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通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
XO醤、重宝しております
讃!伝統と革新の粤菜に圧倒された宵
4.3[ 料理・味4.5 | サービス4.1 | 雰囲気4.0 | CP4.3 | 酒・ドリンク-』が私の評価です。
九龍酒店、といえば団体客などやや安めの価格帯のホテルなれどペニンシュラのすぐ裏手にあって交通至便、というよりある時期までぺニンシュラグループの一員であったところです。ちなみにかつて友人夫婦と4人で香港旅行をしたときの彼らの宿がここで、一度様子を見させてもらったのですがさすがに部屋は狭かったですね。
さて、そのホテルは売却されて今別のグループの傘下にあります。そうなるとよくあるのが、ホテルレストランの改名、改装、移転などで、このお店はまさにその例。
ペニンシュラ時代にはたしか地下にありました。今は2階に移転しております。今回の宿泊ホテルを通じて予約して2名で入店。
幸いペニンシュラの背中が見える窓際のテーブルに。だんだん暮れなずんでいく彌敦道の光景もきれいです。
今回いただいたものと値段は以下のとおりです。
貢菜海蜇 58
香芒乳豬件 218
鮮蟹肉西湖牛肉羹 98
竹笙北菇菜膽湯 98
XO醬芥末炒黑豚肉 168
哈哈蝦炒飯 168
888.8
6750円
まずは前菜。山クラゲと海クラゲの前菜。しっかりと太いクラゲと、青々としてしっかりした肉質の山クラゲ。ステムレタスという茎レタスの一種を乾燥させたものです。これ、単なる名前合わせではなくて、コリッ、ポリッの歯応えが響きあうような見事なる小品。柚子の香りが二つをまとめています。
次は子豚の皮のロースト、マンゴースライスとマンゴソース。事前に調べた、この店のシグネチャーディッシュ。さあどんなものでしょうか。まず見た目が華やかなり。かなり大き目にカットされた子豚の皮。その間に鮮やかなマンゴーの果肉スライス、そして下には一面の白いものは一体なんでしょう。とにかくいただいてみます。
・・・これ絶句ものの旨さ。皮をひっくり返して、マンゴーに白いものをまぶしていただきます。こういう食べ方は初めて。子豚の皮って表面がカリカリっとしていて、裏側はじゅんわりしているのですが、それにマンゴーという不思議なるコンビネーション。
お店にうかがうと、この白い物体は米粉(ビーフンの一種)を素揚げして砕いているそうです。面白くておいしい。新鮮なアイデアですが決して奇を衒わない。これはやられました。
そもそもこの乳豬件というお料理、42年前まだ中学生の私に中華、とくに香港中華のすごさを体感させたお料理の一つ。一体何軒のお店でこれを食べたかわかりませんが、ここのものをいただくまでは、素材とあとは焼き加減だけがこの出来不出来を決めていると信じてきました。それが今回見事に覆されました。まいったなー。
感動を引きずりながら、我々夫婦の得意なスープのいただき方。2種をシェア。
衣笠茸と椎茸と中華キャベツのスープ、そしてカニ身と牛ミンチ肉のとろみスープ。
ホストしてのコツは、クリアなすましスープ(漢字名で「湯」)ととろみのついたもの(「羹」)を組み合わせることと、連れには味の濃厚なほうを後で楽しんでもらうこと。もちろん、「燉」というダブルボイルもいいのですが、材料(フカヒレ、燕の巣、鮑など)によっては地雷となりますのでご注意。今回も成功です。とくに菜膽というキャベツの柔らかい芯は連れには初めてだったそうで、気にってもらえました。
肉のおかずがほしいということで、鹿児島産黒豚の辛子ソース炒めを。これもいい。というかむちゃくちゃいい。辛子をこういうふうに使いますか。一歩間違うと、食べたら即ツーン!、が唯一の印象となりかねないのですが、そうならないけど辛子が皿全体をしっかりと統御しています。暑い時期にテーブルに爽快感を運ぶ黒豚の炒め物。素敵ではありませんか。
最後はエビ炒飯。というか、料理名は「ハ・ハ・は炒飯」。海老、干した桜えび、そして蝦醤という海老ペーストという3つの海老を使ったもの。哈というのは擬音語で笑い声などの「はははっ」に使われます。それが蝦の発音と似ているのでこうした人を食った命名。でもね、味がまた過度の濃厚さとしょっぱさを避けてむしろ軽やかに仕上げていてそれがまたすごい技量。数々の賞にかがやく楊建業師傅、いやすばらしすぎて私などの賛辞は不要なり。ちなみに残ったものを持ち帰り部屋で白ワインとともにいただきましたが、冷めてもスナックとしておつまみとしても秀逸でございました。
もうこのお店の良さは存分に理解しましたので、ちょうど自宅の冷蔵庫で無くなりかけていたXO醤をここで購入。ある種プロモーションなんですが、「ここで500元以上の料理を食べた客は、238元で一瓶購入可能。おまけにクルミのあめだきをプレゼント」感心しましたのは、こちらで食事をして良さを分かった者だけに頒布するという、これもまた尊ぶべき姿勢ではありませんか。
お支払い(XO醤除く)はちょうど888.8というまことに縁起のいい数字、チップ込みで900元、一人6700円はもうこれ以上ないくらいのお値打ちでした。
というわけでこの店すばらしいんですが、完璧ではない。一点だけ問題は、店の雰囲気。というより構成かな。
このお店で、中華料理を楽しんでいるのは我々とあといくつかのテーブルのみ。あとはね、隣にある倚窗閣という自助餐(ブッフェ)の客がなだれ込んできます。ホテルの方針だから仕方ないんでしょうが、雰囲気は乱れます。ブッフェですから、いずこも同じで山盛りのお皿をかかえたお母さん、はしゃぐ子どもたち、ひっきりなしに出入りする客たちと落ち着けません。
そこの料理をいただいてないから、あくまでも個人的な印象ですが、そのブッフェなんと週末価格一人658元です。我々は450元。うーん、もうこれ以上は申しません。
ただ、例えば今回宿泊したインターコンチネンタル香港で、Harboursideのブッフェ皿を持った客が欣圖軒になだれ込んでくる、なんてことは到底想像できません。ホテルの経営側の姿勢の問題としか思えないのですが。この店が「香港ホテル中華に龍逸軒あり」と広くいわしめるところまで行っていない最大は理由はこの点かもしれません。
ごちそうさまでした。次回はぜひ點心も楽しんでみたいですね。
お店入口
ペニンシュラホテルと彌敦道を望む
店内
テーブルセット
貢菜海蜇
香芒乳豬件
こうしていただきます
2種スープ登場
竹笙北菇菜膽湯
鮮蟹肉西湖牛肉羹
XO醬芥末炒黑豚肉
哈哈蝦炒飯
おとなりのブッフェレストラン
炒飯持ち帰り
XO醤とクルミあめだき
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kasuganomichi
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| 店名 |
Loong Yat Heen(龍逸軒)
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 27343722 |
| 予約可否 |
予約可 ドリンク持ち込み1本250元 |
| 住所 |
香港The Kowloon Hotel, 19-21 Nathan Road, Tsimshatsui, Kowloon, Hong Kong |
| 交通手段 |
港鐵(MTR)荃灣綫尖沙咀駅L3/L4出口から徒歩1分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) |
| サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
| 個室 |
有 6000元最低消費額設定あり |
|---|---|
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|---|
| 料理 | ベジタリアンメニューあり |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | ホテルのレストラン |
| サービス | ドリンク持込可 |
| お子様連れ |
子供可 |
| ホームページ |
http://www.harbour-plaza.com/kowloon/Dining-Loong-Yat-Heen-en.htm |
| 備考 |
住所の漢字表記は |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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こちらのXO醤、我が家で大活躍してくれています。
炒飯、中華鍋に早い段階で投入するのがこつです。
炒麵、これは仕上げに入れました。
そして、私の得意料理の一つであります、假的鮑(なんちゃってアワビ)。エリンギ1パック、鮑に見えるように適当に切って、XO醤、オイスターソースでちゃちゃっと炒めます。色がついたら出来上がり。
もうすぐなくなっちゃいますが、まあ今年のうちにあと一度は香港行くから何とかなるでしょう。