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あじよし、造作よし、接待よし、アンビエントは…お客がつくるもの。
こんぬつわ。
エラくシャレオツな内装と洗練されたサーヴィスだが、残念ながらお客のアレがちょいナニ。
前菜。キューリに掛かっているタレが既に洗練されている。コックさんは澳門グランドリスボアの8で厨師長だった人らしい。なるほど! 叉焼は湾仔の満福楼並みにデリケート。鳩の燻製たまごはヤリスギだが旨し!
天下一品のスープの灰汁を掬いまくるとこういう具合? な上等鳥スープには梨が具に入っているほか…
なんと! こんなモノまで!
石斑魚には粉をはたいて舌触りを滑らかにしてから卵白と蒸して茶碗蒸し風にしている。コレとリースリングは悔しいけどものすごくマッチングする。
牛のショートプレートないしリブはものすごく柔らかく炊いてあり、花街の料理屋で出てくる洋食調。
甘いの。美味いが既に腹一杯で胡麻団子とスポンジケーキには手が出なかった。
今回はJ氏のリクエストで「鉄鍋でパエリア」でした。これはチキンのパエリア
手前は鮭のパエリア。鶏にはいわゆるチキンパウダーを、鮭には「大地魚粉」をそれぞれスープに使って「地元の食材で簡単に」をアピール。
でもやっぱり、こっちの方がウケるんだよね、鶏粒煲仔飯
そして三文魚煲仔飯。香港人はホント、炊きたておまんまが好き☆
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ムササビヒンソー
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ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
China Tang LANDMARK(唐人館)
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|---|---|
| ジャンル | 中華料理、飲茶・点心 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 25222148 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
香港Shop 411-413, 4/F, Landmark Atrium 15 Queen's Road Central, Central |
| 交通手段 |
港鐡(MTR)港島線・荃灣線中環駅G出口から徒歩5分/機場快綫香港駅C出口から徒歩8分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、AMEX) |
| サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
|---|---|
| 駐車場 |
有 |
| 空間・設備 | オシャレな空間 |
| ドリンク | ワインあり |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる、ベジタリアンメニューあり |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| 公式アカウント | |
| オープン日 |
2013年12月 |
| 備考 |
尖沙咀廣東道17號海港城港威商場4樓に支店あり。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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「MSSBさん、今日もフュージョン料理行きましょう。」
夕方、イベントが終わる頃合いに、代理店のJ氏がブースに現れる。
「香港なのだし、好みは90年代までの典型的港菜だし、オトウサンはイイ年なンだから、カッチョいいイマドキの店でなくても…」
と、言葉が出そうになる口をグッと抑える。
何しろコッチだって、香港の百貨店の一角で、日本製スチール・フライパン振り回し、香港の大地魚粉で出汁を引き、あきたこまちとチリ製の生鮭つかってスペイン風パエリアの調理実演をインチキ英語でやってる日本仔である。
おおよそ無国籍というかダイバーシティというか、要するに「節操ない」こと、この上ない。
香港で本格正宗、傳統的港式粤菜でないからと言って、なにを文句があるものか、いや、ない。
と、漢文調二重否定構文で自らを納得させ、コックコートを脱ぎエプロンを外し、J氏に促されるままMTRの地下鉄を用い、中環站(せんとらる駅)置地廣場(らんどまーく)に至り、凝ったファッサードをねいほー、こんぬつわ、と、くぐり抜けると、映画イヤーオブザドラゴン*1のジョンローンが出てきそうな、中欧折衷、敢えてハリウッド風チャイナタウンの書割風味にして、高級の粉を振りかけましたよ、みたいな店内。
ぬはー、やっぱカッチョイイねえ、こんなところに調理の油煙が染み付いた身体で入っちゃっていいのかしら? と申し訳ない気持ちになるものの、香港風イントネーションを殆ど感じさせない(けれど東洋人が話す、聞きやすい)英語で話しかけてくる給仕諸君は顔色ひとつ変えず、慇懃にして嫌味なく、アンダーコントロール・オブ・ブリテン時代の空気感を持って接遇にあたる。
ぬひー、こりゃ凝ってるね、と、思いつつ、J氏に確認する、と、このお店、チャイニーズ・キッチュを敢えて表に出して面白がる服飾集団「上海灘」を擁する鄧永鏘御大の息がかかる店、と聞き、あゝなるほど、いかにも、と、腑に落ちる。
腑に落ちる店ではアルザス・リースリングからリオハ・テンプラニーリョのワイン・バイ・ザ・グラスの「なんとかのひとつ覚え」に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、ホントはリースリングなりグリューナフェルトリナなりの魚にも肉にも調和する、ゲルマン系な白ワインをポンイツとっちゃった方が合理という気もするが、J氏は流行りものは好きだが、嗜好は結構、トラディショナルで、
「牛肉の羹には赤を合わせたいよね」
と宣うから、それに素直に従って、などと言うと、この日もオゴリのゴチになってやがるな、自分のメシ代くらい自分で払え、コンチクショー! と、周辺からご指導、ご鞭撻を頂戴しそうだから黙っている。
そう思いながら、でも、華人社会では招いたほうが払うオキテだしなぁ、と、腹のなかで言い訳しつつ、別掲シャシンならびにシャシンのコメント欄で言及しているムニュ・デギュスタシオンの定食に箸をつけると、フュージョンと言いながらも、土台がしっかり港式に置かれた味わいに、玩具じみたところはなく、どこか旧凱悦軒の周中厨師長的な割烹の組み立て、洗練に、むむ、オヌシ出来るな! となり、桃入り鳥の白湯スープに匙をつけたJ氏が.「むっ! コレ、記憶にあるある味ダ! 」と唸るなり給仕を呼びつけ、広東語で素早く問い詰めると、なるほどJ氏が懇意にしていた澳門新葡京酒店(まかお・ぐらんど・りすぼあ)のメインダイニングThe 8出身の厨師長が鍋を振っている事が判明し、J氏の舌の確かさに感服しながら、あゝ、ワインの選択で無駄な半可通風、吹かさなくて良かった、と、ココロの中でため息をつき、しかしこの雰囲気なのに、ちょいニギヤカだねえと、改めて回りを見回すと、港区女子もそこのけに着飾り、メイクもバッチリな現地金満90後(とは、香港じゃ言わないか、はは。)子女たちが、「女子会」を開き大いに盛り上がってい、或いは別の卓ではやはり90後風、これまでネクタイをする仕事をした経験がなさそうな、電脳及び仮想通貨系成金アンちゃんたちが、まるで東京都下のコンビニ駐車場にたむろする●イルドXンキー風にリラックスし過ぎ風*2 腰を下ろし、コーラ片手にダブルボイルド・シャークスフィン・スープなどを啜っているのが目に入り、むむ、これが昨今の香港風なのだなぁと、もう一度嘆息を漏らしそうにならない、事もない。
*1 https://www.allmovie.com/movie/v55720
*2 検閲予防的婉曲な表現