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労働者の街には半羽揚げが似合う
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ムササビヒンソー
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ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
Henne
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理、ビアバー、鳥料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 0306147730 |
| 予約可否 |
予約可 電話予約は当日1700時まで。 |
| 住所 |
ドイツLeuschnerdamm 25 10999 Berlin |
| 交通手段 |
U-Bahn U1Station Kottbusser Tor (ca. 550m by foot) |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 駐車場 |
無 |
|---|---|
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
| ドリンク | ワインあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| ドレスコード | カジュアル |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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ハノーファからベルリンへは、ICEを利用。
一等客室の座席に腰を下ろし、車窓をぼんやりと眺めているうち、ウォルフスブルグ駅前のフォルクスワーゲン本社工場が目に飛び込んでき、ドイツ北部が工業地帯であったことを思い出す。
ベルリンに着き、用向きを済ませ、ついでに旧東独地域を経廻っているうち夕方の晩酌時に至り、同時に自分が空腹な事に気づき、鶏の専門店だという此方の店にはいる。
工業地帯の店では、半羽から揚げに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても、忘れてしまった。
もしあるとすれば、工場(こうば)勤めの労働者諸君の明日への活力は、ココでもココでもココでも、半羽揚げであることが常識以前であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)である事を改めて申し立てると、オメなに今更もうぞこいてんなよ! とお叱りをいただくから黙っている。
そう思いながら、ジョッキにナミナミの、冷気あぐれるもとい溢れるピルス・ビアをとり、前菜代わりにザワークラウトとはちょっと違い、ザワークラ「フ」とではあり得ない、独特のキャベツ・サラダをつまんでいるうち、潔く塩だけで調味、素揚げされ、運ばれてきた半身の鶏に噛り付くと、手羽には手羽、胸には胸、尻には尻、腿には腿、とそれぞれの部分の脂ののり方やきめの細かさに違いがあるさまがおもしろく、もとよりナイフは配膳されないから、指が汚れるのも構わず、ひたすら毟り、ほじくり、口に入れていると、単純な味付けだけに図体のわりにはハカがいき、ぺろりと食べきってしまい、しかもその間、ジョッキもお代わりが済んでおり、気が付いてみると腹は程よく膨れ、モノゴトを攻略したという気分もよく、今日の疲れを持ち越さず、翌日の勤労に勤めようじゃないか、と、プロレタリアートの充実を感じない、事もない。