DGHK第2弾。一期一会の土鍋料理。
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お店看板
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満員の店内
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メニュー
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啫啫田鷄煲
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梅菜肉餅飯
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さあ食べましょう
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これまで皆さまのご支持をいただいてきましたが、賃貸期限満了のため10月30日をもって閉店いたします。ありがとうございました。（翻訳 賃料が上がってもうこれ以上やってられないよ！このくそ家主！）
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kasuganomichi
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
嚐囍煲仔小菜
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+852) 28196190 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
香港西環北街25號福安大廈地下 |
| 交通手段 |
港鐵(MTR)港島綫堅尼地城駅B出口から徒歩3分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード不可 |
| サービス料・ チャージ |
なし |
席・設備
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| サービス | テイクアウト |
| お子様連れ |
子供可 |
| 公式アカウント | |
| 備考 |
煲仔飯（土鍋ご飯）提供は夕食タイムのみ |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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香港の名物の一つが煲仔飯、土鍋ご飯です。冬限定のお店が多い中、永合成、銓滿記餐廳小廚など年中提供してくれる店を紹介してきました。そして、池上千恵さんのお勧めのこちらにも、いつか行きたいと思っていたのですが、なんとこれがまた、この10月をもって閉店。
ほんとに香港、テナント料の値上げがしょっちゅう、小規模経営の名店がつぎつぎに閉店に追い込まれています。原因は、表面的には港鐡（MTR)の西への延長で土地価格が上がったということになっていますが、その裏には大陸の諸君の投機的な不動産買収、そして政府の無策、CY特首は不動産業界の代理人。いつか後悔しますよ、本当に。
さて、なんとか10月に香港に来れたので、当然このお店を予定リストに入れてありました。ただ、ホテルを通じて予約しようとしたら、予約はいま受けていないとのこと。そうだろうなあ。しかし、意を決して行列覚悟で突入しました。午後8時半に2名で、案の定店の前には人だかり、しかも店の人がさばいている様子もない。そういうときには連れがさっさと店に侵入、すると二人だと入れるとのことで、すんなり店の奥の２名用テーブルに着座しました。（香港の人は大人数で夕食をとる傾向にあり、こういう状況では意外とすぐ座れることがありますので、応用してみてください）
お店は大繁盛、実ににぎやか。閉店前で急に人が増えた、というよりたぶん常にこうだったのでしょう。
梅菜肉餅飯 $62 定番の一つ、豚肉ミンチと中国漬物の土鍋ご飯
啫啫田鷄煲 $78 カエルの脚のとろみのついた土鍋煮込み
の二品をシェアします。さて、煲仔飯初めての日本人の方に、具を選ぶヒントをいくつか。変数の一つは、骨をがしがしと食べる（当然手も汚れる）のを好むか好まないか。もし嫌なら、「滑鷄」「排骨」（一見骨なさそうだけど）「油鴨」「田鷄」などは避けましょう。あと、初めての方は、「臘味」つまり腸詰系は香辛料がきついのでやはりパスが無難。で、我々は骨は大丈夫なのですが、おかずであるカエルの骨が多いので、ここはバランスをとって骨なしのご飯、梅菜肉餅飯にしたわけです。
こちらは、化学調味料不使用、ガスと炭火を併用して炊く土鍋料理が売り物、ですが他のテーブルを見ていると普通のお料理もなかなかにおいしそう。
店内はたくさんのサービスの男女が行きかい、満員の客たちの注文をさばいている中、店主と思われる男性が、閉店の挨拶というか、乾杯行事にあちこちのテーブルを回っている。香港人は閉店に際してもポジティブなんだなあ、と感心しました。
20分ほど待って、まず土鍋ご飯、つづいてカエルがやってきました。土鍋ご飯はついている醤油をまわしかけて、少しむらしてからいただきます。
その間にまずはカエル、手で持ってしゃぶります。ウェットティシューは香港での食事に必携ですね。
筋肉質のカエル肉、鶏肉よりもぷりぷりしていて食べ応えがあります。生姜とネギがいいアクセント。ああ香港来たんだ、と実感します。
土鍋ご飯、つやつやのお米、見事な炊きあがり、くずして食べますと、さすがのお味。しみじみと美味しい。土鍋の底にはおこげ、これもまたいい風味です。
これで140ドル（チップ不要）ですか。お安いですね。そして、この味をもう二度と楽しむことはかなわないのです。
大好きなお店が閉店するのは何度か経験してきましたが、閉店情報を知って初訪問というのは初めて、ちょっと不思議な感覚です。前向きな香港人、お店の方々が明るいのがせめてもの救い。
ごちそうさま、そして、再見。
池上千恵他『香港トラムでぶらり女子旅』 ダイヤモンド社 2014年 21、26－27頁
2015年10月30日に閉店のあと、11月15日に同住所にて営業再開しております。