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ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
Delaney's Kowloon
|
|---|---|
| ジャンル | パブ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 23013980 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
香港Basement Mary Building, 71-77 Peking Road, Tsim Sha Tsui |
| 交通手段 |
港鐵(MTR)荃灣綫尖沙咀駅H/E/C1出口から徒歩3分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、AMEX) |
| サービス料・ チャージ |
無し |
| 貸切 |
可 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり、スポーツ観戦可 |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ドレスコード | カジュアル |
| ホームページ | |
| 公式アカウント | |
| オープン日 |
1995年8月 |
| 備考 |
薄扶林數碼港數碼港道100號數碼港商場に支店あり。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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酒仙とか酒聖、酒徒という呼称があり、李白や白楽天、杜甫といった、酩酊してはブツブツ言ってたうわごとが、そのまま岩波文庫に掲載されちゃうような酔っ払いを多く輩出したりしているので、中国ならびに中国文化圏、テラシマジツロー風に言うと大中華圏のひとびと、というのはのべつ幕なし酒精を身体に入れ、日々是いい調子! とやってるような印象があるが、実際に諸方を経廻ってみると、イニシエの儒教ストイシズムがさせているのか昼酒の習慣には薄く、宴会の乾杯を除くと、人々がこれを愉しみ、ヘベレケになっているという光景を目にすることは、まず、ない。
このあたり八百万の神信仰、というか原始にして土着なアニミズムを気風を遺し、能くする本邦の風習のほうがよほど自由度が高く、海外出張を終え深夜便で帰国、早朝に成田に到着、スカイライナーで京成上野駅に移動し、ハムカツ・ゴールデントライアングルの一角を占めるたきおかの店先に立つや、おまえら一体いつから飲んでるんだ? と聞きたくなるような赤ら顔の紳士たちの雄姿に遭遇し、イヤハヤ、この国に生まれ育ってぼかぁシアワセだなぁ…と加山雄三よろしく指先で鼻翼をこすってみたりする。
とは言え、である。
かつてUnder British colonial ruleの歴史を持つ香港には、パブリックハウスの文化、というか、フーリガンの習俗≒のんだくれのごくつぶし(死語)の影響を受け、返還後廿年も経とうというのにそれをずるずる引きずっている店がそこここにあり、しかも店内では普通話でも広東語でもない、アングロ・アメリカンな会話がごく普通に交わされているという #冷徹な事実 のため、中南海をフラフラする不良ガイジン諸君、或いは/及び 昼酒を我慢できないエチゴ弁でいうところのもうぞこきがワラワラと集まり、溢れ、クダを巻き、放歌高吟、狼藉の限りを尽くしている(少々オオゲサ)のだから、旅の途中当地に降り立ち、年末ボクシング・ディの仕事のない日、観光客の集まる尖沙咀の路地裏の雑居ビルの地下にあるこちらに飛び込み、フリースタイルのタップからギネス、キルケニィ、ボディントン…と次から次にパイント・グラスを空けていくのは道理であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)である事、言うを待たぬ。
もうぞこきな昼酒にはバッファロー・チキン・ウィングに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば東南アジアとまでは申さぬものの、年間通して氷点を割らない、亜熱帯に属する地域でフィッシュ・アンド・チップスなど注文しようものなら、遠く北洋から運ばれてきた窒素系酸化化合物由来の香りを身に纏った冷凍のスケソウダラが原材料に用いられるに決まっているから、とは、いや、もしかするとタラどころかメルルーサ、ホキあたり、いやややもするとスティングレィが…と妄想が進み、しまいには店から放り出されそうだから黙っている。
そう思いながら、揚げ置きを注文の都度、揚げなおしているらしく結果「二度揚げ」の効果を伴った鶏の手羽中は以外にも脆皮で身に汁気をたたえ、夏宮の脆皮龍崗雞に負けておらず(いやホント! )この酒場の厨房にはもしかすると、とてつもなく凄腕の厨師が潜んでいるのかもしれない、などとアタマに浮かぶあたり、いままさに俺は、もうぞこき状態に違いない、とボンヤリ感じない、事もない。