこの塔と屋根が焼失してしまうことになるとは思わなかった。
ひょっとしたら私が火災の前の「ノートルダム寺院」の雄姿を間近で見た最後の日本人?
そんなことないか・・・。