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久々の訪問で再確認した名店の技量と個性
店内1
2
テーブルセット
二種のソース
花膠燉老鴿
花膠燉老鴿の足料
彩棠蟹肉豆腐羹
炸子鷄 半隻
化皮乳豬件(例)
梅菜芯蒸茄子
部屋で宴会
炸子鷄残り
梅菜茄子の残り
ご飯に乗せて
即席焼きそばでも
ホームのつもりがアウェイの晩餐
15年2月再訪。
こちらには何度となくお邪魔しており、今回の訪港最後の夕食にも選びました。まあ、新味には欠けますが、食事のあとは早朝便に備えてラウンジでただ酒いただいて、タクシーで機場快綫九龍站まで、そこでインタウンチェックインして空港へ、というだけの状態だったもんで、(失礼ながら)易きに流れた選択。で、HPからいろいろメニューを拝見し、そういやここで皮蛋食べたことないな、とか、鴨の舌を前菜に持ってくるか、とか考えたうえで、6時半2人で入店。(ただし7時45分に退出とのこと、問題なしです)
しかーし。大きな罠がそこにはありました。まず、雰囲気が何だかいつもと違う。で、もうこの時期って、あと1週間あるのですが、完全に旧正月モード、年末宴会があちこちで。ボーイが持ってくるメニューを手に取って、「げっ、こ、これはまずい」。と直感。
まず、メニューが薄い。そしていつものような、季節メニューなどの小さいお勧めメニューもない。私が事前に選んだ品はことごとく、その薄っぺらいメニューには見当たらず。
「あのー、ピータンないの?」
「はい、ございません。本日はこの年末メニューのみからご注文ください」
「ピータンなんかさ、土落として、殻むいて、切って、生姜付けたら終わりじゃん」
「あいにく、ございません」
香港のサービスの人ってね、こういうシチュエーションでにっこり笑うんだ。申し訳なさそうに絶対しない。「じゃあ、ちょっと考える時間ちょうだい」
「はい、お決まりになったらお呼びください」で再度にっこり。むっかー。
気を取り直してメニューを見るが、こうなったら意地でも年末スペシャルのコース(特餐)なんか頼まないぞ。
で、セレクトしたのは
焼腩仔(豚のカリカリ焼き)
菜膽天白菇燉花膠(魚の浮き袋、搾菜、椎茸入りスープ)
上湯菜心(チョイサムの上湯仕立て)
明閣鮑魚蛋白炒飯(アワビと卵白のチャーハン)
XO醤(なぜか販売停止)と、特徴のある黒い「豆乾醤」という調味料を舐めながら、料理を待ちます。この黒い醤がむちゃ美味い。
焼腩仔 これはまあ、苦渋の選択。おいしいのはわかっているが、何度食ったことか。またお店の特徴が出にくい品でもある。贅沢な話ですが。
菜膽天白菇燉花膠 こいつがうまかった。深い味わいで胃に染み通る。揚げた雲吞皮を浮かべて楽しみます。
上湯菜心 思ったより汁が多くて、出てきた時は、しまった、スープかぶりじゃん、と思ったが食ってみると大正解。上湯○○ (○○は野菜の種類)香港ではずれはないが、それにしてもほんまにお上手。そして、普通は刻んだニンニクが入っているところ、今日は揚げたものがトッピング的に。これもダイナミックな味の変化が楽しめていい。そして最後のチャーハンに備えてこちらのスープをしっかり備蓄いたします。
明閣鮑魚蛋白炒飯 明閣の卵白を使った料理は傑作ぞろいだが、これも素晴らしいの一語。
気が付くと満席。そろそろ制限時間も近い。失礼しましょう。
逆境を克服して理想的な夕食が楽しめた満足感にひたりながら、ラウンジにてワインで乾杯です。
結論 やっぱここ、よろしいわ。
CXの香港ガイド(内容充実!)にも載っています。
http://www.cathaypacific.co.jp/hongkong/food/detail/id/082/
Hong Kong Tatler, Hong Kong's Best Restaurants 2006, p.173.
Hong Kong Local Delicacies Guide, Hong Kong Tourism Board, circa 2010, p.33.
”City Life” (東方之珠) December 2015, Hong Kong Hotels Association p.28
『香港マカオの歩き方 2016-2017』 ダイヤモンド社 「話題の美味なる受賞料理に舌鼓」 39頁
トイレ 同フロアに男女別 洋式
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明閣で正しい昼食
2012年8月
ランガムプレイスホテルの中核をなすレストラン、明閣。
今時の中華ですから、少し私の好みでないひねりもあります。
和風(わさびとか)、洋風(トリュフとか)、金箔乗せたり。
いらんちゅうねんそんなもん!という気がしないわけではない。
しかし、美味いことは認めます。
友人二人は別のホテル泊。こちらまでおいでいただいて、4人食旅の最後の昼食。
ランチタイムは上記のひねりを避けることが比較的容易になります。
11時開店と同時に予約して入店。
初香港の友人たちは、点心をいろいろ食べたい、ということなので、4種。
蝦餃 エビ入り蒸し餃子
山竹牛肉球 牛肉団子
瑤柱焼賣 貝柱乗せ焼売
XO腸粉 ライスクレープXO醤炒め
それだけでは寂しいので、あと2種。
五香焼腩仔 豚のロースト
両儀海鮮(牙帯・蝦仁) 太刀魚のフライ、エビの天ぷら。
点心はオーソドックスで間違いのない味付け、オープンライスなどで「正」とコメントしたくなる。
しかしエビ餃子4個の真ん中に小さな花のようなもの(食べられます)をあしらうなど、遊び心も見せます。
牛肉団子は、肉が上質であるだけでなく、細かく刻みいれた香味野菜がよいアクセントになっています。
ただし、腸粉は、例のびろびろっとしたものではなく、お箸でつまめるしっかりした造り。
私はかなり違和感を覚えましたが、そういう固定観念のない友人たちはばくばく食っています。まあ、良しとしましょう。
豚ローストは、きわめて丁寧な仕上がり。
シーフードのフライコンボもなかなか美味しかった。
サービスはいつものように適切・迅速・臨機応変。お客の要望にすっとこたえます。
友人二人はあと一泊して帰国。我々はこれからマカオに向かいます。
ごちそうさまでした。
『香港 おいしさ満足!135店』 香港ウオーカー別冊 TOKIMEKIパブリッシング 2010年 18頁
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2010年9月。
連れとランチ、チェックアウト直後の12時すぎに入店。クラブラウンジで席を確保してもらってから。
いつもはあまり食べない分厚い粉物系、野菌生煎飽(きのこ入り饅頭)なかなかいけます。たまには良いかも。
蝦餃 文句ない味付け。
魚の卵入り餃子(中国名失念)これは、まあ普通。卵があまり利いていない。
蝦仁焼賣 ブリブリ感が半端ではない。基本アイテムだけに質が問われるが、十分満足。
豆鼓排骨 スペアリブ蒸し。骨がほとんどない、しかしだからといって旨みに欠けることはない、さすがの一品。
朗豪炸子雞 クリスピーフライチキン、とカタカナで説明するのも気が引ける、見事なレベル。酒店名冠しただけのことはあります。
香芒布甸 普通においしい。
これでたぶん1000HK$(龍井茶含む)そこそこだったと思います。
おいしさにつられて、つい食べ過ぎました。
満足度十分。
an’ an 2106年9月号 「魅惑の香港」 マガジンハウス 42頁
カトラリー。奥にXO醤と豆乾醤。
焼腩仔
菜膽天白菇燉花膠
上湯菜心
明閣鮑魚蛋白炒飯
ご機嫌な取り合わせ。
以下’12の時のもの。蝦餃
山竹牛肉球 瑤柱焼賣
XO腸粉 五香焼腩仔
両儀海鮮
以下'10の際のもの ピンクを基調とした落ち着ける内装
野菌生煎包
焼賣
豆鼓排骨
魚の卵入り餃子 焼賣
朗豪炸子雞
香芒布甸
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kasuganomichi
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| 店名 |
Ming Court(明閣)
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 35523028 |
| 予約可否 |
予約可 ドリンク持ち込み料は1本500元 |
| 住所 |
香港6F, Langham Place Hotel, 555 Shanghai Street, Mongkok, Kowloon, Hong Kong |
| 交通手段 |
港鐵(MTR)荃灣綫・觀塘綫旺角駅 E1出口から徒歩4分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
¥10,000~¥14,999
¥4,000~¥4,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) |
| サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
| 席数 |
200席 |
|---|---|
| 個室 |
有 |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 400元消費で2時間、800元消費で3時間無料 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
|---|---|
| 料理 | ベジタリアンメニューあり |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | ホテルのレストラン |
| サービス | ドリンク持込可、複数言語メニューあり(英語) |
| お子様連れ |
子供可 |
| ホームページ |
http://www.cordishotels.com/en/hong-kong/restaurants-and-bars/ming-court/ |
| 公式アカウント | |
| 備考 |
正しい住所の中国語表記は |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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4.3[ 料理・味4.4 | サービス4.0 | 雰囲気4.1 | CP4.0 | 酒・ドリンク- ]が私の評価です。
はい、今回の旅行先は香港でありました。
連れは結婚当初ろくな香港経験をしていなくて、一緒に行くのも最初抵抗していたくらいなんですが、いまやれっきとした通でして、多少のことではなかなか喜んでくれません。
彼女の誕生日ということでなんでもいうこときくで状態。彼女の選択は、ここで仔豚の皮を。
まあいいでしょう。久しぶりでもありますし、そもそも来るべき新しい年の干支はいのしし、ではなくで豚ですからね。
(中国語で豬とは豚の意味)
注文は、
化皮乳豬件(例) 398
花膠燉老鴿 188
彩棠蟹肉豆腐羹 128
炸子鷄 半隻 288
梅菜芯蒸茄子 238
税込みで1376元
最近の我々のパターンであるスープを二種。あとはメインに鶏のパリパリ揚げと野菜です。
まずスープが出てきました。
一つは一番安い、豆腐と蟹とカニ味噌のとろみスープ。まあこれは予想の範囲内ですが、しっかりとおいしい。
もう一つは初めてのもの、成長したハトを具にした清ましスープ。ダブルボイルされた鴿はちょうどいいくらいに身がほぐれて、足料として取り出して食べてもうまい、そしてスープの味わいの深いことといったら。
続いてクリスピーチキン、塩コショウとレモンが添えてあって、とくにレモンソースがうまい。レンコンチップもお上手です。ただ、一部残して持ち帰り部屋で食べたのですが、レンコンは持ちがいいだろうとふんでいたのにまったくだめになってしまっておりまして反省。鶏は冷めてもおいしかった。
そしてリクエストの仔豚の皮。甘い醤油を煮詰めたソース、乳豬醤を少しかけて。わかっているけどほんまにうまい。連れも満足そうです。
最後のお野菜、茄子の梅菜煮込みは予想以上のポーションでこれも一部持ち帰り。油通しされたナスがトロントロンになっており、濃い味付けでなかなかにいいです。お上品なホテル中華の範疇を越えた、まるで客家菜のような味わい。部屋では熱々のご飯を調達して乗っけてみたらもう最高にうまいの。さらに冷蔵庫で保管して翌々日にはだめもとでカップ焼きそばに混ぜてもけっこうおいしかったりします。
私は時々書いておりますように、香港や日本の食文化に何ら敬意を抱かない、そしてヨーロッパでからきし売れないので必死でマーケットを探しているあさましい某ガイドブックは完全に無視しています。そこでの扱いで星の上げ下げなどという愚かなものも唾棄すべきものとして一顧だにしません。
今回久しぶりに訪問しましたが、さすが我が定宿のメインダイニングです。乳豬や炸子鷄で見せてくれた安定した質と技量、そして茄子で感じた武骨だけど主張のある品に大満足です。
ごちそうさまでした。