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| 店名 |
La Chevre d’Or
|
|---|---|
| ジャンル | フレンチ、オーベルジュ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+33) 0492106666 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
フランスrue du Barri - 06360 EZE VILLAGE |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
¥20,000~¥29,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) |
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 ホテルに宿泊しても有料 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、オープンテラスあり |
| ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
|---|
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、海が見える、ホテルのレストラン、隠れ家レストラン |
| サービス | ソムリエがいる |
| お子様連れ |
子供可 事前予約で子供メニューを用意してもらえる。 |
| ドレスコード | 男性はジャケット着用必須 |
| ホームページ |
http://www.chevredor.com/fr/chateau-chevre-d-or-eze-official-site.php |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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南仏のニースからバスで30分(車で20分)、急坂を登った断崖道路の途中、山の中腹にあるまるで要塞のような鷲の巣村エズ・ヴィラージュ(エズ村)の中に「シャトー・ド・ラ・シェーブル・ドール」はある。
私が初めてここを訪れたのは30数年前。
学生時代の貧乏旅行だったのだが、当時訳有って銀座の「レカン」などに出入りしていた私は、「もしかして」と思ってジャケット&タイと革靴をバックパックに忍ばせて旅していたのだが、結局そのおかげで、バーデン・バーデンではドレスコードの厳しい世界一格調高いカジノに入る事ができ、パリではロビュションの店「ジャマン」や、天井が開くことで有名な「ラセール」、スペインのマラガではラテン系美女と5本フォークの店で食事をすることができた。
この日も、ニースに来る列車の中で知り合った日本人女性に「私もドレスを持ってきたけどまだ使う機会がない」と言われたので、「じゃあ、今夜モナコのカジノで正装&同伴マストのプライベートルームに行ってみよう(どうしても行きたくて、モナコでナンパでもしようかと思っていたので超ラッキー!)。ただその前に1か所行きたい所があるから付き合って」と言って、ニースの彼女のホテルで正装に着替えてからバスに乗ってここエズ・ヴィラージュにやってきた。
彼女はここの事は知らなかったようで、最初は「何この要塞みたいなところは?」とか「この格好でここ登るの?」とか、このまま置き去りにしてやろうかと思わせるような言動を繰り返していたが、店の中に入ったとたん急に無口になった.
「カフェ・シェーブル・ドール(Cafe de La Chevre d'Or)」
そこには、コートダジュールを一望できるのではと思わせる絶景が広がり、テラスのプールサイドには、少人数ではあるがまるでパリの社交界かと思うような今で言うセレブな人々が集っていた。
私達は中でも最も景色が良い場所に椅子を移して、セルヴァースを呼んでドリンクと菓子をオーダーした。
これでこの絶景はしばらく二人のものになった。
我々はこの雰囲気の中でも邪険に扱われることもなくセレブ気分を味わった。
ニースで着替えてからここに来たのは大正解だった。
だが、ニースに戻るバスの急坂でのあまりの暴走ぶりに、おとなしくなった彼女がまたブーブーと文句を言うようになった。
二度目の訪問は新婚旅行で。
本当はこの時「シェーブル・ドール」でのランチを考えていたのだが、レストランが星を失った事と、夜に宿泊しているネグレスコホテルの「シャンテ・クレール」(当時三ッ星)でディナーの予定だったので、今回もまたもカフェ&バーの利用だけになった。
ただ、その日は信じられないほど天気が良く夕陽が本当にキレイだった。
しかも日も長かったので到着が遅れたものの随分のんびりできた。
「ここから右手が『コートダジュール』で左手が『リビエラ』なんだ」
「どうして同じ海岸なのに名前が違うの???」・・・新婚時代の会話は甘~いものだ。
ただ、やはり帰りのバスの暴走で妻がグダグダになったのは言うまでもない。
そして前回の訪問から20年以上経った今回、施設は改装されレストランも2つ星を獲得したと聞いて、是が非でもランチをと思い、かなり大胆な見切り発車で予約を入れた。
というのも、ドイツでの仕事の後マルセイユへ向かうのにニース経由で行く(ドイツからマルセイユの直行便もある)という強引な計画をした上、同僚2名との行脚なのに同意も取っていなかったのだ。
しかし、神、いや「黄金の山羊」はまたしても私が食事をすることを許さなかった。
同僚の同意も取れ、航空券やレンタカーの手配も予定通り完了したのだが、なんと当日の飛行機が欠航してしまったのだ。
結局、空港からキャンセルの電話を入れざるを得なかった。
それでも、次の便に乗れて、完全にその気になってた同僚のひとりが強硬に「シェーブル・ドール」行きを主張したため、またしてもカフェ(バー)利用での訪問となった。
この20数年で大きく変わった「シェーブル・ドール」。
レストランは以前のような気楽に出入りできる雰囲気ではなく、4つのレストランがそれぞれ独立して、メインの「シェーブル・ドール」はゴージャスな造りと内装になっていた。
テラスも、スペースいっぱいにイス・テーブルが置かれたレストランやバーになってしまい、綺麗になった反面、以前のように椅子を勝手に動かしたり、場所の移動をしたりというのがしづらくなっていた。
また、今回初めて車で行ったが、駐車場からシャトーに向う歩道に、オブジェや植え込みなどいろんな仕掛けがされていた。
また駐車場には、まるで展示場かと思わせるような超高級車が何台も止まっているのにも驚かされた。
でも唯一変わっていなかったのがあの眺望。
この日は初回訪問と同じ3月だったのだが、曇天の上結構寒かった。
でも、同僚は二人とも「こんな景色見たことない」と口をあんぐりと開けてずっと景色を眺めていた。
彼らは、マルセイユに向かう車の中でもずっと「すごい景色」を連発し(さすがに自分達で運転する車だったのでニースに戻る急坂は気にならなかった)、マルセイユで待っていた先発隊の連中にも自慢げに語っていた。
次の訪問がいつになるかはわからないが、その時は絶対に食事(できれば宿泊も)をすると改めて心に決めた。
という事で、何もグルメなコメントができずに申し訳ありません。
よって、評価は雰囲気と訪問価値だけでさせていただきました。
※ちなみに、もしこれから行かれる人は、ニースからの交通手段には十分注意してください。
「エズ」という場所は結構広くて、ただ「エズ」と言うと、山の麓の海辺の街を案内されてしまうことが多いようです(登山もできない事はありませんが、おそらくニースまで戻る事になるでしょう)。
バスにせよタクシーにせよ必ず「エズ・ヴィラージュ(エズ村)」と言ってください。「モイエンヌ・コーディッシュ(中段断崖道路)」を付ければ完璧です。
レンタカーの場合は駐車場が有料な上、シャビーな車で行くと気後れするか、下手したら拒否されるかもしれません???
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2018年7月加筆
つい先日、ここ「シェーブル・ドール」に初めて訪れた時に同行した女性の訃報が届いた。
彼女とは、その後一度も会うことはなかったが、数年間はいわゆる「ペンフレンド」として、互いの海外渡航や旅行について報告し合っていた。
ここ十数年は年賀状のみのやり取りだったが、未だ独身で中学の教師として頑張っているのは知っていた。
私は、今年の年賀状で「昨年久々に『シェーブル・ドール』に行った」ことを書いた。
だが、既に彼女からの年賀状にも同様に「『シェーブル・ドール』に行ったんですね、グールマンさん♡」と書かれていた。
「食べログ」を見ていたらしい。
彼女は私(グールマン)の素性を知っている数少ない(そうでもないかな?)存在だったようだ。
年賀状には、さらに「私も定年になったら行くつもりです。その時はもう文句は言いませんから是非付き合ってくださいね(奥様もご一緒に)」ともあった。
10年も先の事だけど、もしそんな光栄なことが実現したら面白いと思っていたのだが・・・。
私の手元には、モナコのカジノのプライベートルームに腕を組んで入ってゆく二人の写真がある。
あの時は、見栄を張って写真を撮ってくれたギャルソンに1,000円もチップを渡した記憶がある。
一夜の事だがとても良い思い出だ。
今夜はこの写真を見ながらログを書き上げ彼女を偲ぶことにしよう。