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定点観測。
オクトーバーフェスト・ビアでこんぬつわ。
店舗奥のビア注ぎマシーン
定番のヴェーズンヘンドル
ザワーブラーテンも軽いが教科書通りな味わい
ターフェルシュピッツは牛肉をスープで煮て細切りのホースラディッシュで食わせる。どことなくおでんのニュアンスがあり。
昨今の健康志向で生野菜も出てくる
狩猟漁猟博物館に「住んで」いるナゾのキメイラ。
Wiesnhendl!
ハノーファーからミュンヘンに移動。
ミュンヘンに参ったらまずこちらに顔を出さねばならぬ。
1130時開店直後。
こんぬつわ、よごさんす? と、入っていくと、どこでも好きなところに座んなさいと、ジェスチャーでやられ、学校の食堂にあるのにソックリな食卓にドヤドヤと腰をおろす。
パブロフのワンワン・スタイル #スタイルは不要 の延髄反射で、冷気あぐれる*1 オリジナル・ビア(ピルス)そして、ハノーファーで覚えてきたwiesnhendl
Wiesnとは、ババリア訛りで緑地のこと。
これが(1810年に競馬大会を同時開催したことから)転じて、当地最大のお祭り「オクトーバーフェスト」の事をも指すようになり、現代に至っている、というのは、グーグル・パイセンのご指導のタマモノであるが、このお祭りの際、新酒の酒精高めのビールとともにガブガブ食うべし! という事になっているのが、当該ローストチキンらしい。
ちなみにHendlというのもババリア訛りで鳥料理、なかんずくローストのものを指す、というのはウィッキペーディアさんのご神託。#言いたいだけ #知ってることを全部いう
と、なれば、新緑の時期で季節外れとは言え、本場本格のこの場所で、一丁頂こうじゃねえか、と、こういう運びになるのは道理であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©️副島隆彦)である事、いうを待たぬ。
ビアをグィーッとやり、ぬ゛はー、コンチクショー、殺せーっ! と、ドイツ南部というより、夏の新橋ビル屋上のビアガーデン、ハワイアンと泥レス*2 みたいな事を口々にのたまっているうち、きましたよ「緑地のコケコッコ」
半身でやってきたそれの、先ず腿の関節部分にナイフを当て切り離し、続いて手羽部分も同様にバラし、然るのち、胸部に刃を入れ、胸肉、ササミを「分解」する、というのは、家でローストチキンを焼いた時、あるいは、ひな鳥金子*3 やせきとり*4 でエチゴ労働者諸君御用の「半羽唐揚げ」*5 を喫する時の共通技法であり、こういう時にヒトの教養の幅、奥深さというのは出てくるのだよ、はは。 と、あまり教養高く聞こえない自慢をしつつ、肉塊から骨を適切に外し、五人で三皿頼んだものにそれぞれフォークを出す。
頼んだら渋滞なく出てくるよう、予め焼き上げておき、保温庫に用意されているのであろう、皮にパリッとしたところはなくなっており、身とともに全体、シットリとしている。
が、多分塩の他には殆ど香辛料など用いていないであろうと思われるが、鶏自体の吟味がよく、熱の通し具合が適当なため、塩と自らの油分が結合し、コクを形成している皮部分は香りよく、舌に媚びてくるのをビアで洗うようにしてやると具合が良く、肉の部位ごとの繊維の細かさ粗さ、運動量の多寡、脂の乗り具合による味の違い、食感の変化、後味の高低などを吟味するのは面白く飽きず、ついつい昼間からタンブラのお代わりをしてしまうが、1230時を過ぎると、お客が次々と店に入ってき満席になり、ステージの喇叭楽団のブカブーカ♪ も始まり、いわゆる「大騒ぎ」が始まる頃合いを見きり、勘定を済ませ、さっと立ち、次のお客に流れるように席を譲り、ふふふ、これこそ教養とノブレスオブリージュ、ジェントリーの表れ、と、自己満足に鼻の穴を大きくしない、事もない。
*1 ソクインのジョーにより、あえてリンクを避ける。
*2 よい子のお友だちは検索しちゃいけません
*3 https://tabelog.com/niigata/A1501/A150102/15012691/
*4 https://tabelog.com/niigata/A1501/A150101/15002247/
*5 https://tabelog.com/imgview/original?id=r0311072793623
キノボリさん
物見高いというか、みーちゃんはーちゃんというか、早い話がのぼせ症のイナカモンキーである。
黙っていても木に登るし、豚児なのでおだてられれば尚のこと。
本日は移動日。
ツェレからハノーファー経由ミュンヘンへ。
飛行機の関係で朝早く、ツェレから空港まではホテルのコンセルジュにタクシーを呼んでもらう。
「旦那、ターミナルはAですかい、それともB? 」
「んー、日本で旅行代理店に出してもらったバウチャーにはターミナル1って書いてあるぜ」
「え? そりゃおかしい。じゃ、ルフトハンザのアプリで見てみましょう。ほら、ターミナルAだそうでゲス。旦那ね、あたくしこれでもこないだまで空港でコンピュータの面倒見てたんでさあ。わかんないことはこうしてセルフォンでチョイチョイと、ね。」
ドイツに入って以来、クラウド技術とエレキの力に圧倒されっぱなしであるが、ここにもIOTが!
「ところで旦那、払いは現金? それともカード? 」
「あゝユーロの持ち合わせが少ないからカードがいいねえ」
「いや、それは問題でさあ。何しろあたくし、こないだまで空港勤めだったんで、クルマに載ってるカードリーダーの使い方、わからないんでさあ☆ 」
…インダストリー4.0はひととひと、工程と工程の「前」と「うしろ」をつなぎ、よろず早く、便利にするのは結構だが、そんな世の中でもひとの訓練というのは欠かせないらしい、いやはや。
しかしそんなら、初めからカードでなんて聞くなよ、ねえ!
…一時間たらずの航路を経て、ミュンヘンへ。
空港から市内も、ミュンヘン公共交通MVVアプリ http://mobil.mvv-muenchen.de を起動、エアポート・シティ一日券を電子決済で求め、タイムテーブルに表示されるプラットホームから時間通りの列車に乗りこめば、あとは勝手に「連れて行って」くれる。
ホテルに向かうとさすがに昼前、まだ用意の出来ている部屋はない、との事。
おおきな荷物だけ預け、市内を経巡る。
露地をふらふらしているうち、移動で朝が早かったから腹が減ってきたタイミングで目の前にこちらが現れる。
曰く、ヴィルヘルム5世の声がかりで、曰く総統閣下は怒っています、曰く、新宿歌舞伎町の出店はいつの間にか夜逃げ? …とまあ、色々な来歴のある店で、ドイツ通に言わせればとんだ観光客相手の下世話な場所、という事になるのであろうが、冒頭ご案内の通り、「木に登る」タイプである。
目の前に名所旧跡が現れたとあっては、義を見てせざるは勇なきなり、スウェーデン食わぬはオトコのハジ! と、まなじりを結し、ついでに #いんだよ細けえ事は! と、うそぶきながら入口の扉を開く。
こんぬつわ。 おひとり様でゴンス、と、手塚治虫先生著「アドルフに告ぐ」を思い出しながら入っていくと、昼前1130時だけに空いている。
チロルの民族衣装みたいなお仕着せをまとった、くるみ割り人形が酔っ払ってそのまま中高年になってしまったみたいな見た目のお運び氏が、どーぞどーぞ、好きなところへ、と、広大な店内を指し示す。
ま、じゃあ好きにさせてもらうゼ! と、古い学校の食堂にあるような長テーブルの端っこの一席に腰を下ろす。
初手はヴァイスビア(ヴァイツェン:小麦のビール)
ビール純粋令云々、男女すべからく婚前交渉は控え、祝言までは綺麗な身体で、とでも言いたがる向きもあるが、バイエルン特産、白濁した、フレッシュにして滋味溢れるコイツを飲みつけると、水と麦芽とホップだけの下面発酵ピルスというのには、今ひとつ手が伸びにくくなってしまう。(ヘンな例えだ! )
工場直送、新鮮極まりない自社銘柄のそれはマズい「わけがなく」味蕾を悦ばせ、上顎の粘膜に心地よい刺激を与えながら、「あっ」という間に喉を通り、胃袋に収まる。旨し!
旨し! なビアホールではシュパーゲル(白アスパラガス)に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、15年ほど前のこの季節、初めてこちらでとったそれの鮮烈さが忘れられず
…と、書いてしまうとこれまでの紀行文めいた話の中、こちらをあたかも「偶然」見つけ、入ったというのが、嘘っぱちとまでは申さぬものの、かなり脚色の強いものだとバレてしまうから黙っている。
そう思いながら、アスパラだけじゃ腹の虫が治まらないかも、と、頼んだシュパーゲル・ミット・ローストビーフという皿が運ばれてくると、ローストビーフと言いながら実は仔牛のそれである事にふふんと鼻を鳴らし、底に敷かれたシュパーゲルにナイフを当て、初めはそのまま、続いて固めの手作り感のある、卵リッチなオランデーズソースを少々振りかけて口に入れると、寒冷地の特有の冷涼と静寂、しかし身の内で漲る新鮮さ、春の息吹みたいなものを感じ、食べたこちらの血液も洗浄されるような心地よさを覚え、ここでお代わりしたヴァイスビアを喉に通し、天井を仰ぎみると、そろそろ埋まってきた客席から浮かび上がるざわめきがいい具合に反響しており、なにやら休日、開けたての銭湯で一番湯に浸かっているときのような開放感を伴うヨロコビがない、事もない。
こんぬつわ。
社会通念上のファッサード
そしてこうなる、ヴァイスビアで純粋令をぶっ飛ばせ!
まるで銭湯のような気安さ
天井に着目する
シュパーゲルとローストビーフ、とあったが、こりゃ仔牛でがんすな。
端面に着目する。
当然、アナザワン! #ANTHON!
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ムササビヒンソー
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| 店名 |
Hofbräuhaus München(ホーフブロイハウス)
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理、ビアバー |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 089290136 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
ドイツPlatzl 9 80331 München |
| 交通手段 |
地下鉄Marienplatz駅から徒歩約5分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB) 電子マネー不可 |
| 席数 |
(3,000人収容) |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | ライブ・生演奏あり |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ドレスコード | なし |
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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ハノーファーからミュンヘンへ。
ミュンヘンに訪問するのは
1.ドイツから日本への直行便はここかフランクフルトからしか出ていないから
2. Oberpollinger http://m.arukikata.co.jp/city/MUC/shopping/1/5866/ というチョッと品揃えとイベント、館(ヤカタと読む。流通業界用語)の装飾、レイアウトに独特の切り口を持つ百貨店があり、見学の価値が高いから
3.ドイツ博物館という「モノ作り」と「近代現代の工業」に多少なりとも関係する職業に就いていたら訪問必須な場所があるから
4.同じ都市部ながら金融の街フランクフルトよりはギスギスしてないから(これは近頃、ちょい変わってきましたが)
5.ドイツ狩猟漁猟博物館http://www.jagd-fischerei-museum.de というヘンタイ系マニアにはたまらない見物先があるから
…と、様々であるが、今回は社の若手スタッフ「研修」が主目的なので4.が中心となる。
いや、ドイツ博物館はイイです。
メタル・マシナリー、つまり金属、機械のコーナーに入った途端漂う機械油の匂い。水力、風力がロコモディブを経由、レシプロ内燃機関から電力に至る「原動機の歴史」が時系列的に掴めますし、鉄鋼コーナーはクルップティッセンの国だけあって、日本国内のどの鉄鋼メーカーの工場内にある展示物よりも分かりやすく、鉄鉱石から銑鉄、鉄鋼製品へのメタモルフォーゼの工程が展示されています。
そして機械玩具のコーナーを見れば、なぜかの国のひとたちがメカニック、メカニズムに親しむようになるのか、そしてそれをいかにして幼い頃から錬磨して行くのか、という事が理屈ではなく感覚で理解できます。
更にこれを、子供の頃から繰り返し繰り返し見せ続ける国民性というかかの国の人々の気質、知恵。
少し意味が違うのかもしれませんが、いわゆるリベラルアーツには、こういうものもふくまれるんじゃないかしら?
なんて、ね。
ま、とにかく、ミュンヘンにお寄りの際はぜひ、一見される事をオススメします。
いや実際、本当に。
…さて、固い事ばかり申し上げていても退屈でしょうから、一杯やる事に致しましょう。
ドイツ博物館からイーザル川をまたぎ、街中に入っていきますと忽然と現れるビアハウス。
天井高く、長テーブル、長椅子の並ぶ広大な店内は、教会の礼拝堂と大手自動車メーカーの社員食堂が揃って夕方から飲みだして意気投合し、日付変更線を超え、二日酔いに至ったらこんな感じ? (どんな感じだ! )といった風情。
昼過ぎともなりますと、内外の善男善女が詰めかけ、巨大なビアジョッキを手に手にグイグイと鯨飲し、スマートフォンでシャシンを撮り合い、古典的ドイツ南方御菜をガブガブやってます。
その姿、まさに「ズブズブな観光地仕様」な訳ですが、こちらも所詮、観光客なので、 #いんだよ細けえ事は! と割り切って、見栄っ張りや気取りん坊はやめて、グイグイ、ガブガブ、ズブズブ、踊る阿呆に見る阿呆、同じアホならなんとやら、とやるのが道理であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©️副島隆彦)である事、いうを待たぬ。
グイグイ・ガブガブ・ズブズブにはホフブロイハウス・オリギナール・ピルスに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、個人的な好みは小麦添加のヴァイス・ビアであるが、ときまさにオクトーバーフェストであり、そーなればデカい1リッタージョッキのハンドルを逆手で持ち、手のひらではなく、甲の部分にジョッキ本体を乗せ、ガブリ! とやるのが本式なンだゼ! と、同行スタッフに講釈したいから、とは、オマエいつまで伊丹十三の随筆から孫引きしてるんだ、進歩ないね、と、元ネタがバレそうだから黙っている。
そう思いながら新鮮極まりない透明度の高い黄金の液体を喉に流し込み胃袋で「味わい」それと同時にやはりオクトーバーフェストの名物という事になっているヴェーズン・ヘンドルの半羽ローストチキンに噛みつき、野蛮人よろしくバリバリと頬張り、鶏肉の塩気と脂で舌が湿ったのを又、ビアで流し去り、と、やっているうち、1230時を過ぎると、お客が次々と店に入ってき満席になり、ステージの喇叭楽団のブカブーカ♪ も始まり、いわゆる「大騒ぎ」が始まる頃合いを見きり、勘定を済ませ、さっと立ち、次のお客に流れるように席を譲り、ふふふ、これこそ教養とノブレスオブリージュ、ジェントリーの表れ、と、自己満足に鼻の穴を大きくしない
…って、あれ? 最後の数行、半年前訪問時のレビューのコピペじゃね? と確信犯的に小首を傾げない、事もない。テヘペロ♡