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ハイデルベルグで最も有名な「赤い雄牛」という名の学生酒場
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グールマン
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| 店名 |
Zum Roten Ochsen
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 622120977 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ドイツHauptstraße 217, 69117 Heidelberg |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥4,000~¥4,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 空間・設備 | ライブ・生演奏あり |
|---|
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ドレスコード | カジュアル |
| ホームページ | |
| オープン日 |
1703年 |
| 備考 |
4月~10月はランチ営業あり。 |
| 初投稿者 |
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ドイツ出張の終盤、その日の仕事を早めに終えた我々は、一人の現地スタッフの希望で古都・ハイデルベルクに行く事になった。
たまたま、ハイデルベルク大学出身の別のスタッフが案内役を買ってでた。
お城や大学などをひと通り見学した後、彼は「良い店があるので一杯飲んでゆきましょう」と言って一軒の学生酒場にやって来た。
ところが、入口にかかる店の看板を見た時、私は以前に来たことがある店だという事を思い出した。
・・・今から30年以上前。
まだ大学生の私が貧乏旅行でヨーロッパを廻っていた時、現地で知り合った日本人5人(うち2人は女性)で食事をしようという事になり、学生宿の主人が教えてくれたこの店にやって来た。
店内に入ると、奥の一角をドイツ人の団体客が占めていた。
我々日本人はほぼ初対面だったが、皆ツアーではなくフリーで旅をしている者同士、こういった状況には慣れているので、時間がたつにつれて次第に盛り上がっていった。
そんな時、突然ピアノから「さくら~、さくら~♪」のメロディーが流れてきた。
「俺たちのために弾いてくれたのかなあ?」
「じゃあ、お礼しないとね。」
という事で、女の子が私の持っていた英字新聞で折り紙の「かぶと」を折って何の確証も躊躇もなく奏者の頭にかぶせた。
その瞬間に店の雰囲気が一変した。
その団体の他のメンバーが「これは何だ?」「俺も欲しい」みたいになり、我々は各テーブルに散らばり「折り紙講習会」をする羽目になった。
彼らは建設関係の仕事でこの地に来ているらしくほとんど英語が通じない。
そんな我々の共通語は「ビートルズ」。
ピアノ奏者が次々と曲を弾き、皆で肩を組んでビートルズの曲を歌った。
その頃には他の客も加わって店の中は大騒ぎ。
店内の新聞・雑誌や紙袋の類は悉く切り刻まれ、頭には皆「かぶと」をかぶっていた。
店内には「紙飛行機」が飛び交い、時には巨大な「千羽鶴」も降ってきた。
時々、びっくりするような「紙鉄砲」の音が鳴り響いた。
欧州で初めて体験するこの乱痴気パーティーは果てしなく続きそうだった。
さすがに日付が替わる頃、女性陣の安全を考えて我々は退散することにした。
店のおばさんに精算をお願いしたところ、呆れた顔をしながら「彼らが払うから…」みたいな感じで、我々は結局一銭も支払わずに店を追い出された。
今回、当時とは全く違う静かな雰囲気の中で飲みながら、私はドイツ人のスタッフ達にこの店の思い出話を語っていた。
元々最初に我々をこの店に連れてきたスタッフは「ボスは意地悪だ」と言った。
確かにハイデルベルクには来たことはあるがもう30年も前の事。
それに、そもそも私が「この店に行こう」と言ったわけではない。
私は「君が今日私たちをここに連れてきたのは全くの偶然だよ」と返した。
でも彼は「ボスはその頃から我々ドイツ人と気が合っていたんだね」と・・・一本取られた(さすがハイデルベルク大学出身)。
余談だが、学生当時私は一週間以上ドイツに滞在したが、毎晩現地の人と仲良くなって飲みまくったものの代金を支払った記憶がない。
確かに、互いにある種のシンパシーを感じていたのかもしれない。
今夜は我々にとってもとても良い酒になった。
ちなみに、食べログ的にこの店を語るとすれば…、
①この店はおそらくハイデルベルクで最も有名な飲食店である。
②ハイクラスな店ではなく、レストランバーもしくはパブの雰囲気を持つ。
③「学生酒場」という事だが、客層は学生もいるが観光客が中心。
④アンティークで歴史を感じられる雰囲気は好きな人にはたまらないと思う。
⑤マーク・トゥエインやジョン・ウェイン、マリリン・モンローなどが来たらしい。
⑥料理はドイツの伝統料理が中心で味は悪くない。
⑦人気料理なのか、どのテーブルにも「農家風ソーセージとザワークラフトの盛り合わせ」があった。
⑧飲み物は安価でひと通りのものがそろっている。
と言ったところでしょうか?