無料会員登録/ログイン
閉じる
グールマンさんの他のお店の口コミ
らーめんチャチャまる(沼南、原市 / ラーメン)
YONOGHERITA(北与野、大宮、与野本町 / ピザ、パスタ、ハンバーグ)
ANAラウンジ(成田空港、東成田 / その他)
まるあ中華そば(戸田 / ラーメン)
ラーメン王(浦和 / ラーメン、食堂)
STEAK&PASTA NANKOYA7058 / 海なし県埼玉の漁港 絶対鮮魚(南古谷 / レストラン)
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
| 店名 |
Goldene Gans
|
|---|---|
| ジャンル | ドイツ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+49) 20940845960 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
ドイツAlter Markt 10 45879 Gelsenkirchen-Altstadt |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥15,000~¥19,999 ¥15,000~¥19,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
| 個室 |
有 |
|---|---|
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
10月半ば、掟破りのドイツ出張の3日目。
私はデュッセルドルフにある日系企業の取引先に行き、そこのトップ(ドイツ人と日本人)と共に彼らの主要事業所のあるレックリングハウゼンという街を訪ねた後に食事のためゲルゼンキルヘンという街にやって来た。
ゲルゼンキルヘンはサッカーの好きな方ならご存じかと思いますが、
ワールドカップドイツ大会の時にも話題になった当時ヨーロッパで唯一の開閉式のサッカースタジアムである「フェルティンスアレーナ」がある街で、ブンデスリーガの名門クラブのひとつ「シャルケ04」のフランチャイズタウンだ。
かつて日本で東日本大震災があった年、私はちょうどそのひと月後にドイツに来ていて、どこに行っても「お悔やみ申し上げます」ばかり言われて落ち込んでいた。
でも、この年のその時期に行われていたサッカーの「ヨーロッパチャンピオンズリーグ」で、この「シャルケ04」が日本人の内田選手や現役のドイツ代表GKのノイアー選手を擁して快進撃を続けベスト4に進出したことで、ここゲルゼンキルヘンだけでなくドイツの北西部は大盛り上がりだった。
私は「シャルケ04」というクラブがゲルゼンキルヘンの一地方クラブというわけではなく、ドイツを代表するクラブのひとつであることを知ると同時に、ゲルゼンキルヘン以外の街でも「内田のような素晴らしい選手をドイツに送ってくれてありがとう」と声をかけられて見知らぬ人からビールをおごってもらったり、私が唯一元気になれるきっかけをくれた事を覚えている。
また、ここゲルゼンキルヘンはいわゆるルール工業地帯の中でも有数の鉄鉱業の盛んな街で、それゆえ工場労働者が多い「シャルケ」のサポーターはドイツでも熱狂的で荒っぽいことでも知られている。
ちなみに、この「シャルケ」というのは、ゲルゼンキルヘンいう都市の中のひとつのエリアの名である。
日本でいうとさいたま市の浦和や静岡市の清水みたいなもの・・・???
それゆえ、熱すぎるサポーターと共に現地の日本人の間では「『シャルケ04』はドイツの『浦和レッズ』だ」と言われているとかいないとか(笑)
***
取引先のお薦めでやってきたのは、ここゲルゼンキルヘンでシャルケ地区の隣のアルトスタット地区にある「Goldene Gans」。
グリム童話の「黄金のガチョウ」から取ったという店名の通り、表の看板をはじめ、店の中のいたるところにガチョウの絵が描かれている。
(『黄金のガチョウ』のストーリーについては是非ググってみてください)
先方がこの店にした理由は、私が「イエーガー・シュニッツェル」が食べたいと言ったから。
「イエーガー・シュニッツェル」というのは、ドイツ料理の定番で仔牛のカツレツ「シュニッツェル」の中でも特にミュンヘンのあるバイエルン地方の名物料理で、カツレツに「イエーガー=猟師」らしくキノコを使った濃厚なクリームソースがかかっている。
「シュニッツェル」はドイツへ行った方ならご存じの通り、元々仔牛肉の料理だったのだが安価にするため豚のヒレ肉で作られることも多い。
また旧東ドイツのエリアではハンバーグ状のものも見られるようだ。
入りやすい外観ながら、店内はセミフォーマル。
明るい色調ながら、
先ほどの「黄金のガチョウの絵」も含めて、壁面のデザイン、調度品にも気を使っている。
テーブルも必ず2枚以上のクロスが敷かれていて(3枚ではないが)高級感を醸し出している。
ここの料理は肉料理がメイン。
目玉は、肉の種類や量、付け合わせ、ソースを自由に組み合わせられる「オーダーステーキ」。
私と先方のひとりは私の希望であった「イエーガーシュニッツェル」をオーダーしたが、
うちのスタッフを含めた別の二人はこの「オーダーステーキ」を食べていた。
前菜は「スカンピ(手長エビ)のガーリックソース」と「グーラッシュスープ」。
ドイツに来たら、ビアホールだろうがレストランだろうが缶詰のレトルト食品だろうが、どこででも締めとして食べている私の大好物「グーラッシュスープ」。
元々はハンガリー料理の「牛肉とパプリカのスープ」なのだが、なぜかドイツの国民的なスープになっている。
この店はさすがに今まで食べていた「グーラッシュスープ」とはひと味違った深い味わい。
そして「イエーガーシュニッツェル」。
これも今まで食べてきた濃厚なものとは一線を画したもので、あくまでも「仔牛のカツレツ」をおいしく食べさせるソースとしての機能を全うしている。
この店に連れてきてくれた先方の代表者(ドイツ人)曰く、
「この店の『イエーガーシュニッツェル』はこの料理の上級料理としての可能性を示している」
確かにこれなら格調高い一流レストランで出てきても何の違和感もない。
「担当からあなたの希望を聞いた時、私は嬉しくなってここにお連れしようと心に決めていたのです」と言う。
彼の思いを込められたこの「イエーガーシュニッツェル」。
私は彼との関係がより一層深まったことを実感した。
ひょっとしたら、彼は私にとっての「黄金のガチョウ」なのかもしれない・・・。