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地下のワイン蔵
ワインレストランなれど、初手はヴァイツェン。
ハンドケーぜ・ミット・ムジーク。食べるとぷうとくるチーズの意味。どこか本邦の漬物的な風趣あり
ブラートヴルストはお約束
近頃はフランクフルトでもサラダにバルサミコがかかってくる事が増えた。コロナの3年で店の世代交代が進んだのかもしれない
ランプ肉
スパっ! #断面に着目する。赤身の充実、火入れの妙。これは旨し。
ヘンチェンシュニッツェルイェーガーアルトつまりチキンカツ猟師風≒きのことクリームのソースがけ。コッテリとくるクリームには確かに鶏肉の淡白さが調和する「ような気が」する。
年一度の反復作業。
毎冬フランクフルトの街にやってきて、穴蔵のようなこちらに伺い、寒暖湿潤を適切に管理、保存されている実質十分にして選択の効いた、しかし高価にすぎないリーズリングなり、グリューナ・シルヴァーナなりのトロッケン*1 な白をとり、同時に典型的ドイツな御菜を目の前に、飲み、かつ食らっていると、獣肉、メイラード反応を呈する色の濃いソースには赤ワイン、とかの本邦でいう「原則」は、「それほど気にしなくてもいいのかな」という心持ちになってくる。
かくも傷んでいないドイツの白ワインは清らかで旨く、力強く、飲み助の食卓に調和する訳です。 #当社比
今回も土地の名物チーズ「ハンドケーゼ・ミット・ムジーク*2 」から始め、さらりとしてい、きめの細かさが身上な犢の焼きソーセージ「カルブブラートヴルスト」を経由、パニアミールの極細パン粉によって生み出される軽快な衣がお値打ちな「ヴィエナーシュニッツェル」から、ソミュール液の風味を浸透圧で封入し、直火焼きではない、天火の輻射熱による肉をいじめない加熱方法で芳ばしく柔らかに仕上げ、と、物理と化学の実験室的にこうすればそうなるといった風な出来栄えが素直で嬉しい、豚のスネ肉の丸焼き「シュバインスハクセ(シュバイネハクセ)」に至る基本ババリア風、一部ヘッセン式アクセントを加えた品々を口にし、舌鼓を打ち、ラインガウのリーズリングで味蕾を洗い、同行のスタッフたちと語り、屈託無く笑っていると、豪奢とはほど遠いかもしれないが素朴で調子が高く、慣れない土地でのあれこれが与える疲れはとれ、心身は充実し、滋味、滋養とはこういう事を言うんじゃないかしら? などと利いた風な口をきかない、事もない。
※世界最大のBtoB消費財見本市「アンビエンテ」期間中のフランクフルト、どこもかしこも出展者、ヴィジターで溢れ、レストラント、酒場、居酒屋の類も満席、席待ちを誇り、全体に仕事も荒くなりがちですが、そんな中、こちらのコックさんは余程胆力が練れているのか、御菜の仕上がりがオフシーズンとあまりブレが出ない点に感服しています。
あ、上の一段落で「レビュー」は済んでるか。お急ぎの向きは冒頭からの三段落は読まなくていいみたい。これを蛇足ならぬ蛇頭という。あれ? これじゃ黑社會、英雄本色*3みたいだな、なんてね、はは。
*1 一般的に辛口、と訳すが、鮮烈、と訳すといいかもしれない
*2チーズなのに前菜扱い。詳細はコメント欄にあたっていただきたい。
*3 https://youtu.be/-LPRHiUQcCg #テーマソング聞きたいだけ
いつも通りにHandkäse mit Musikで飲み始め。ミットムジーク、つまり音楽とともに、というのは食った後も続く発酵由来か、尻から腸内発生ガスがブゥ! とくる事を言うらしい
俺のポンイツ! と #言いたいだけ でKalbbratwrustをとり、しかし、脂の穏やかさ、きめの細かさに感心。
Wiener Schnitzel をついばみながら #アゲモノビンボー! #カツレツビンボー! と叫ぶ無邪気、というかイノセントと書いてバカオロカと読むわたくしども。衣の調子が高い。いいねえ。
いつもの肉塊、侠の本懐☆とニヤつきながらSchweineshaxe にかぶりつく訳です。ここのは焼きすぎずいい加減。
オペラ座の穴倉
と、言うわけで、シリーズ在フランクフルト・セッタイ飯第一弾。
オペラ座ちかく。
地元の造り酒屋がワイン貯蔵用に地下二階に作った蔵をワインレストランに改造した、とか、ドイツはビールばっかりじゃなくてワインも盛んなンでさあ、とか、 #知ってる事を全部いう 事でハッタリないしコケオドシが効くし、フランスワインほどドイツワインは著名じゃないから安いの出してもバレないし、御菜はシュバイネハクセにフランクフルター・ブラット・ブルストにハンドケーゼ・ミット・ムジークと極めて庶民的なアレであるから勘定も知れており
…と、駐在員、旅商人が邦人客をもてなすのに非常に便利な一軒。
ここいらへんの人情は、国の彼我に関わらず御同様、な、ようで、地元客、観光客、各国ワイン&ダイン客が集まり、時分どきには店内を喧騒がつつむ。
日英独(最近は中も、だったかな? )併記なメニューとワインリスト、そして卓上にぺら一枚の「本日のオススメ」こちらは英独のみ。
この一枚の「推奨メニュ」に、普段、フランクフルトでは出てこない、ドイツ地方料理がシレッと載っていたりするので、この中から、こういうものかしら? と、空想ないし妄想しながらエイヤ! と一品選んでみると、予想通りであったり、意外なものが出てきたりで、卓上なかなか盛り上がる。
妄想もの? ではレーバー・ベルリナー・アールト・ミット・アプフェルンに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、アールト(ART)とは、ドイツ語では〜スタイル、〜風という意味で美術とか作品という意味ではないようですね、はは、と #言いたいだけ だから、とは、自慢は金を払ってギンザでやれ©︎酒井光雄 とお叱りをいただきそうだから、黙っている。
そう思いながらベルリン風レバ焼きりんご添えと、直訳すると身も蓋もない皿が来たところで小皿に取り分け、付け合せの天火で炙ったらしいりんごとともにレバを口に入れると、多分、粉を振りバタでソティし、軽くカラメリゼさせたらしい表面はサクりパラリとき、身の中はケダモノの肝特有のクニュリとくるところに妙があり、噛み締めるとレバの風味と旨みがいっぱいに広がったところにりんごの甘みがアクセントを与えていて調子が上がり、ここにラインガウのトロッケンなリースリングをグビリ! とやると、胸が開き、メートルも上がり(死語)、招いたお客さんも顔を真っ赤にして喜んでくれてい、やあこの御菜、浜松町の秋田屋あたりでホッピーと一緒に出しても結構受けるンじゃないかしらん? と、空想をしてみて愉快でない、事もない。
レーバー・ベルリナー・アールト・ミット・アプフェルン つまりベルリン風レバ焼き、りんご添え 日本のホルモン屋で受けそうな味
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ムササビヒンソー
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| 店名 |
Vinum(ヴィヌム)
|
|---|---|
| ジャンル | ワインバー、ドイツ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 069293037 |
| 予約可否 |
予約可 電話や日本語版ホームページからも予約できるが、使用言語はドイツ語もしくは英語 |
| 住所 |
ドイツKleine Hochstraße 9 60313 Frankfurt am Main |
| 交通手段 |
ドイツ鉄道 S-Bahn Taunusanlage駅もしくはHauptwacheから徒歩5分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB) |
| 貸切 |
可 |
|---|---|
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、無料Wi-Fiあり |
| ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| サービス | 2時間半以上の宴会可 |
| ドレスコード | スマートカジュアル |
| ホームページ | |
| オープン日 |
1990年 |
| 備考 |
日本語メニューあり。貸切は100名以上から。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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ここも初めて訪問してからかれこれ15年ほどになるか。
リストにあるワインは当たり前だが値段が上がると滋味を増す #冷徹な事実 をわたしたちに対峙させる、が、御菜のほうの値段はビックリするほどでもない、安心の居酒屋価格?
なので酒はリストの左最上段ないし二番目、三番目くらい≒安い順を横目に見ながら注文していれば安全である。
今回訪問時は丁度、フランクフルト市内公共交通機関ストライキにぶち当たったため、ギリギリの予約でも利用する事が出来たが、普段であれば、早めに電話を入れることを推奨しない、事もない。
それくらい人気の店。
尚、具体的な御菜の詳細は、別掲の写真ないし写真のコメント欄に当たって頂きたい。