ババリアですもの、または実存は本質に優先する。
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ババリアですもの。ヘフェ・ヴァイスビアを愉しむ。昨今流行りのクラフトビアもいいがトラディッショナルもいいものです。
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36時間煮込んだギュー頬肉。こりゃGaststätteというよりBistroである。
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芋には色々コンディメンツがつくが、そのままで旨し。これも考えてみれば #ブラッセル風味 ですな、はは。
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サラダと言いつつ鶏のシュニッツェルの存在が大きな狗頭羊肉的割烹。
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ババリアですものその2 シュバイネハクセ（豚の骨付きすね肉丸焼き。滋養とはこういうもの、という味わい。付け合わせはクヌーデル？ ポテトサラダ？ そりゃ前者に決まってるンである！
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なんと！ 日本では幻となったギューのタルタル。そういえば以前、銀座にあったケテルスさんでも出してたね。この日の一番人気。みんなユッケに飢えていたのさ。
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ババリアですものその3 というか、社会通念上のドイツ的割烹。こちらで食べるとソーセージというのが保存加工食品のみならず割烹のひとつである、と感じる。
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アヒルのコンフィが入ってくるのもある意味ババリア的である。掛かっているソースも本格なデミグラス。
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当店自慢のミートローフと英語メニュにあり、これはレーバーケーぜの事であるか？ と訪ねたら、そうです、目玉焼きつけましょうか？ うんお願いと阿吽の呼吸。
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ドイツ博物館は改装中で鉄鋼、プレス機械などの展示はやっておらず、食と農産といった意識高い系のそれがもっぱらであった。
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街中の市場調査も忘れずに。ドイツ全国雑貨チェーン「マヌファクタム」のイケてるヴァージョンな店
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キッチン雑貨いろいろ
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ほっ。
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こんぬつわ。ヴィクトゥアリエンマルクトにて。
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ドイツ各地で多くの百貨店が閉じましたがこちらオーバーポーリンガーは健在。さすが銘店、善き哉。
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あ゛白アスパラのシャシン、撮り忘れた！
と、言うわけでドリンクのみ。「炭酸水」はしみじみ旨し！
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Hefeweizen Dunkelモルトを焙煎したドゥンケルも亦、佳し！
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カクテル「ボイラーメーカーとその弟子」のワカレ・ヴァージョン。シュナップスはノルウェーの火酒「リニア・アクアヴィット」
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Spargelでさようなら
ミュンヘンへめぐり。
市場調査ではコチラのグループのコチラの店でこんなものとかこんなもの、或いはこーゆーものが国境を越えて販売されているさまにむふぅ、とため息をつき、コチラでやっていたこのイヴェントには終始ナンダカチガウンヂャネ？ と違和感を持ち、足をのばしたココではやっぱり侠は内燃機関だゼ！ と大いに励まされ、ココでは改めて、製造、ものづくりのハートに精神注入してもらい、目玉からうろこを何枚もポロポロと落とし、古今東西の「ひとのいとなみ」につき、大いに感慨を持った次第である。
うん、ミュンヘン大好き♡
ともあれ、はじめがあればお終いもある。
旅の終わり、帰国便NH218の搭乗は2055時。
それまでにドイツの味わいを大いに惜しみ、ガブガブやっちゃいましょう、と、当地に本社を持つ醸造メーカーのアンテナショップに飛び込み、「なごりのヘフェ・ヴァイスビア(Hefe Weißbier）」で乾杯！
…同じアンテナショップにフランクフルトやハノーファーでも数度出入りしているが、地元だけに鮮度が段違いにいいのであろう、飲み口が恐ろしく軽く、甘みが爽やか、かつ、喉通りのウルトラシルキーぶりが素晴らしい、馬ーーーーーーーーし！ もとい旨し！
旨しビールで新緑の季節にはシュパーゲル（白アスパラガス）に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、曰く今年は天候不順で不作且つ出荷が遅れており、曰くゆえに街に出回っているのはスペイン、イタリーなどから持ってきた地場産以外のものであり、曰くそれゆえに今年はまだまだお高いのよね～奥様 …ンてことは #いんだよ細けえ事は！ この時期にドイッチュラントときたら白アスパラをうまうまと食らうのが、万葉調的旬の愛で方であり、幕末俳句界的月並調であり、正岡子規的写実であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー（世界基準©副島隆彦）である事、いうを待たぬ、とは、オマエさん、単に食いたいだけデショ！ と詰め寄られると、一言もないので黙っている。
そう思いながら、まずはBrühe（ぶるー：だし汁）で茹でただけのものをそのまま、つぎにオランデーズソースを添えて、口に入れると、初夏の生命力そのもの！ という鮮烈で濁りのない滋味に舌が悦び、上あごその他の口腔内粘膜が驚き、さらにシュニッツェルに添えて、ヌルンベルガーと一緒に、グラタン仕立てで、と、これでお別れ、コンニャロめドイツ、大和魂ナメんなよ！ とばかりに土地の名物料理と共にガブガブ、がつがつ食い散らかし、さらにヴァイスビアをお代わりし、オダをあげ（ホントは旨すぎて、ムーとはウーとか唸ってるだけ）、来年も、否、今年中にもう一度、どうにか仕事作って戻ってくるゼ！ と勤労意欲と別のところで商いに情熱を傾けない、事もない。
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こんぬつわ。
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すごくカッチィい、銅製ビアタップ。一見の価値あり。
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フラットウエアはWMF普及版業務用。この会社、ティファールに買われちゃったんだよな、諸行無常。
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そしてこうなる。本場はさすがに新鮮で軽快なヴァイスビア。
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新じゃがはきめ細かく、皮が薄く、そのまま食べると実に爽やかなのは日本と一緒。
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シュパーゲル！
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の、グラタン。
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ミット・シュニッツェル。
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ミット・ヌルンベルガー！
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当然、アナザワン！ #ANOTHON！
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コレジャナイ感の強いオーバーポーリンガー百貨店の「スーパーアジア」イベント。因みに場内にはピチカートファイヴのアルバム「プレイボーイ プレイガール」が流れていた
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近くのヴィクトアーリエンマルクトにて。まさに新緑！
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BMW博物館にて。うーん、やっぱりおぢさんはマルニが好き☆
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イセッタ！ あーっ！ と駆け寄るように近づいたら、係りの人がドアを開けて見せてくれながら「戦後貧しくてもどうしても旅行に行きたい国民のために作ったクルマなンですよ！ 」と嬉しそうに説明してくれました。
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ムササビヒンソー
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
PAULANER IM TAL
|
|---|---|
| ジャンル | ビアホール |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 0892199400 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ドイツTal 12 80331 München |
| 交通手段 |
鉄道 S1～4・6～8 / 地下鉄 U3・6号線マリエン広場駅（Marienplatz） |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
￥4,000～￥4,999 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
席・設備
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| ホームページ | |
| 公式アカウント | |
| オープン日 |
1524年 |
| 備考 |
1524年創業のパウラナーの直営店 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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伝統と今日的なニュアンスが過不足なく融合した酒場でドイツ最後の夕餉。
ドイツもここまで南下してくると、国境を接する、或いは/及び近くする国々との文化が濃淡をもちながら程よくグラデーションを見せ、又、これがビアホール料理、居酒屋御菜においても浮かんでくるから面白い。
当地名産のヘフェ・ヴァイスビア（無濾過白ビール。当該地域以外で作るとヴァイツェンという名前になる）で喉を潤し、定番のシュバイネハクセやソーセージ盛り、レーバーケーぜ（農夫の朝食風）に舌鼓を打つ一方、メニュを注意深く眺めてみると
・36時間煮込んだ牛頬肉
・アヒルのコンフィ
そして
・牛肉のタルタル（ヲナツカシヤ！ ）
など、フランスやスウィスなどが能くするものが散見され、又、これがなんちゃってでもコピーキャットでもなく、本格な、地元に根付いた出来上がりとなっていて実に宜しい。
インタナショナルとはこういうことか、とか、ウエストファリア条約以降のネーション・ステイトというのはただの幻想だったのではないか
などとちょっとだけアタマに浮かんでくるが、ビアのタンブラを重ねるうち
#いんだよ細かい事は！
となり、皿の上のものが瞬く間に空にならない、事もない。
尚、具体的な御菜の詳細は、別掲の写真ないし写真のコメント欄に当たって頂きたい。