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こんぬつわ。
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コンディメンツ。
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シャレオツ暖炉風飾り
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カトラリ
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フラムクーヘン全景
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#食べログ的に撮るとこうなる。
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格子型ではなく放射状に切られている!
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断面はごく薄い
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アナザワン! #ANTHON
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さらにこうする。
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一人で一枚、攻略した
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強い酒あるかね、と聞いたら、ヘンドリックスドライジンが出てきた
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ツェレという町、北緯 52度38分00秒 東経 10度05分00秒に位置し、ニーダ―ザクセン州に属する。
という事は、社会通念上の「ドイツ北部」である。
一方、「炎のお菓子(ケーキ)」のドイツ直訳であるフラム・クーヘンは、同じドイツでも南部ないし南西部の名物という事になっている。
又、陸続きのフランス北東部ではタルト・フランベ(Tarte flambée:意味、内容ともほぼ同じ)と呼ぶ。
このことからも、ドイツ全体、あまねく食われているもの、というより、いくさだの政治がらみで分離と融合を繰り返したアルザス地方特有の民俗食といった風情が強そうなものだから、表題はいわゆる「目黒のサンマ」みたいなお話、という事になる。
なるのであるが…
日中はハノーファーで用足し、朝晩はツェレの田舎町で過ごす事数日、町を経廻り、飲んだり食べたりに適切な場所を探してみるものの、石畳の風情ある街並みは、観光客相手のイタリー料理屋、ピザ屋、ドネルケバブ屋に蹂躙されており、「わざわざここで」という風ではない。
町一番の有名店、という事になっている豚肉専門料理屋も、入った感じは悪くないものの、実際の割烹が…いやなに…その…早い話がアレなので、一度伺えば「敬してこれを近づけぬ」が得策といった感じ。
どーも困っちゃったナ、と旧市街と今はなき赤坂プリンスホテルの旧館みたいな風情の逗留先を行き来しているうち、ホテル目の前のモダーンなつくりの多目的ホールに、ビアホールみたいなレストランが併設されている事に気が付き、古い街でモダンってどうよ? と自己撞着なる単語をアタマに浮かべながらも #いんだよ細けえ事は! と腹を決め、扉を開く。
こんぬつわ。 ひとりですが、と入っていくと、しゃれた今風な店内は、まだ夕方なのにカウンタ、ボックス席ともそこそこ人が入ってい、手に手にビアグラスを持ち、くつろいでいる。
お運びの姐さまと目が合うや、「一時間半だけならいいがどうか? 」とReservierenの札の置いてある、相席の大テーブルが指さされる。
ひとりで飲んで食ってで一時間もかかる「わけがない」
はいはいとメニュ(ドイツ語と英語のそれが二種類渡される)を受け取りざま、ねえ、ビールは何がオススメ?と尋ねるや、姐さまニヤリとして「今日はドゥンケルにしときなさい! 」と決めつけてくる。
よその国で「こうしときなさい」と決めつけられる事はあまりないが、ここまで言われたら義を見てせざるは勇無きなり、スウェーデン食わぬはオトコのハジ! と、それください、今ください! と漆黒の、というより琥珀色が二日酔いを起こしたような顔色の黒ビールに手を付ける。
旨し!
改めて品書きに当たる。ソーセージやジャガイモのピザ、そしていかにもなドイツ郷土料理がならぶなか、妙にフラムクーヘンのページが長く、種類もさまざま。
冒頭ご案内の通り、土地のモノではないが、これだけ推すという事はさぞ自信があるのだろうと、この薄い、どんどん焼きが火事で焼き出されちゃったみたいな献立を選ぶことにする。
フラムクーヘンはサワークリームに玉ねぎ、散らしシュペック(Speck:一種のベーコン)の古典的な奴に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、月刊「ヘラ」の読者は
「フナ釣りに始まり、フナ釣りに終わる」
といい、今はなき東京CMC御徒町店の小林店主は
「モデルガンはピースメーカーに始まりピースメーカーに尽きる」
と言っていたから、とは、単に #言いたいだけ だし、そもそも小林さんはピースメーカーと言わず、ウエスタンと言ってたゼ! と旧国際出版「Gun」誌のオールド・ファンから叱られそうだし、本稿を読まれている99.999%の読者諸兄(姉)には意味不明だから黙っている。
そう思いながら、木のまな板みたいな皿に乗せて運ばれてきた芭蕉扇の子分ほどもある御菜に着目すると、楕円形を呈しており、しかも切り口がよくある格子型ではなく放射状なところが、やや珍しく、手に取ってみるとふわりと軽く、レングス・並びにダイアミータに比して、その板厚はごく薄く、口に入れてみると、生地を発酵させていないのかパリパリと歯に心地よい一方、サワークリームの油気と玉ねぎの軽い辛さと旨み、シュペックの塩気がバランスをとっているさまは北新地レストランバーの名物オニオンパフェを思わせ、すなわち酒精に合わないわけがなく、当然ドゥンケル・ビアのお代わりをとると、黒ビールのコクと、ビロードの様な喉越しに滅法界調和し、初手には「うわ、デカい! 」と思っていたものをすべて腹に収めてしまい、腹ごなしになんか、ない? とくだんの姐さまに声をかけると、なんと! キューリとバラの香りを誇る、英国はロンドンの銘酒「ヘンドリックス・ドライジン」が推奨されるに至り、「古い街だからこその新しいセンス」と感じ入るとともに、冒頭の文句が自然、口をつかない、事もない。