クラシック中華の殿堂 : 福臨門魚翅海鮮酒家 湾仔店

香港で中国料理の筆頭に長く君臨する有名店です。

九龍サイドにも店舗がありますが、こちらは香港島サイドの本店。

昔ながらのネオンサインの巨大看板。

お店の前には、お迎えのスタッフがいて、エレベーターで階上へ。

広い店内ですが、それほどの高級感はなく、メニューのお値段を見なければ、フツーのお店に見えます。

今回、かなり久しぶりにお邪魔しました。

ディナータイムです。

予約は簡単にできましたが、ほぼ席は埋まっている感じです。

テーブルを担当してくれた男性は、長年こちらにいらっしゃるような、かなり手慣れた

雰囲気。　温かみのあるサービスではないですが、つかず離れず、しかし、きちんと

サジェッションもしてくれるタイプ。

分厚いメニューを時間をかけて、ゆっくり検分。

ちなみに、全部日本語がついています。

コースメニューはありません。

昔ながらのメニューで、半量が用意されているものもありますが、全量一皿づつオーダーするタイプ。

こういうときは、やはり大勢いないと、種類が食べられません。

「龍景軒」では、環境に配慮して、フカヒレは出していません、と言われましたが、

こちらには、フカの種類別に、４種類のラインアップが。

一番高いもので、一人分　１３２０ＨＫ＄　（約２００００円）。　

一番安いものが、一人分　　５６０ＨＫ＄　（約　８４００円）。

メニューを見る（読む？）こと１０分以上。　以下に決定。

１、キャベツの和え物　　　　　　　　　　　　いわゆるアミューズですが、ちゃんとチャージされていました。

２、焼豚　　　　　　　　　　　　　　　　　　ものすごくジューシーで、柔らかく、さすがです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これだけで、すごい量です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チリソースとマスタードが用意されます。

３、フカヒレ　　　　　　　　　　　　　　　　中程度のランクのものしてみました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一人分　９００ＨＫ＄　（約１３５００円）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一人分のシェアもしてくれます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　醤油煮込みと、上湯スープ仕立てが選べますが、スタッフが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　醤油煮込みを勧めてくれたので、そのとおりに。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キラキラ黄金に輝くスープに、フカヒレが。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ネギの細切りと、もやしに、ハムの細切りが用意され、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それを加えて、さらに用意された酢も加えるのですが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにもないほうが、美味。

４、活けハタのあっさり炒め　　　　　　　　　以前香港に来た時にいただいたハタ料理の美味しさが忘れられず、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これに決定。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シンプルに、片栗粉をつけて、人参と葱とともに炒めてあります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハタがぷりぷりで、上質。

５、金鶏の姿揚げ　　　　　　　　　　　　　　こちらのスペシャリテです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これは、半分があり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　皮のクリスピーさ、身のテンダーさ、文句なしです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レモンを絞って、塩、こしょうだけでいただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　頭がついてくるのが、こちらならでは。

６、マンゴープリン　　　　　　　　　　　　　もうかなり基本に忠実な、ＴＨＥ　マンゴープリン。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マンゴーの味も濃く、果肉も適度に入っていて、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ものすごく好み。

７、小菓子　　　　　　　　　　　　　　　　　食後の小菓子です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クッキー生地に、餡のはいったお饅頭風お菓子。　

お供は、ジャスミン茶で。

二人だと、この皿数でかなり限界です。

これで、一人　１９０００円くらいでした。

このお店にしては、かなりリーズナブルにいただきました。

伝統的な中国料理の真髄を味わえますが、

サービス面も昔ながらなので、全体的な満足感は薄いです。