手ごろなワインを購入しました。 : Marks & Spencer Langham Place - Food

こちら、The Market Place の真向いにありますＭ＆Ｓ。やはりホテル直結で便利だけどクリスマスだと大混雑というのはご同様です。

やはりワインなどを購入しました。だいたい150元くらいの安物を。

前回に来たときよりも、イートインのスペースが拡大されており、その分ちょっとだけ販売スペースが手狭になった感じがいたします。


ワインはお部屋でいただきましたが、けっこううまかったですね。

南仏の白　Arrogant Frog Chardonnay 2016
加州の赤　Carnivor Cabernet Sauvignon 2016

3.8 [料理・味- サービス- 雰囲気- CP3.8 酒・ドリンク3.9] が私の評価です。


Ｍ＆Ｓってやはり香港では一歩頭抜けたお洒落感がありますね。ロンドンのだとあまりそういうの感じませんですが。

主に部屋飲みのために買い出し。Cordisホテルから外に出ないで行けるから便利至極。今回は、連れが大好きなお菓子、Ｄ.Ｄ.トフィー25元とロゼワイン Le Froglet Rose 69元 を購入しました。


ワインはやや高めの値付けと品ぞろえです。あと、どうしても自社ブランド品が多くて、好きな人は好きなんでしょうけど、たまにしか香港来れないわ我々にはどっちかというと香港ローカルな方がいいわけです。


ここでの買い物は一回りして特によさそうなものが見当たらなかったら、私は店を出て待つのですが、その際面白いシーンが。

サンタ衣装の店員さん、なんとなくおぼつかない手つきでパン棚をいじっているなと思っていたら、ガシャーンと大きな音を立てて一つのトレイをひっくり返してしまいました。あとで上司に怒られてなければいいけど。

コーヒーとか紅茶にも独特のこだわりがあって、最近香港でじわじわ増えてるAnglophile（イギリス贔屓）の人にはたまらないお店であることは間違いないですね。

Marks & Spencer。イギリスに暮らし、いや、一度でも行ったことのある方ならおそらくご存じでしょう。てか、英国内、ほんまにどこにでもあります。19世紀からの歴史を持つ老舗百貨店です。現在45か国および地域にあり、香港では23店舗（この数字あまり気にしないでください、どうせすぐにまた増えるから）。すでに食べログでも2店ご紹介があります。尖沙咀美麗華商場と灣仔告士打道。さらにこちらは最新の出店、しかも面白いことに、我々の行きつけのMarket Place by Jasonsの真向いにです。

ちなみに香港ではこういうことはたまにあるのです。一つのパターンは、たとえばスープ専門店として一世を風靡した『阿二靚湯』というチェーン（阿二さんとは娼のこと、つまり「奥さんがつくるよりおいしいスープ」という意味深な店名でしたが、今は廃業）。するとなぜかそのお店の近くに『阿〇靚湯』という二番煎じのお店ができちゃう。ただ、今回は、イギリス資本の名門どうし、しかもMarks & Spencer Food(馬莎食品專門店)という食品に特化した形態で、まさにガチンコ勝負です。あえて類似ケースをあげると、大昔1970年代になりますが、銅鑼灣で香港最古の百貨店大丸のすぐはす向かいに、突然松坂屋が出店、両社は日本国内では完全に地域割りをしていたいわばパートナーだったので、大丸さんの関係者は激怒しておりましたね。皮肉にもいま松坂屋は大丸に吸収されましたし、香港での両店舗もとっくに撤退しましたけど（ただ、いまだに香港の人たちは初めての本格的日本資本進出事例で正札販売を定着させた大丸に敬意を払って、ミニバスの行き先は「大丸」のまま。しかも広東語で発音はタイユンなのですが、皆だいまる、と読んでくれます。若い層にとっては意味不明ですが、ある意味地名と化しています）。

このＭ＆Ｓ（イギリス人はマークス＆スパークスと呼ぶ）さんはとくにファッションと食品が得意なのですが、ファッションはどちらかといえばカジュアルで値段安め、食品は高級ブランド化という戦略のようで、つまり我々のような食い倒れ、非着倒れにはぴったりなのです（北京樓の記事をご参照ください）。はい、今回も連れがセントラルのＭ＆Ｓで大量の衣類（私のも含む）お買い上げ。そして興味津々でランガムプレイスモール地下2階のこちらにも当然足を運びました。

店舗面積はMPJのほうが広いですが、スペースには余裕があって買い物はしやすいですね。そしてワインの揃えではこちらが優勢。あとパン。イートイン（営業時間中通しての温かい朝食提供は通勤途中の鬼佬に歓迎されているでしょう）もあり、一部はその場で焼いているみたいです。日本食はなし。そういう意味では我々にはありがたい出店でしょうか。今回はあくまで威力偵察ですので、ご挨拶がわりにパンを少しだけ購入しました。なかなかおいしかった。

両店舗を拝見するかぎり、おたがい巧みに棲み分けをしながら商業集積を高めた、という印象。つまり共存共栄。なんといっても旺角は世界一の人口密度（居住者ベースだけでなく歩行者ベースでも）なので、問題なくやっていけるのでしょう。

今後の両店舗のご発展を祈ります。