この口コミは、Mr.noone specialさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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3.7
~¥9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。
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料理・味3.5
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サービス3.5
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雰囲気3.5
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CP4.0
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酒・ドリンク-
2023/11訪問1回目
3.7
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料理・味3.5
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サービス3.5
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雰囲気3.5
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CP4.0
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酒・ドリンク-
~¥9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。
安いのに手抜きなしの真っ当な粥店
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閉店・休業・移転・重複の報告
旅の二日目。香港旅行中は胃の負担を考えて朝は粥で始めることが多いのだが、賃料高騰の余波を受けて昔ながらの粥店はどんどん姿を消しているらしい。前回の旅の際に立ち寄った旺角の富記粥品、観光客が多かった佐敦の彌敦粥麺家、尖沙咀で粥の旨さを教えてくれた洪利小食舗・・・いずれも店を閉めてしまった。
感傷に浸っていても腹は膨れないのでホテル付近を捜してみると、油麻地果物市場を北に少し上がった所に「新慶粥店」を発見。白地に赤文字の看板を掲げている店は古風なスタイルを堅持していて、好みに合うはずだと朝7時過ぎに店へ。
前夜尖沙咀の変貌ぶりに驚かされたが、この店の周辺は建物も古く生活の臭いや痕跡が狭い通りのあちこちに見受けられて、求めている香港らしい雑然が失われてないことに安堵感を覚える。その一角に赤文字看板を発見。
初めての店だが食べてみたかった艇仔粥と油条を紙に書いて注文すると、揚げパンにかかりきりだった女将さんがウンウンと頷いたので席で待つ。まだ店を開けたばかりなのか客はいなかったが、食べ始める頃にはふらふらっと近所の常連がやってきて、粥や麺を啜っては新聞を読んだりしていて香港の朝の素顔を見ることが出来る。
しばらくしてやって来た粥は馨しい香りを放っていて、これなら間違いなさそうだ。艇仔粥は水上生活者の定番粥だったそうでこの名が残っているという。具は豚皮にひき肉、煮干しのような小魚でピーナッツは入っていなかった。優しい味わいに胃がほんのりと灯をともしたような温かさで満たされていく。
油条は調理場脇の一斗缶から取り出したので「作り置きか・・・」と思ったが、熱々カリカリの上出来なもの。どうやら缶の下から炭火で温めているらしい。こういう細やかな心配りは大いに称賛したい。
そういう店だから粥の後味もよく、気に入って最終日の朝には香港島からわざわざ通ってしまい、あっという間に贔屓になってしまった。これだけ物価上昇が厳しい中、きちんと手をかけた旨い粥が18ドル(350円)、油条は8ドル(150円)というのは破格の値段で頭の下がる思い。小商いには世知辛い世の中になったが、何とかこういう店が末永く続くことを願って店を後にした。