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こんぬつわ。
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看板。
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まずはヘフェ・ヴァイツェンで始まる。小麦由来の香りと自然な甘味。クラフトビア? 知っちゃいないね!
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社会通念上の肉盛。
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Fleischkäse Leberkäseと基本一緒。実質のあるコレを食うとアングロ諸君のランチョンミートやミートローフが児戯にみえてくる #よけいなことをかいてはいけません
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Rump Steak。ドイツ人はSiriの肉が好き♡ #風太くん風味
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ゴリッパ!な無論、Schnitzelも。こちらのは珍しく日本のとんかつほどの肉厚。パニアミールの衣が実に旨し!
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Schweinshaxe は珍しくグレイビーが掛かって出てきたが、割烹の丁寧さが窺える一品。
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Brat Wrustをもう一つ。塩と肉の「正しい」味わい。
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2200時中央駅。-1℃
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参考】ヴィクトリー・アイノックス・コンパクト。実際には梱包資材の開梱、爪切り、部屋での酒盛りのワイン開き、以外で使ったことがない。
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…夕方まではそれほどじゃなかったが、陽が落ちた途端、ここまで冷えてくるとは、油断したゼ!
1900時、フランクフルト・アム・マイン。
手元のアップル・ウオッチのモニタは-1℃を示している。
ブルゥ・オクスフォード地ボタンダウンシャツに漆黒のラム・ウール・クルゥネック・スウェーター、カーキ色のいっけんチノクロスに見えるデニム.その上にエディバウアー・スカイライナーの猛烈に軽いグースダウン・ジャンパーを羽織り、足元をこれも黒のアディダス・スタンスミスで固めた白髪まじりな東洋系の中年男は、この時期、世界最大規模の家庭用品見本市「アンビエンテ」に参加する、旅商人がオフタイムに寛いでいる典型的風情、といったところだ。
しかしヴォリュームのある上衣で隠しても隠しきれない分厚い胸とケダモノのように発達した筋肉、そして狙撃兵特有の硬質な瞳の光が、その平凡な外観を裏切っていた。
秘密諜報機関I・S・M・G(インターナショナル・スペッシャル・マァ・ゴリッパ! )エチゴHQ破壊工作班のエース、毒島ビンボーであった。
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全日本空輸223便がフランクフルト国際空港に到着したのが1520時。
例の細菌禍のためか極端に空いていたパスポートコントロールを抜け、バゲッチ・クレイムでリモア・トパーズのジェラルミン製スーツケースを受け取り、タクシースタンドに回る。
おいオマエさん、まさかチャイナから来たんじゃないだろうな?
ドアの前でトーセンボするように手を上げ露骨にイヤな顔をするインド系のドライバーにすれ違いさまキドニー・ブロウを一発ブチ込み
俺はヤパニーシュ、ヤーパンからだが、そんな事はどうでもいい。肌の色で差別するンじゃないゼ、このウスラバカ!
吐き出すように応え、乗り込んだクルマで中央駅ちかくのホテルに着き、荷物を解く。
火傷しそうに熱い湯と、身が凍りそうに冷たい水のシャワーを交互に浴びて旅の垢と倦怠を洗い流し、毛穴を引き締め、安全カミソリで髭をあたり、浴室に時差ボケを置き去りにすると、替わりの服を身につける。
1640時。
無音モードにしたスマ・ホが震え、暗号化されたメッセージ・アプリが入電を知らせる。
フランクフルト支部の、職員名簿には載っていないスリーパー(浸透工作員)マダムM(仮 が、ランデヴー・ポイントに指定してきたのはヨーロッパ中央銀行(ECB)ちかくのGaststätteないしWrtshausと規定される「温かい料理をだすいっぱい飲み屋」
ここまで飛行機での移動のため、武器を身につけていない。
スーツケースの二重底から、「おまじない」程度の戦闘力しかもたないヴィクトリー・アイノックス「コンパクト」の小型十徳ナイフを取り出し、無造作にデニムの尻ポケットに突っ込み、部屋を出る。
目的の店までは、Uバーンを使い、WILLY-BRANDT-PLATZで降りるのが速く合理だ。
しかし地獄の淵をダンスし続けてきた毒島は、最短距離の愚かさを死ぬほど知っている。
敢えて遠回りなSバーン地下鉄を用い、Hauptwache駅で降りる。
カルフール百貨店の地下食料品売り場を突っ切り、キッチン用品専門店loreyの店先でショーウィンドウを覗き込み、ガラス越しに尾行の有無を確認する。
更に大通り、路地を縦横に歩き回り、ときにサヴァンナの野獣がやるバック・トラップの罠を仕掛けて追跡者を炙り出そうと試みる。
大丈夫のようであった。
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ようやく店の扉に手を掛け、中に入る。
マダムMはすでに到着しており、ピッコロ壜のゼクトと酒の注がれたグラスから立ち昇る泡を前に、放心しているように見える。
猫族のように足音を立てず、近づき
やあ、待たせたな子猫ちゃん。元気にしていたかい?
と、声を掛ける。
びくっ! と一瞬、肩が震え、そして毒島に対し顔を向けたMは
あゝビックリ。気がつかなかった。敵には追われてない?
なにトーシロ相手みたいな事、いってるんだい。ダイジョーブ・ダイジョーブ。それよりブツは?
マダムは傍に置いたチェーン店のパン屋Bäckerei Kronbergerの紙袋を毒島に押し付けるように渡す
袋を口から覗き込んでみる。
オーストリー製コンパクト・ピストルSteyr S9。M9用の長い銃身が組み込まれてい、遊底からはみ出した銃身にはネジ溝が切られている。
これに対応する消音器(サウンド・サプレッサ)が1本。そして14発の9x19㍉実包が詰められた予備弾倉が2本。
銃本体に付いたローディングインジケータが突出しており、薬室にも既に装填してある事を確認する。
本体の弾倉14発と合わせ、トータルで43発。
これだけあればひと暴れ出来そうだ。
毒島は硬い瞳を緩め、パッとヒマワリのような笑顔を浮かべ
ありがとう。コレで一安心。と、なればいっぱいやらないって手があろうか、いや、ない、なんて、ね
と、古文の定法「二重否定は強い肯定」で軽口を叩き、次いで給仕を呼ぶと
酒はまず、ヘーフェ・ヴァイツェン。食うものはブラート・ヴゥルストとシュニッツェル、ランプ肉ステイクの合い盛り、焼いた芋もタップリな。あ、ブラートヴゥルストは別盛りでもう一つ、あー、シュバイネハクセもあるな、これも持ってきてくれ
お、お客さん、ふたりでホントにそれだけ頼むンですか?! *1
なんだ文句ある? ガタガタ言わずにじゃんじゃん持ってきてくれベイビー!
目を白黒させて戸惑うお運びFräuleinに、自分では最大級の女殺しだと思っているウインクを飛ばし、初手に運ばれてきた、白濁した小麦ビールを、喉を鳴らし一気に流し込む!
その後、シュヴァルツの黒ビールにかえ、本人としてはちびちびと、他の多くの人にはガブ飲みに見えるスピードで、ローストされた麦芽の香りを楽しみ、次から次に運ばれてくる肉をジャガイモを、ガツガツと音が聞こえそうな勢いで平らげていく。
そんなに…ウマみたいに食べて、大丈夫なの?
ふふ、これからタフな仕事だからな、チカラをつけておかないと。おっとその前にマダム、一戦、御指南いただ
#よけいなことをかいてはいけません な事を言ってないで、食べながらでいいから、紙袋に入ったブリーフィングに目を通して。今回の任務は…
赤く染めた頬を無視するように無表情で指令をバーバリイ伝えようとするマダムMの足下に、つい手が出そうになる*2 のをポリティカル・コレクトネストとノーブレス・オブリージュとギャラントリーとジェントリーの狭間で、鋼鐵の意思をもって抑え、一方で膝の力が抜けそうにダルくなる、成功の見込みが0.01%もなさそうな本部からの非情な命令をウンザリ…と聞きながら、それでも顔には皮肉の苦笑を貼り付け、明日からの戦いに備えない、事もない。
尚、具体的な御菜の詳細は、別掲のシャシンならびにシャシンのコメント欄に当たっていただきたい。
*1 無論、物語の演出上の誇張で、実際には総員9名で食べている
*2 いや、コレも虚構ね、アタシゃ紳士ですから、そんな事、かけらも思って…いや、「あんまり」…チョトだけ…はは。