香港にいながら日本さながらの海鮮和食 : Japanese Restaurant DORAYA 尖沙咀分店

香港の繁華街・尖沙咀の飲食ビルにある、ホンマグロ専門の和食店。

2020年という香港にとって過去にも類を見ないような状況下においても、こちらのお店は味にうるさい香港人のお客さんでいつも満席。新鮮なホンマグロと魚介をぜいたくに使った本格的な和食が楽しめます。

今回は特別に、どらや統括シェフのHo Yin氏のおまかせで、メニューにはない特別なコースをいただきました。
事前に「飲むか、ごはんか、どっちがいい？」と聞かれたので、「ごはん中心で」とリクエスト。ごはん好きな私にぴったりな、随所にごはんが出てくるオリジナルなコースにしてくれました。

ニンニク醤油漬け
たまり醤油に漬け込んだ小粒のニンニクにフライドガーリック入りの食べるラー油をトッピング。ごはんにもお酒にもピッタリな突き出し。

野菜の炊き合わせ
前菜は、ダイコンとレンコンの炊き合わせに青菜のおひたし。しっかりとダシを含んだ上品で味わい深い一品。

刺身盛合せ (ホンマグロ、カンパチ、ボタンエビ、ホタテ）
香港にいながら日本以上に新鮮でおいしい魚介が楽しめるどらやの中でも飛び切りのものを盛合せ。キメがこまかく旨味の濃いホンマグロは相変わらずの旨さですが、ほかの刺身も最高においしい。

裏巻き2種 (穴子天＆トビッコ、エビ天＆アボカド)、いなりずし
海外では人気の天ぷらの巻き寿司をどらや風にアレンジ。サクサクの天ぷらにも下味がついていてとてもおいしい。小ぶりのいなりずしもいいアクセント。

サーモンカマ照り焼き
店で下ろした上質なサーモンのカマを、醤油とみりんの甘めのタレで照り焼きに。ほどよく脂も落ちたカマは絶品です。ごはんかお酒が欲しくなります。

A4和牛サイコロステーキ、原木椎茸炙り焼き、ミニトマト
和風ソースでミディアムレアに焼き上げたステーキ。表面はカリッと、噛むと旨みと肉汁が口いっぱいにあふれ出します。付け合わせのジューシーな椎茸と、軽く焼いたミニトマトも旨い。

ホッキ貝浜焼き
ほどよい火入れで旨みを引き出したホッキ貝。塩と酒でシンプルに。

にぎりずし盛合せ (ホンマグロ大トロ、カンパチ、ネギトロ、生ウニ、あん肝、エンガワ)
どらや尖沙咀ではメニューに載っていないにぎりずしをこの夜だけ特別に。すしだねの鮮度と処理がすばらしいので間違いのないおいしさ。ちょっとずつデコレーションされた特別なにぎりずし。

鰻蒲焼チャーハン
鰻の蒲焼き入りの特製チャーハン。ごはんはふんわりパラパラでとってもおいしい和風チャーハンです。

ボタンエビみそ汁
立派なエビのアタマのダシが濃厚なおみそ汁。

アップルチーズケーキ
角切りリンゴの入ったレアチーズケーキ。通常メニューにもありますが、ホイップクリームとクラッシュドチョコレートでデコレーションした特別バージョン。

ほうじ茶
食事の締めは香ばしいほうじ茶と一緒に余韻を楽しみます。

香港の繁華街・尖沙咀の飲食ビルにある、ホンマグロ専門の和食店。

50席の店内は香港人のお客さんでいつも満席。食事時ともなるとエレベーターホールもウェイティングの人でいっぱいです。

メニューは、食事をしながらあまりお酒を飲まない香港らしく、ほとんどが定食(セット)スタイル。看板でもあるホンマグロの各種丼をはじめ、いろいろな種類の海鮮丼、香港人の好きなサーモン、ウニ、イクラなどの丼のほか、いろいろな丼もの、定食ものが盛りだくさん。単品メニューや季節ものなどもあるようです。


づけバラちらし丼セット・＄１２８
トッピングがごろごろとたっぷりのったバラちらしに、みそ汁、茶碗蒸し、小鉢、香の物がセット。このみそ汁は＋$10で「アサリのみそ汁」に変更可能。

ホンマグロ(赤身・トロ)、ハマチ、サーモン、イクラ、厚焼き玉子、キュウリ。形は不揃いながら上質な刺身は特製醤油で軽く和えてあり、ほどよく味が付いています。特にホンマグロとハマチはものがよく、ほんのりと脂ものっていて味わいがあります。イクラのプチプチやキュウリのさっくりとした食感がいいアクセント。甘さ控えめの自家製厚焼き玉子もおいしいです。

アサリのみそ汁は、日本のアサリより大きく食べ応えのある貝が2つ。淡泊ながら貝らしい味わいのある香港のアサリはみそ汁にピッタリ。アツアツなのもうれしいところ。

出汁のきいた茶碗蒸しはしっとりなめらか。この日の小鉢はカボチャサラダ。香の物はたくあんと柴漬の盛り合わせ。

どらや特製からあげ(3P)・＄３８
ごろっと食べ応えのある大きめカットのからあげ。カットレモンとマヨネーズ添え。
鶏モモ肉に下味をつけて一晩寝かせてから注文ごとに揚げるのだそうで、カリッと香ばしい衣の中には、アツアツの肉汁がたっぷり。ほどよい弾力と歯切れのよいやわらかさのある絶妙なからあげ。ごはんにはもちろん、ビールやハイボールにもピッタリ。

どらやのメニューは上質な素材を丁寧に料理したものばかり。特に刺身系メニューとからあげは、日本の飲食店と比べてもかなりハイレベルだと思います。
味にうるさく流行りにも敏感な香港人に支持され続けているのも納得のクォリティです。

香港の繁華街・尖沙咀にあるホンマグロを使った海鮮丼をメインにした和食屋さん。
卸の会社直営なので、かなりハイクォリティなものがいただけます。

飲食店が多く入っているビルの6Fにあるこのお店は、ランチ・ディナーとも常に満席の大人気店。
メニューはホンマグロを使った丼ものを中心に、ウニやイクラ、シマアジ、ハマチ、ヒラメなどの丼も多数。メニューをみるとどれもおいしそうなので、いつも迷ってしまいます。
日本産食材を使ったサイドメニューや単品メニューも種類が豊富。お客さんの多数は「セットメニュー＋単品1～2品」というオーダーをしているようです。

カニコのサラダ・＄４８
グリーンサラダと大根サラダの上に、たっぷりのカニコ。シャキシャキと新鮮なサラダにプチプチとはじけるような食感のカニコが楽しめます。

ハマチ カマ西京焼き・＄１０８
肉がたっぷりと付いた大きなカマを、やわらかな甘さの西京味噌につけてこんがりジューシーに焼き上げた一品。とてもおいしいのですが脂がたっぷりのっているので、3～4人くらいでシェアするのがおすすめ。ごはんにもお酒にもピッタリ。

どらや特製からあげ・＄５４
秘伝のタレに一晩漬けこんだ、どらや創業時からの人気メニュー。

ホンマグロ＆ハマチ二色丼セット・＄１４８
どらやのセットメニューは、みそ汁、小鉢、茶碗蒸し、漬物付き。
みそ汁は＄10でアサリのみそ汁に変更できます。

ホンマグロ＆ハマチ二色丼は、マグロとハマチの紅白のコントラストがきれいな一品。
ホンマグロはスジのない上質な赤身で、かすかな酸味としっかりとした旨みを感じるおいしいマグロ。ハマチもほどよく脂がのっていてとてもおいしい。鮮やかな血合いの色は鮮度がいい証拠。ごはんは寿司めしで、醤油は「濃口」と「刺身用割り醤油」の2種類が用意されています。

アサリのみそ汁の特大サイズのアサリ(?)は、身が肉厚で貝柱も大きくて食べ応えあり。火入れが絶妙でかなりおいしいです。

茶碗蒸しは、アツアツでとってもなめらか。カニカマ、シイタケ、紅白蒲鉾入り。ベースのお出汁もおいしいです。
この日の小鉢は、冷製春雨と鰻の短冊の和えもの。これもなかなかのおいしさです。


メインの海鮮はもちろん、単品メニューもしっかりおいしいし、セットの品も手抜きなし。
日本でもなかなかないクォリティの海鮮和食レストランです。

香港滞在４日目、まだまだ行きたいお店や食べたいものがあるなかで、
隙間で軽く行くお店を、香港版の食べログともいえる≪OpenRice≫で検索。
何軒かチェックしていると、前日に行ったどらやの支店を発見。
４点／５点という高評価で、クチコミ数も150件以上！
「わざわざ香港で、しかもマグロ丼を連食…」とも思いましたが、
すでに「また食べたいな」と思っていたので、考えるよりまず行動！と行ってきました。

お店は、尖沙咀の喧騒から少し外れたロケーションの、新しくきれいなビルの6Fにあります。
周辺にはあまり観光客もおらず、若めの香港人が多い印象。
ランチ営業終了間際の14:30前の入店にもかかわらず、店内はほぼ満席です。
客層は銅鑼湾の本店と同じく、20代くらいの香港人の若者が中心。
炭酸ジュースを片手に、海鮮丼とウナギを食べているカップルもいます。

本店で食べた名物「本まぐろのネギトロ丼」も捨てがたかったのですが、
マグロ自体の味がとてもよかったので、今回はマグロの刺身がのった丼をいただくことに。
ネギトロと中トロの丼や、大トロ丼、まぐろステーキ丼などもありましたが、
マグロの味がより楽しめそうな赤身のづけ丼をチョイス。
店内のPOPについ魅かれて、マグロの鉄板焼きもオーダーしてしまいました。

本まぐろの漁師風漬け丼定食・＄128
ごはんに盛り付けられた本マグロのづけ上に、糸削りの鰹節がどっさりとのった丼。
本マグロのスジのない赤身の部分を、醤油ベースの漬け地に軽めにつけてあります。
漬け地で若干締まった身は、きめが細かくなめらかで、適度なやわらかさがあって実に旨いマグロ。
赤身なのにほんのり脂の甘みがあり、ほどよい酸味と豊かなうま味に思わず唸ってしまいます。
ほんのりと温かみのあるごはんに、旨い赤身としょうゆの味。箸が止まらない一杯です。

定食なので、小鉢、厚焼玉子、味噌汁、香の物が付いてきます。
どれも手作り感のある味わいで、全体的にボリューム・満足度の高い定食セットでした。


本まぐろのサイコロ鉄板焼き・＄93
本マグロの赤身を贅沢にも塊のまま、表面だけ軽く焼き上げてからひと口大にカット。
ソースはバターとしょうゆ、隠し味程度にニンニクも入っているかもしれません。

軽く火を入れ、ほんのりと温められたことで、より旨みの花が開いた本マグロに、
バターの脂分とコク、醤油の旨みとキレが加わって、最強の一品へと仕上がっています。
酒によし、ごはんによしで、サイドメニューの枠には収まりきらない一品。
お皿に残ったバターしょうゆソースは、もったいないので全部丼のごはんにかけていただきました。


「帰国後に後悔するくらいなら」と、思い切って「どらや」に行って大正解！
逆に食わずに帰ってたら、行かなかったことを後悔するはめになっていたかも…。

それにしてもこんなに流行っているのに、なんで日本には「どらや」がないんだろう？
香港でしか食べられないなんて残念！ 日本進出(逆輸入？)を期待してます。

※1HKD＝約14.4円 (2017年4月)