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祝!レビュー100回記念 『 Hôtellerie Du Bas-Bréau 』
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50オヤジ
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| 店名 |
HÔTELLERIE DU BAS-BREAU
|
|---|---|
| ジャンル | ホテル |
|
予約・ お問い合わせ |
(+33) 0160664005 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
フランス22 grande rue 77630 BARBIZON |
| 交通手段 |
シャルトレット駅からtaxi |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (AMEX) |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
|---|
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、ホテルのレストラン |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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気が付いたら、レビュー100回目。
筆無精なもんで、4年かかったナ。
100回目のレビュー何書こう?って、チョイお悩み50オヤジ…。
最近、皆さん海外もレビューしてるみたいだから、やっぱアソコか?…ってコトで、
「 ホテルリー デュ バブレオ 」
ココは、50オヤジの食とホスピタリティに対する考えに強い影響を与えたトコロ。
でも、古い話( 約20年前…)だし、写真無いしなぁ〜。
一応HP確認したら、リニューアルした様子だけど、伝統ある宿だから極端な変化はナイだろう。
( レビュー 長くなるけど、我慢してネ。)
フォンテンブロー近郊のバルビゾンに在る、五つ星オーベルジュ。
狩猟小屋をモチーフにした田舎家風な佇まい。
約20年前、夫婦で二ヶ月かけてヨーロッパ旅行した際に立ち寄った。
● チェックイン
池波正太郎の随筆で知り予約したけど、到着してビックリ。
今迄訪れたVIPの写真をフロントに飾ってるんだけど、昭和天皇・エリザベス女王・フォード大統領・
ミッテラン大統領等、VIPにも程がある顔ぶれ…
50オヤジ夫婦は、バックパッカーに毛が生えた程度の出立ちで、さすがにビビったゾ!
でも、さすが一流ホテル。
下にも置かぬ出迎えで、応待が気持ちイイ。
チェックイン後、客室に案内された。
● 客室
外階段と外廊下の二階建の宿泊棟。
なんか日本の木造アパートみたいな造りだけど、フランスの田舎家風な佇まい。
勿論、客室は一流ホテルに相応しい設備が整ってる。
内装も壁紙・リネン類のコーディネートが素晴らしかった。
( HPによると、残念ながらコノ宿泊棟はリニューアルされてるみたい… )
荷物を解き、鎧戸を開け一息入れてたら、5月のバルビゾンの青空と風が気持ちイイ〜。
旅の疲れもあり、50オヤジ夫婦は昼寝してしまった。
約1時間で目が覚めたら、鎧戸が閉めてあった。
ホテルの人が外廊下から、そっと閉めてくれたみたい。
その時は、気が利くナ〜って程度に思ってた…
その後、ホテル周辺の散策に出かけ、30分位で部屋に戻ると、なんか部屋の様子が違う。
ベッドリネン類の柄が替わってる…
ベッドメイキングも新しいコーディネート。
当然ハウスキーピングも行届いてる。
部屋間違えたか?って思ったけど、確かにチェックインした部屋。
オォ〜昼寝してたから、替えてくれたんだ!って50オヤジ夫婦は超感心した。
今度はバルビゾン村の観光に出かけ、夕方前に戻ってきた。
「また、ベッドメイキング替わってたりして。」「さすがにそれは無いだろ。」
なんて言いながら部屋に戻ると、本当に替わってた…
勿論違うコーディネートで趣味がイイ。
外出の度に、新たなベッドメイキングとハウスキーピングは決まり事みたい…
嫌がる人もいるだろうけど、50オヤジ夫婦は驚きと大感激だったゾ!
その後、同じ敷地内のレストランに食事に行く時、忘れモノしたんで部屋に戻ると、
外階段の下で山盛りのリネンを持ったハウスキーピングのオバチャン達と出くわした。
50オヤジと目が合うと、ニッコリ微笑みソッと控室に引っ込んだ。
なんか、田舎のオバチャン風でカワイかったナ〜。
結局、その日は計3回の模様替え。
オバチャン達、ご苦労様デス。
● レストラン
当時、このレストランはミシュランで星取ってたんじゃなかったっけ?
ヌーベルキュイジーヌじゃない、伝統的なフランス料理だゾ。
窓を大きく取った、明るく解放的な内装だったナ。
席に着くと、満面の笑みを浮かべたメートル・ド・テル(給仕長)がやって来た。
「お勧めは何ですか?」って聞いてみると給仕長ニッコリ微笑み「お任せ下さい。」とのコト。
暫くして給仕長、ギャルソン数名を引き連れ戻って来た。
手には、それぞれ食材が乗った銀の大皿。
野菜や肉の食材に、リボンが掛けられメチャカワイく演出されてたゾ!
この演出素晴らしいネ!
一際目を引いたのが白アスパラガス。
直径25mm長さ30cm程の立派なアスパラガスだった。
近隣農家の採れたてだって。
コレは美味そうってんで、お願いした。
あとカナール(鴨)が有名なんで、コレも注文。
給仕長「それはイイ選択です。」って言ってた。
イチオシ料理だったみたい。
ワインは何飲んだか忘れたけど、赤・白それぞれ一本ずつ。
素晴らしかったのは覚えてる…
先ずは、アスパラガス到着。
白アスパラガスは、クリーム煮で供された。
一口食べて、50オヤジは絶句した。
言葉が出てこない、何なんだコノ美味さは…‼
想像してたのと、まるで違うゾ!
アスパラガス自体の味わい・素材感を残しながらも、とろける食感・
クリームソースの深〜い旨味が渾然一体に迫って来る。
経験したコトの無い美味さだった。
(20年以上経つのに、50オヤジの舌は未だにアノ味わいを忘れられない…)
シンプルだけど、モノ凄い料理だった。
50オヤジは一瞬、料理の中に宇宙を感じたネ…
( ホンマでっせ!)
その後、アレを超える料理には出会っていないナ。
お次のカナールのグリルも素晴らしかった。
フランス来てから、何度かカナール食べたけど、ちょっと別次元の美味さだったゾ!
赤ワイン系のソースが、また美味い!
カナールって家鴨だけど、濃厚な野趣溢れる味わいで、絶妙な焼き具合だった。
超美味かったナ〜。
伝統フランス料理だから、とにかく量が多い。
この二品とデザートで、お腹一杯だったナ。
食べ終わり、50オヤジ夫婦は暫し茫然としてた…
凄い料理だったナ〜。
朝食もココで供されるとのコト。
楽しみにして、その夜は部屋に戻った。
● 朝食
夜にワインしこたま飲んだから、熟睡50オヤジ夫婦。
ふと、気付けば10時過ぎ。
時差ボケも重なり、寝過ごした。
既に朝食終わってるし…
残念だけど、仕方が無い。
荷物をまとめ、チェックアウトしにフロントに向かうと、ココでサプライズ!
支配人が満面の笑みを浮かべ「ムッシュー50オヤジ。朝食の支度が整っております。」
ってロビー横の暖炉に案内された。
そこには、白いクロスも眩しい朝食のテーブルセッティング。
( コレがまたセンスが良いセッティング… )
支配人曰く「昼の準備が有るのでレストランでの御利用はできませんが、こちらの席をご用意致しました。」
とのコト。
50オヤジ夫婦は、恐縮するやら嬉しいやらで、メルシーを連発したゾ。
暖炉には火が入り、薪の燃える音と匂いの中、素晴らしいシチュエイションでの朝食となった。
サラダ・プレーンオムレツ・ハム数種・フルーツ・クロワッサン・
のシンプルな朝食だけど、全てが高次元の美味さ。
特にサラダ・クロワッサンは良かったナ〜。
フランスは農業大国だから、何処で食べても野菜とパンは美味いけど、ココのは別格だった。
● ホスピタリティ
ココ来るまで、日本のおもてなしが世界一と50オヤジは思い込んでた。
大きな勘違いだったネ。
ココのホスピタリティはホントに凄かった。
日本でも色々なトコ行ったけど、ココを超えるトコは未だ無いゾ。
従業員全員が、同じベクトルで常に先読みしてサービスに努めてる。
それがまた、さりげない。
マニュアルサービスでは望め無いレベルだったナ。
池波正太郎が云うトコロの「店の者が、気を合わせて働きぬく…」って感じだった。
何と言っても、皆の笑顔が良かったナ〜。
● チェックアウト
大満足の朝食後、チェックアウトまで多少時間が有ったんで、中庭のテーブルで一服してた。
気がつくとレストランのギャルソンが、そっと寄って来た。
ギャルソン曰く「当店自慢のエスプレッソです。Bon Appetit 」って、サービスしてくれた。
コイツら、どこまで気が利くネン!
フロントで清算してたら、満面の笑みの支配人が「ムッシュー50オヤジ、またのおいでをお待ちしています。」
って言ってきた。
「ありがとうございます。必ず来ます。」と大感動50オヤジ夫婦は丁重に御礼を述べ、送迎車に乗り込み
「ホテルリー デュ バブレオ 」を後にしたのであった…
追記1
「必ず来ます。」って20数年。
未だに行けてない…
いつか行けるのかしら?
イヤ!も一度食べたい、必ず行くゾ!
追記2
ミレーの「落穂拾い」「晩鐘」で有名なバルビゾンだけど、
あの絵の風景がそのまま残ってんのは、ビックリしたナ〜。
カワイイ村で、イイトコだよ。
追記3
何分にも昔の話、今は変わってるかもしれません。その場合は御容赦願いマス…