コートダジュール最東端の楽園へ : Mirazur

2019年9月。
羽田を出発して、バンコク→コペンハーゲン→ミュンヘンを経由して
ニースのコート・ダジュール空港にやってきました。自分にとっては
初めての南仏です♪
（とはいえ、南仏の滞在時間は18時間のみという弾丸行程。汗）

空港からタクシーでイタリアとの国境の町マントンに移動。マントン
に 19時くらいに到着し、まずイタリア国境に立ち寄った後、街中の
ホテル『Hotel Napoléon』にチェックイン。

さて今回マントンに来たのは、2019年「世界のベストレストラン」
1位に輝いた『Mirazur』に行く事でして、6月のベストレストラン
発表の3ヶ月前に、21時15分から4名席を予約しておきました。

※今年のベストレストランは『Noma』の新店を除いて、過去に1位
　を獲得したレストランは殿堂入り（ランク対象外）になると年始？
　あたりにアナウンスがあり、『Mirazur』『Noma』のワンツーは
　ほぼ確信できていたので、
　（本音を言うと『Noma』が1位と思っていましたが。汗）
　ベストレストラン発表の3ヶ月前に 2店舗ともインターネット予約
　ですんなり押さえる事ができました。

さて『Mirazur』に関してですが、、、シェフはアルゼンチン出身の
マウロ・コラグレコ氏。ミシュランでも2019年度に☆☆から☆☆☆
に昇格しています。

21時くらいにレストランに到着し、入店。
（レストランの100～200mほど先はイタリア）

白を基調としていて、とても清潔感のある店内。
2階のテーブル席に案内され、「Univers Mirazur」コース開始。
（ドリンクはワインペアリングをお願いしました。）
※コース：260€　ワインペアリング：140€

今回頂いた料理・ワインは以下になります。

☆Canapés de réception
　・モッツアレラボール
　・揚げたサルシファイ 豚のラード 花粉
　・鰯のオイルサーディン
　・ポテト
　・レタス

☆Pain
　パン（ブリオッシュ風）レモン入り自家製オリーブオイル

○Clos de l'ours blanc Milia 2018
☆Émietté de tourteau
　Gélée d'agrumes
・蟹 チェリークリーム ポン酢

○獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
☆Gamberoni de Sanremo
　Courgettes, Caviar Osciètre
・サンレモ（イタリア）の海老 ズッキーニ カルパッチョ
　オシェトラキャビア

○Microcosmos Hocus Pocus
☆Tomates tricolores du jardin
　Huile de vanille et sauce au lait de Burrata
・三色トマト 花 バニラオイル ブッラータミルクソース

○Domaine du Père Benoît GAVROCHE
☆Bordighera squid
　Bagna Cauda sauce
・ボルディゲーラ（イタリア）のイカ ポテト モルタデッラ
　バーニャカウダソース

○Gino Pedrotti Nosiola
☆Cèpes du Piémont
　Foie gras de la "Maison Mitteault", consommé de cèpes
・ポルチーニ茸 ピエモンテ「Maison Mitteault」のフォアグラ

○Château D'estoublon GRENACHE
☆Thon du dernier bateau pécheur de Menton
　Framboises de notre jardin, pistaches de Bronte
・マグロ フランボワーズ シチリアのブロンテ産ピスタチオオイル

☆Fromage
　チーズ各種

○AOP LANGUEDOC Domaine Saint Sylvestre 2016
☆Canard de Challans
　Compotée de prunes
・シャラン鴨 梅のコンポート フレッシュアーモンド

☆Granité de feuilles de figuier
　Panna cotta de figues
・イチヂク パンナコッタのシャーベット ターメリック

○Lafage Maury
☆Grand Cru of Peru "Maison Duplanteur"
　Burnt rosemary ice cream, Sospel olive oil
・「Maison Duplanteur」のペルー産70%カカオ
　焦がしたローズマリーアイス ローズマリーとカカオパウダー
　マントンより北に位置するソスペル産オリーブオイル

☆Mignardises
・ポルチーニ茸のチョコ
・スパイシービスケット デーツ
・パートドフリュイ（マリーゴールド）
・ぶどう
・キャラメル

☆Tisane
・ハーブティー（セイジ レモンバーベナ）

過去の画像を見て、ビジュアル的な部分はそこまで期待してなかった
のですが、盛り付けも美しく、味に関しても見た目から想像つかない
ような驚きがあって、視覚的にも味覚的にも楽しめるコースでした。

パスタの様に頂くイカのプレート、フォアグラとポルチーニ茸がドン
と乗ったプレート、まるでお肉のように仕上がったマグロのプレート、
チーズ、メインの鴨のプレート、デザートのカカオ×ローズマリー等
どれも印象的なものばかり。

ちなみに自分が今回一番印象に残ったのはトマトに色鮮やかな花びら
を散りばめたプレートかな。食べる部分によって酸味・甘味など様々
な味覚を堪能する事ができ、ミルクとバニラの優しい味わいが全体を
包みこむような仕上がりになっていて白ワインにピッタリ。

店の雰囲気も落ち着いていて、スタッフ陣も堅苦し過ぎる感じがなく、
リラックスして料理を楽しむ事ができました。
ランチタイムの海・空の青と店内の白に囲まれた雰囲気もとても素敵
だと思いますが、マントンの夜景を見渡しながら頂くディナータイム
もなかなか良い感じだと思いますよ。

ごちそうさまでした。
あいにくシェフのマウロ・コラグレコ氏は不在でしたが、とても素敵
なレストランでした。可能であれば、是非再訪したいです。

お店を出たのは日付がかわって夜0時過ぎ。
ではタクシーでホテルに戻りま～す。