たっぷり本マグロのレアステーキ丼と魚介ゴロゴロばらちらし : Japanese Restaurant DORAYA

築地卸の直営(というウワサ)の海鮮料理のお店。香港にありながら本マグロを使った丼ものを中心に新鮮な魚介類が楽しめるので、競争の激しいエリアでも人気のお店です。

前回の訪問時に食べたネギトロ丼がなかなか印象的だったのでリピートするつもりだったのですが、
姉妹店で食べた「本マグロのサイコロ鉄板焼き」が旨かったのと、香港人の友人のオススメもあって違うメニューにチャレンジしてみました。

定食には、味噌汁、小鉢、漬物、茶碗蒸しが付きます。

本まぐろステーキ丼定食・HKD１３８
本マグロの赤身の部分を表面だけ軽く焼いてカットしたステーキをごはんにオン。白ゴマ、万能ネギと特製ソースで。白飯か寿司飯かを選べたので白飯でお願いしました。

濃厚な味わいの本マグロの赤身をしっとりレアにソテーすることで身がほんのり温かくなり、ごはんとの一体感がアップ。もっちりとやわらかい食感なので牛肉のステーキよりもごはんとの相性はいいかも。しかも味の濃厚さでは引けを取らないし、あと味のキレを考えれば絶対に旨いと思います。
ただしマグロの良さがあってのものだし、これだけ良質なマグロをたっぷり、しかも焼いちゃうなんてなかなかおっかなくておいそれとは出来ないと思いますが。

ばらちらし丼定食・HKD１２８
寿司飯の上に大胆に(雑にｗ)カットされた海鮮たっぷりの丼。どちらかというと漁師めしとか寿司屋のまかないみたいな丼。ハマチ、サーモン、イクラ、玉子焼き、キュウリを中心に、あと何かの切り落としも入っていました。
これはもう丼らしく、醤油をかけまわして大胆にガッと掻き込んで喰らうのが旨い。新鮮な魚を大ぶりにチマチマしないで豪快にのっけている、ある意味贅沢な丼です。

定食はすべて日本円に換算すると2,000円程度と高めの設定ですが、それでも関係なく香港ローカルの若者を中心に大繁盛。
似たようなメニューを出す和食のお店や、安くておいしい点心や麺のお店も周りにはたくさんあるのに、それでもこちらだけ一人勝ちしているのはすごいと思います。

香港にありながら、本マグロを使った丼ものを中心に、新鮮な魚介類や、
こだわりの日本産食材を使った料理がいただけると評判のお店。マグロ卸の直営店なのだそうです。

MTR「銅鑼湾駅」から徒歩で2分ほどの好アクセスの路面店で、
香港人にも常連が多いらしく、ランチ時・夕食時とも、店外に待ちが出るほどの人気店。
訪問時もピークを外したにもかかわらず、すでに満席状態で、外にも順番待ちが多数でした。

メニューは、マグロや新鮮な魚介を贅沢に使った丼ものの定食を中心に、
お刺身、海鮮料理、天ぷら、揚げもの、麺類などの一品料理も充実。
値段は、特に安いわけではなく日本並みの設定なのですが、
思ったよりも客層が若く、20代くらいの若い香港人で賑わっています。

スタッフさんは全員香港人のようでしたが、メニューブックには日本語が併記されているので問題なし。
マグロの丼のなかでも特に人気だという「ネギトロ丼」をオーダー。ごはんは酢めしと白米から選べます。

本まぐろのネギトロ丼定食・＄135
深みのある鮮やかな色合いの、いかにも旨そうなマグロのたたきがたっぷりとのった丼ぶり。
中トロと赤身の部分が混ざりあっていて、とても味がいいです。
丁寧にたたかれたマグロは、まじりっ気なしの本マグロ100％！
メバチやキハダとは一線を画す、本マグロならではの深みのある味わいに、
かすかな酸味と、甘味のある濃厚な脂のコクが楽しめます。
なめらかなマグロのたたきが、つややかなごはんを包みこんで、なんともいえない旨さです。
それでいてさっぱりとしたあと味で、くどさはまったく感じません。

定食のセットとして、和風サラダと茶碗蒸しとお味噌汁つき。
特別な感じはありませんが、どれも丁寧に作られていておいしいです。
特にアツアツの茶碗蒸しは、生地はなめらかで、丁寧に仕込まれたエビや鶏肉、
シイタケなどの具もちゃんと入っていて、とてもおいしくいただきました。


香港の「どらや」のマグロ丼は、日本のそこらの店で食べるそれよりも、はるかに"本物"を感じます。
食べごろの本マグロを、提供直前に丁寧にたたいて作った「どらやのネギトロ」は、
格安回転寿司やマグロ丼屋で使っているような、植物性油脂やら添加物のまじった
「マグロのたたき」とはまったくの別物です。

食のレベルの高い香港において、地元の人たちからも厚く支持されているのは、
ブームだからではなく"本物だから"なのかも知れません。