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健康的で美味しい食事とバー、変なスパのあるケルン中心街のホテル
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グールマン
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| 店名 |
Mauritius Hotel & Therme Restaurant
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 221924130 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ドイツMauritiuskirchpl. 3-11, 50676 Köln |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 個室 |
有 (10~20人可) スポーツバー(貸切可) |
|---|---|
| 空間・設備 | カウンター席あり、スポーツ観戦可 |
| 料理 | 健康・美容メニューあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| 備考 |
スパに併設。バスローブでの入店可。 |
| 初投稿者 |
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10年ほど前、私はヨーロッパの拠点をここケルンに立ち上げるために2か月ほど長期出張をした。
その時に初めの2週間ほど滞在したのがここ「モーリシャスホテル」。
このホテルは、ケルンのショッピング街と住宅街のちょうど接点のような場所にあって、事前にリストアップしたケルン事務所の候補地と社宅の候補地のどちらにも近く、しかも安いということもあって何の知識もなく現地スタッフに言われるがままに宿泊した。
客室は普通のホテルといった感じだが、最上階だったため窓の外には目の前にいかにもヨーロッパの街の教会といった雰囲気の「モーリシャス教会」、屋上に行けば「ケルン大聖堂」がバッチリ見える。
ホテルの近くには酒屋のような食料品店やスーパーマーケットもありとても便利だった。
ただ、驚いたのがその館内。
宿泊客以外でも利用できるスパを併設しているためか飲食施設がとても広い。
そこにはレストランやバー、大型ビジョンを備えたフリースペースのようなものもある。
ある時は、個室のスポーツバーのようにここで皆と飲食をしながらサッカー観戦をしたこともある。
ここのレストランのメニューは、「栄養」「運動」「リラクゼーション」をテーマにしていて、メインの料理こそ「シュニッツェル」や「ステーキ」「ソーセージ」などの定番が多いが、シェフがイタリアン出身のせいか、パスタやサラダ、スープなどにはイタリアンの要素が強く感じられ、しかもとても美味しい。
常時、サラダやフルーツがビュッフェボードの上にある。
マシントレーニングでもアクアトレーニングでも、その後には、プロテインなどと共に野菜やフルーツを摂ることも出来る。
すりガラスで見えない窓の向こう側にはスパがあって、時々バスローブやレオタード姿のままレストランに入ってくる人たちもいる。
そしてそのスパ。
これがとても広く、レストランに近い場所には大きなプールと多数のデッキチェアがあって、色とりどりの水着を着た老若男女がリラックスしている。
だが奥に進むにつれてファミリーや年配者の姿がなくなり静かでアダルトな雰囲気が漂っている。
そこには多数のサウナやリクライニングベッドがあって、バスローブ姿の人々が闊歩している。
そしていちばん奥には、屋外スペースがあって、そこにはライトアップされた大きなプールやジャグジー、サウナなどがあるのだが、ここにいる人々は全員バスローブの下には水着を着ていない。
ドイツでよくあるサウナのようになっていた。
ホテルとしては「水着は着ても脱いでも自由です」と言ってるだけで、そのゾーンも含めて特に指定しているわけではないようだが、自然とそうなっているような雰囲気だった。
ちなみに、私の客室階に屋上へと続くベランダがあるのだが、そこには仮設のドリンク屋台がある。
昼間はホテルにいないので営業しているのは見たことがないが、一度だけ夕方にここから屋上に行った時、そこでは多くの人が全裸でデッキチェアに寝ころんで日光浴を楽しんでいた。
そこにはエレベーターがあって先ほどのスパと直結しているようだった。
何かと面白いホテルだった。
さて、話は昨年の9月に飛ぶが、その時の出張はとても慌ただしく、ケルンでの休日もなかったのだが、ドイツ事務所の女性スタッフが「どうしてもテルメ(温浴施設)に行こう」と言い出して、私は平日の夜にいつもの4人で事務所に近いこのホテルを訪れることになった。
私のドイツのログをご覧の方は既にご存知だと思いますが、私にはケルンで週末を共に過ごすことが多い3人組がいる。
「ゲイ君」(ゲイのフランス人男性40代、私と関係はない)、「姉御」(姉御肌の生粋の30代ドイツ人女性)、甘えん坊の「帰国子女」(女性20代)で、この3人は普段からとても仲が良い。
いつもなら、言い出しっぺは「姉御」なのだが、今回は珍しく「帰国子女」が必死に訴えてきた。
どうやら「姉御」が失恋したということらしい。
6月に会った時には彼氏はいなかったので、ずいぶん短い交際期間だったようだが・・・。
でも、そういうことなら仕方がない。
普段は「知り合いがいるかもしれないから」と姉御は市内にある有名なテルメには行かないのだが、私は「ゲイ君」と深夜まで開いている案外穴場かもしれないこのホテルでの食事とスパをセッティングした。
姉御は、3人の中でも特にこの4人でテルメに行くのを楽しみにしているらしく、普段3人ではプールにも行かないのに、私が来たら万難を排してスケジューリングするらしい。
私のバスローブ等も彼女が勝手に用意して、私は彼女の言うがままに着せられているだけなのだ。
姉御は元々冷静で竹を割ったような性格なので、事務所でも食事中も特に変わった感じはしなかったが、食事を終えてスパに行くと、溜まっていたモヤモヤが噴き出したように暴れ出した。
いつも冷静な彼女だが、心が乱れると私たちの前だけでは過激で攻撃的で凶暴になる。
そうなると、帰国子女も「負けてなるものか」と増幅する。
以前にも書いたが、実際に昨年6月のプチ旅行では大変だった。
https://tabelog.com/rvwr/000638412/rvwdtl/B363234388/
今回も、奥のプール内での彼女達のあられもない格好での執拗な攻撃には私もゲイ君もタジタジだ。
ひとしきり暴れてスッキリしたのか、彼女たちはサウナに行こうと言ってきたが、まだ息が切れているゲイ君と私はパスして、奥にある健康志向のドリンクバーで薬効ティーソーダ(不味い)を買ってくつろいでいた。
しばらくすると、彼女たちがサウナから出てきた。
サウナの前にあるシャワーで姉御が汗を洗い流している。
こちらから見るとちょうどスポットライトが当たっているように見える。
「きれいなカラダなのにね・・・」
全裸でシャワーを浴びている姉御の姿を見てゲイ君がボソッとつぶやいた。
彼女はというか二人ともゲルマン系にしては結構小柄で、特に姉御は、トランジスタグラマー(死語かな?)の帰国子女と違って、スレンダーで歳(30半ば)の割には肌も透き通ったように白い。
見慣れているものの、サウナに行ってそのカラダを見るたびにその白さには一瞬ハッとする。
でも、私は彼女が顔や容姿が美しいだけではないことを知っている。
もちろん彼女の仕事ぶりやリーダーシップ、裏表のない性格が素晴らしいということもある。
実は、ゲイ君や帰国子女も知らないだろうが、我々がサウナに来た時、私がシャワーを浴びるためにブースに入ると、彼女はほぼ必ずそのブースに入ってきて私の背中を流してくれる・・・だけではなく、全身くまなくカラダの隅々まで洗ってくれる。
時には私の体が変調をきたしかける事もあるが、彼女はそれを全く意に介さないのはありがたい。
そして、その洗い方は実に丁寧で、きっと彼女は「尽くすタイプ」なのだろうことがよくわかる。
シャワーを終えて我々のテーブルに戻ってきた一糸まとわぬ彼女は確かに美しい。
ゲイ君も私もしばし見惚れていたかもしれない一瞬の時間の後、彼女の発した言葉が・・・、
「早くバスローブとってよ」。
もっとカワイイ言い方ができないものか。
彼女に彼氏ができないのは、この言葉のようにドライな性格と一見潔癖に見えるその冷静な振る舞いが災いしているのかもしれない。
でも、私たちは彼女に、無邪気なところがあり、エモーショナルなところもあり、女性的な良い部分が多々あることを知っている。
ゲイ君は「彼女が本当に解放されているのはボスたちと居るこの時だけなんだ」という。
この日も、最後に私がシャワーを浴びようとした時、姉御はいつものようにブースに入ってきて、私のカラダをいつもよりの時間をかけて洗っていた。
私はいつもお返しに彼女の背中を流してあげるのだが、最近はお尻を突き出して「もっと洗え」と言催促してくるようになっていた。
それでも、さすがにカラダの前面は洗わないのだが、今日は全部洗ってくれという。
何となくこの日は拒否すると暴れだしそうな気がしたので、軽くひと通り洗ったのだが、彼女は「もっと全部きれいに洗って!」と言う。
彼女は泣いていた。
まるで「別れた彼の事を洗い流して」と言っているような気がしてとてもいじらしくなった。
私は恥じらいを捨て???、彼女のカラダのすべてを時間をかけてくまなく洗った。
そして、膝まづいて下半身を洗っていた時、頭上で彼女のすすり泣く声が聞こえた。
私は彼女の泣き声が聞こえなくなるまでそのまま彼女の足を擦り続けていた。
スパを存分に楽しんだ後、我々はバスローブ姿のままレストランに戻った。
レストランメニューはもう終了していたが、野菜やフルーツを中心としたビュッフェがあり、その豊富な飲み物と共にバーは逆に賑やかになっていた。
全てかどうかは私にはわからないが、レストランでの姉御は多少吹っ切れた様子だった。
心が乱れた後に平静を取り戻した時の彼女は本当に女性らしくてかわいい。
正直言って、私は帰国子女の今回の突然の申し出を「そんな大げさな・・・」と思っていた。
でも、この日ここに来た事は間違っていなかったどころか、帰国子女の言う通り必要な事だったのだと思った。
とりあえずは平静を取り戻した「姉御」、姉御が吹っ切れるために何をすればよいのかわかっていた「帰国子女」、彼女たちにとって、この4人でのリラックスタイムは私が思っている以上に大切なものなのだと再々認識した。
この日の夜は、このレストランのコンセプト通り、
「運動」「栄養」「リラクゼーション」・・・全てしっかりいただきましたといった感じだった。
翻って・・・、
今回の出張時、我々4人はいつものようにケルン郊外の「メディタラーナ」という巨大テルメで日曜日を過ごした。
今回、初日にアムステルダムに降り立った時は8度(夜間は氷点下)だった気温も、5日前ぐらいから急激に暖かくなり今日の日中はナント25度。
私たちは今回は何事もなく暖かい日差しの中で存分にテルメを楽しんだ。
この年齢も国籍も育ちも違う4人の不思議な関係は今も継続中だ。
夕食の時、3人が「今年の夏のバカンスは日本に行って、ボスの奥さんも一緒に皆で温泉に行こう」と言い出した。
おそらくずっと話し合っていたのだろう。
だが私は「申し訳ない。今年の夏のバカンスは予定が入っている」と答えた。
実際、蓼科の知人の別荘に行く予定がある。
ただ、そこまで話すと「そこに合流したい」と言いかねないし、私の妻はそこまで開放的な性格ではない上、何より英語が覚束ない。
「じゃあ、来年は必ず日本に行くわよ!」
姉御が拒否を許さない冷静で穏やかな説得力のある口調でそう言った。
「そんな潔癖な言い方だから男に逃げられるんだ」・・・私はそう”心の中で”つぶやいた。