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最初のバー。最後の訪問。
閉鎖前にこんぬつわ。
面白いのがあった。
おつまむ。
ヤングマスタークラシックペールエール。ラッチなモルト風味と喉の渇きの癒しを兼ね備えた、北アメリカとオーストラリアのホップを用い、だそうな。
クエンチングされたのでアナザワン! #ANTHON!
効能は。 #ウサギちゃん風味。
クセとか習慣とかが居心地の正体でない、事もない。その2
「MSSBさん、週末はファミリーサービスになってまして、申し訳ないンですが、夕食はひとりでとって頂いてよござんす? 」
現地でのビジネス・パートナー、J氏がキョーシュクした顔で言う。
イヤもオーもない。家庭融和、民心安定、家族繁栄、夫婦和合こそがヒトの道、最小単位の社会性である事、道理であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©️副島隆彦)である事、いうを待たぬ。
没問題没問題、子供じゃないンだし、アタシゃこの街に三年以上住んでたんだゼ、勝手にさせてもらうヨ、と、夕暮れのMTR銅鑼灣站でお互い手を振り、解散。
…しかしそれならそうと、昨日のうちから言ってくれれば、あらかじめ夜総会のかつての馴染みなあの子とかこの子に声掛けてまだ勤めてるならドーハン、もう引けているのなら個人的に卡拉OKに誘ってそのあとあんな事とか、こんな事とか
…と、いらぬモーソーが掻き立てられるが、今日の今日ではどうにもならぬ。
昼食を取らぬ一日中の立ち仕事で、腹は減ってくるし、脚は棒だしで、とにかく安直に一杯! がやりたくなり、た怡東酒店地庫一層(エクセルシオールホテル・ベィスメント)のこちらに足を向ける。
週末だからさぞ混んでるだろうね、と、トーキョーの感覚で店に入る。
と、港島の善男善女は先のワールド・ヴァリューに準じているらしく、バー、ダイニングともスカスーカ。
店奥の二人がけハイテーブルをあてがわれ、カウンタの生ビールタップを眺める(ローガンだから遠目は効く)と、ドイツはミュンヘンの銘酒フランチェスカーナ・ヴァイツェン(ヴァイスビア)が見えたのでこれをパイントでガブリ!
旨し!
メニュに顔を突っ込み「口に入るもの」を検討する。
バッファローチキンウイング、ナチョス、フィッシュ&チップス、ビーフバーガー、24アワー・ブレックファースト…と、典型的なバーフードが並ぶ中、Chiken Makhani ,Nasn bread ,Basmati riceの文字を見つけ、ニヤリとする。
香港の酒吧ではカレー料理に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、このホテルが建っている場所はそもそもMI6の前身、東インド会社のフロント企業(おい! )ジャーディン・マセソン商会であり、英国、インド、清国における悪魔の三角貿易©️寺島実郎 に暗躍した人間たちの集まる舞台であり、往時からここではカレー料理に対する親和性が図抜けて高かったから、とは、あまりに帝国主義的かつ #冷酷な現実 だから黙っている。
そう思いながら、ワン・プレートに盛り込まれてきた、平たい未発酵パンとパラパラの外米(死語)、そして照明を抑えたダイニングにあって、ぬらぬらと怪しく光沢を放つ社会通念上のバターチキン・カレーを一瞥し、しかるのち(左利きなので)匙を左手、フォークを右手に持つ東アジア東南アジア共通大衆食堂カトラリ作法を採用し御菜に手を出すと、程よく、しかし正体をなくすほどクタクタにではなく煮こまれた鳥もも肉の歯ごたえと旨味、バター由来のコクと滑らかさ、トマト系の酸味とグルタミン酸の補助的作用、そしてさまざまな抹香臭さを演じるスパイス感、軽めの唐辛子の辛味が一体となっているさまは、酒場めしの域を超え、(銀座ではなく)上野あたりのチョッといい洋食屋みたいなニュアンスで、これを良い香りのするインディカ米にまぶし、口腔で合わせるように味わうと多幸感に頬は緩み、ここでお代わりアナザワン #ANTHON! にとった白小麦ビールをぐいとやると、今生の美味、ここに極まれり! と些か大げさにうめきながらもふと、皿の上のナンの存在に気付き、機械的に口に運ぶものの、味は悪くないがそもそも、あまりパン食になじまないじしんの偏執した食志向に苦笑いしながら、南無三しまった、パンはいらないからライス倍盛りでお願いすればよかったゼ! と、舌打ちをしながらもやはりカレーとビールの相性は抜群だと、同時に舌鼓を打たない、事もない。
こんぬつわ。つきだすはナンキン豆とカレー味のポップコーン
カトラリはアメリカサイズ。
フランチェスカーナのヴァイスビアがタップにあって喜んで頼む
#ラベルに着目する。
バター犬チキンカレー #犬はいらない
雙城吧
香港銅鑼灣告士打道 281 號 香港怡東酒店地庫 というか、早い話がその昔、ア○ンを密輸入し、中国茶をせっせと本国に輸出し続けていた、旧英国東インド会社、のちのジャーディン・マセソン商会のかつての本社ビルのあった場所に建つ、コーズウェイベイ、エクセルシオール・ホテル地下にあるスポーツ・バー或いは/及びパブリック・ハウス。
店内中央に口の字のバーカウンターがあり各国の生ビールのタップが「生えて」おり、広大なダイニングには相席用のスツールつきテーブル、食卓が多数。
酒が充実し、基本バーフードであるが「食べるもの」も充実しており、食事でも飲むのでもお好きにどうぞ、という構え。
その出自からか港内の酒場でも図抜けて西欧人比率が高く、ごく普通にストレスなく英語が通じ、夕方からの「ハッピーアワー」には、カウンタで「立って飲む」酔客が溢れ、天井からぶら下がったテレビは、常にESPNがかかっている。
かなり歴史のある店で、中高年以上の香港地元民にこちらの名前を出すと、
「ああ、学生の頃週末に入って、高いビール一杯で粘りながら、フォリナーと世間話をして英会話の勉強をしたなあ…」
と、目を細めたりする。
邦人駐在者でも、妻子帯同ではない単身赴任者、独身者で、日本人倶楽部的同胞寄り合い社会、尖沙咀東夜総会的退廃、銅鑼湾広場フィリピン・ミンダナオ沖民間ODA的バカ騒ぎに馴染めぬものたちが、まず最初に飛び込み、息をつくのはココ、
という事になっていた
(現在は、日本人駐在員もずいぶん減ったので、その限りにあらず)
つまり矢作俊彦的にいうところの「港町の酒場」
港町の酒場ではBucket of Chipsに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、部下がポテトを頼んでも怒らないのが、昨今の上司の作法であり、たしなみであり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)である事、いうを待たぬ、というか、いらん事言うとパワハラで訴えられかねないから、黙っている。
そう思いながら、初手は嘉士伯つづいて生力と、いわゆる香港ローカル・ビア*を浴びる様に飲みつつ、
あー、香港のバーにはまだ、アンダーコントロールオブブリテンの影響が残っててさ、フレンチフライの事をチップスと言うンだゼ
などと、日本を除く東アジア出張初の入社2年目社員に #知ってることを全部いう ように得意げに語り、表面がパリン、というよりガリリとくる衣に、モルトヴァネガーを振り、多少柔らげ、上顎を擦り剥かないように注意しながらバッタード・フィッシュに齧り付くと、意外にも見た目よりは軽い揚がり具合で、何処か華式「炸」の技法を想起こさせると同時にここが粵菜烹調の本場であったことを思い出し、むむ、もしかするとこちらのキッチンには、美心訓練中心で技を極めた厨師が働いているのかもしれない、などと妄想してみるに、面白くない、事もない。
*共に昔、ライセンスの工場が香港にあった。現在は両工場とも大陸深圳に移転したが、いまだに香港啤酒と言うと、どちらかが出てくる #知ってることを全部いう
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ムササビヒンソー
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| 店名 |
DICKENS BAR
|
|---|---|
| ジャンル | パブ、バー、カレー |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 28376782 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
香港281 Gloucester Road, Causeway Bay |
| 交通手段 |
港鐡(MTR)港島綫 銅鑼灣駅 E出口より徒歩3分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、AMEX) |
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | ホテルのレストラン |
| サービス | 複数言語メニューあり(英語) |
| お子様連れ |
可 |
| ドレスコード | カジュアル |
| ホームページ |
http://www.mandarinoriental.com/excelsior/fine-dining/dickens-bar/ |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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エクセルシオール、営業やめるってよ #桐島風味。
https://hongkong.keizai.biz/headline/1026/
1226日ボクシングデーというのは、クリスマスホリデーをお客さんやご主人のために尽くし、労働に相勤めた使用人のためのお休み、との事で、そりゃその期間、マカオ某所で調理実習販売をしてたオレのための日じゃん! と決めつけ、来年3月をもって閉鎖するという、MI6の傀儡「ジャーディンマセソン商会」香港本社の跡地に建てられたホテルの地下に位置するコチラのバーに、1425時に飛び込んだわたくしを、誰が責める事が出来よう、いや、ない、と、古文の定法「二重否定は強い肯定」を強くココロに極め、こんぬつわ、ワンパーソン・ドリンク・ノット・るんち! と、宣い、中に入り、どこでも好きなところへどーぞ、と、言われるままに、カウンタのビアタップ真ん前に腰を下ろす。
思い出してみればこの酒場、前世紀末、当地に駐在を始めた際、
「酒だけならここがいいと思います。それ以外なら、尖沙咀東か湾仔…」
と、「それ以外」を専らとする前任者から、連れてこられて以来、断続的に出入りしているからもう、廿年の付き合い、という事になる。
その間、お取引先のひとと打ち合わせがてら一杯やったり、昼のカレーブュッフェに結婚まもなく(というか、結婚した途端)こちらに連れてきた「家のもの」と、本格のバターチキンを食べてお互い目を白黒させたり、駐在員仲間、ただし仕事の関係はまるでない「義兄弟」たちとここで集合、銅鑼湾フィリッピン・パブや、ハングルしか喋ることのできない小姐を抱える「日式夜緫会」へ「民間ODA」で殴り込み? したり、ひとり、ボディントン・エールを舐めるように啜りながら、自らの境遇に悪態ついたり
…と、様々な場面があった事をボンヤリ思い出したながら、ビアタップから「少爺」なる香港制造を謳う、クラフト・ペルエルをガブリ!
味わい、頑張ってますね、そうですか、そうですね
…なにがどう、という訳でもないが、そんなことよりもご案内の思い出が走馬灯のようにクルクルと頭の中をめぐり、なぜか草刈正雄主演のテレヴィドラマ、「華麗なる刑事」のエンディングタイトル「センチメンタル・シティ」*1 が、脳でリフレインしない、事もない。
*1 https://youtu.be/qz2gKUHYKQE