無料会員登録/ログイン
閉じる
ひざ肉専科。仔牛もあるでヨ。
こんぬつわ。
コンディメンツ。
蓋をとると
パカっ! コレもコンディメンツ。
Kalbhaxe、仔牛のヒザ、デカい!
#食べログ的に撮るとこうなる。
テラーフライッシュ(Tellerfleisch)繊維がバラバラになるまで茹でたギュー肉。
Brat Wrustは安定のうまさ。肉の「詰まり具合」が日本の割烹評価としては「粗い」となり、ドイツ式では滋味となる。
犢ボーン!
ウィークポイント・オーヴ・ベンケーに着目する。
4月末、ツェレからハノーファを経由、ミュンヘンの街に立つと、雨だった。
スマホを開き、気温を確認すると摂氏3度。
カノニコの夏用生地を用いた肩パッドの入らない上衣とチノパンの上に「念のため」とひっかけてきたグースダウンのハーフコートと、丈夫で水漏れしない事が取り柄のチロリアンシューズが、茶番にならず良かったな、と思う一方、ウールのマフラーではなく、コットンのショールしか持ってこなかったことに多少後悔しつつ、街を経廻る。
「旅商人」を自称しているくらいだから、街の中を見て回り、何が売っており、何がなく、どんなふうに商いをしているのかを知るのが仕事の一つ。
ヴェクトアリエン広場で無造作に売られている豚の面皮や、毒々しいほどの彩色を誇る各種ソーセージにドキドキし、オーバーポーリンガー百貨店リビングフロアの商品展示のセンスの良さに舌を巻き(お店の中だからシャシンは自粛)、ふと目に入った狩猟漁猟博物館に展示された、日本のお寺にある河童のミイラみたいな不思議な剥製に見入ったり、ショッピングモールに入っていたオサレ雑貨屋に地元スワロゥ・シティの商品が導入されているさまに、ほー、とか、うー、とか唸っているうちに、あっという間に一日は過ぎる。
気が付けば夕飯時。
そういえばバイエルン州の名物と言えばシュバイネハクセ(Schweinshaxe)つまり豚の弁慶の泣き所、すねの部分の丸焼きであったな、こりゃ一発、本場のヤツを食ってみようじゃねーか、と、店名にハクセを掲げたこちらにたどり着く。
店の前で串刺しにされた骨付きすね肉が、ニッポンのクリスマスの肉屋のローストチキンみたいに、くるくる回りながら焼かれているのを横目に見ながら、中に入る。
こんぬつわ。予約なしでひとりですがぁ、と入っていくと、チョッとした講堂ほどもある広い店内の対面二人席に、ひとりでどうぞ、と案内される。
メニュを眺める。
「もちろん丸ごと一本のハクセもありますが…」と但し書き付きで、ハーフ・ハクセとスライスト・ハクセ(骨が外され、ご婦人が食べやすいよう、ざっと切ってある)が推奨されている。
ハクセは丸一本に…と言いたいところだが、ハーフ・サイズに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、中高年の腹具合、或いは/及び代謝能力を配慮して、とは、書いただけで負けたような気がしてなんだか悔しいから黙っている。
そう思いながら運ばれてきた「ハーフ」に着目すると、皮つきの、いうところの「ギャートルズの肉」が皿の上にゴロンと転がっており、ナイフ、フォークを駆使して一口を切り取ろうとすると、どうやら店頭のロテサリーオーブンのなかで回っていた時間が長すぎたのか、皮がサクリとはこず、ガリン、ゴチンといった調子で往生し、それでも金剛力を振り絞り、一片を剥ぎ取り、口に入れ、咀嚼すると、本来、前脛骨筋は噛みごたえがあり、腓腹筋部分はころりとしながらきめが細かいというのが、シュバイネハクセの常識であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)である事、いうを待たぬ はずなのに、「ハーフ」の切り方に問題があったのか、或いは、先にご案内の焼き具合がナニなのか、いまいち食感の妙を見出すことが出来ず、とは言え、出されたものは片付けないとニッポン男子の股間が蹴られるもとい沽券にかかわるのでガブガブとあごが疲れるほど噛みしめ飲み込み、もはや旨いのかそうじゃないのかわからないほどになるがどうにか平らげ、皿の上を空にし、腹ごなしにシュナップスの儀に則り、リニア・アクアヴィットを一杯、所望すると、マルテーザしかないよん、それでもいい? と言われ、ん? ドイツ製のアクアヴィット? 松山製菓シャンペンサイダーみたいな話だな、と思いつつ、それでも一杯もらってグッと飲み干し、ひとごこちついていると、店内の4割を中国系のお客が占めているのに気が付き、給仕に「大人気だね」と言うや「お国のひとで繁盛しまして」とお世辞を返され、んっと違うンだけどな…と苦笑いしながら、勘定書きにサインをしていると、奥の三人組の東洋小姐が、別の給仕に「いーえ、わたしたちは香港人(Hong Kong People)、チャイニーズじゃないわ! 」と英語で言い放っているさまを耳にし、ヒッと首をすくめない、事もない。
こんぬつわ。
ハクセぐるぐる。
天井に着目する。
店内風景。
コンディメンツ。
ここでもヴァイツェン!
ハーフ・ハクセ
#食べログ的に撮るとこうなる。
どうにか平らげる。
マルテーザ・アクアヴィットの助けを借りて消化
オマケで狩猟漁猟博物館にこんぬつわ。
洋弓銃だよ、おっかさん!
フリントロック銃の数々
禍々しいまでに凝った装飾
オマエ、そのデカさはないだろう! な銃口
キメ・ラ・メディチ #言いたいだけ
街のオサレ雑貨屋さんにもこんぬつわ。
おっと、コレは…
ヴェクトアリエン市場でチラガーにこんぬつわ。
ブタガワビンボー!
口コミが参考になったらフォローしよう
ムササビヒンソー
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
| 店名 |
HAXNBAUER
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 892166540 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
ドイツSparkassenstraße 80331 München |
| 交通手段 |
マリエン広場駅(Marienpl.)から徒歩5分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA) |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
一年ぶり二度目。
ひざはドイツ語でHaxe(はくせ) 豚のひざからすねにかけてを、グリルでこんがりと焼き上げたのが、ババリア名物Schweinshaxe(しゅう゛ぁいんす・はくせ、又はしゅう゛ぁいねはくせ)
その専門店がこちら。
店先には外賣コーナにあり、なかに入り「こんぬつわ、飲み食いですヨ」と入っていくと、向かって左側の広いダイニングに案内される。
1900時。
ダイニングはすでに7分の入り。お客の多くが当方ら同様、「旅の人」の風情。
うち4割が東洋系で、さらにその8割がチャイニーズ、だろうか? 言葉の端々から普通話、閩南語(台湾語、福建語)、広東語由来の単語が聞こえてくる。
倭人は当方らのほか、新婚旅行のひとだろうか、若いお二人が一組(見た目ヤップンヤンであったが、もしかするとイマドキのオシャレ台湾人であったかもしれぬ)
そして隣の席に案内されてきたのは、ハングルをしゃべる半島の方々。
モンゴロイド以外の人種は、米、豪の隠居夫妻、家族連れなどが多く、「そういう店」なんだなと再認識。
ババリアンだから、というパブロフのワンワン・スタイル #スタイルは不要 でヴァイスビア、そして手渡されたメニュを見ると、丁寧に英語表記
…なのは大いに結構なのだが、料理名だけはドイツ語でないと理解できないので、原語のそれも併せてもらい、対照しながら御菜を検討する。
だって、だって単にボイルド・ビーフと書いてあったって、Tellerfleisch(てらー・ふらいっしゅ)≒Tafelspitz(たーふぇるしゅぴっつ)の姿は連想できませんものね。
とりあえず店名にもなってる事だし、Haxeはとりましょうね、といっていると、Shweinの他にKalbの文字。
!
!!
!!!
慌てて英語のメニュにも目を落とす、無論そこには”Grilled Veal knuckle゛とある。
つまりが犢(こうし)のひざ(骨付き丸ごとスネ肉)である!
否、言い換えよう。
本邦におけるショーワな少年少女のアコガレ、原始人の肉、ギャートルズの肉、マンガ肉、Unicode6.0におけるMEAT ON BONEその現物が、いまここに、頼めば出てくるという #冷酷な現実 に一同向かい合い、義を見てせざるは勇なきなり、スウェーデン食わぬは侠のハジ! とマナジリを結し、というより単に #シャシン撮りたいだけ の野次馬根性が先行し、コレください、スグください、四の五の言わずじゃんじゃん持ってきてプリーズ! をうわごとのように注文を通す。
出てきたものはシャシンの通り。
食べやすいよう厨房で、予め適切にさばかれて持ってきてくれたので、いまひとつその迫力が分かりにくいかと存じますが、隣席の韓国人諸君が、運ばれてきたのを見た途端、息をのみ、声は上げず口だけうごかし、しかし確実に「哀号! 」と宣っていたことから、その威容? は想像頂けるかと思う。
とにかくデカい。思わずまぁ、ゴリッパ! と観音裏のような文句が飛び出しそうになり、慌てて口を押える。
見た目に反し? 味わいは、通常の豚製Haxeより、肉の繊維が密でありながら口腔でほぐれやすく舌への当たりにも野卑さもなく結構、そしてベイビーとはいえ牛だけに、特有の香気の良さ、調子の高さが好ましく、油脂も豚や成牛に比べて軽やかで嫌味なく、その巨大な図体のわりにするりと、トロッケンなラインガウ一本とともに、おぢさん5人の胃袋に納まってしまい、後に残ったたくましい脛骨を手に取り、掲げてみると、ババリア地方のババリア料理の店で、自らが今まさにババリアン(Barbarian)になったような気になるが、おっとこれはスペル違い*1 、と、ガイジンさんには通じないシャレを口走り、アタマを掻かない、事もない。
*1 ドイツ南部、バイエルン地方の人の事をBavarianというのは、常識であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)である事、いうを待たぬ。