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味のスパンが広い極上点心
古法糯米雞(鶏肉入り粽)
古法糯米雞(鶏肉入り粽)
晶瑩鮮蝦餃(海老餃子)
蜜味叉燒腸(蜂蜜味焼豚入り中華クレープ)
豉汁蒸排骨(ブラックビーンズ味スペアリブ)
陳皮牛肉球(オレンジの皮味牛肉ミートボール)
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さむそいぽ
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| 店名 |
添好運點心專門店 深水埗店(Tim Ho Wan, the Dim-Sum Specialists)
|
|---|---|
| ジャンル | 飲茶・点心 |
| お問い合わせ |
(+852) 27881226 |
| 予約可否 |
予約不可 |
| 住所 |
香港深水埗福榮街9-11號地下 |
| 交通手段 |
港鐵(MTR)荃灣綫・觀塘綫太子駅D出口から徒歩8分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済可 |
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ドレスコード | なし |
| ホームページ | |
| 備考 |
http://www.openrice.com/restaurant/sr2.htm?shopid=45662 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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以前は開店時刻が朝8時だったので香港滞在の際にはしばしば訪問していましたが、10時と遅くなってからは、お昼に訪問すると大行列のため足が遠のいており、北角店への訪問がメインとなっていました。ミシュランの☆がここ深水埗店だけになってしまったこともあり、久しぶり、おそらく3年ぶりに訪問してみることにしました。おそらく5回目くらいです。
バスが渋滞に巻き込まれることなく開店50分前にお店に着いてしまい、さすがに一人も並んでいません。そこで、付近の街歩きをして時間をつぶします。わたくしのユーザー名「さむそいぽ」はここの地名からとっていることもあり、しばしば訪問するのです。この時間帯ですと北河街あたりが生鮮食品店など賑わっていて楽しいです。
お店に戻ると25分前、数人が並んでいますので列に加わります。どんどん人が来て10分前には30人超、人が多い中で待っていると30℃超えの暑さがこたえてきましたが、開店時刻前にお店を開けて下さり、全員入れました。キャパは多そうですね。ということは、並ばないですむ分、開店直後がいいですね(平日限定かも)。なお、並んでいたのはほぼ観光客のようです。
一人ですので、5品が限界です。だいたいいつも注文するものは決まっていて、今回は、以下のものを注文しました。合計で1,500円ほどです。
・古法糯米雞(鶏肉入り粽)
・晶瑩鮮蝦餃(海老餃子)
・蜜味叉燒腸(蜂蜜味焼豚入り中華クレープ)
・豉汁蒸排骨(ブラックビーンズ味スペアリブ)
・陳皮牛肉球(オレンジの皮味牛肉ミートボール)
全体的な味の特徴としては、甘さなど様々な味を使いこなし、かつ、くっきりとした味で、街なかの点心というより洗練された味と感じられます。朝から開いている地元密着のお店だと、味がくすんでいたりとかぼやけていたりとか感じられることがあるのですが、そういうお店とは味は一線を画しています。ただ、地元密着のお店は、文化としての飲茶が根付いているので、一概にどちらがいい、というものでもありませんが。文化としての飲茶については私見を後述します。
なお、星がなくなってしまった北角店との味の違いはわかりませんでした。
以下はいくつかの料理の印象です。
☆古法糯米雞(鶏肉入り粽)
比較的味と香りの強い粽です。もち米のもちもち加減もよく、中華の粽をいただいたなあ、と感じられます。
☆蜜味叉燒腸(蜂蜜味焼豚入り中華クレープ)
焼豚が良いのでしょう。様々な味のバランスがよく、高貴な仕上がりです。
☆豉汁蒸排骨(ブラックビーンズ味スペアリブ)
味もしっかりしていて油を多用しているのに爽やかで重たくなく、ばくばくいけます。
☆陳皮牛肉球(オレンジの皮味牛肉ミートボール)
酸味が牛肉ととてもよく合っています。歯応えもいいです。
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以下はおまけ、香港における文化としての飲茶についてです。
もう15年以上も前になりますが、香港通の方から「飲茶は文化です」と聞いたことがあります。しかし何のことやらわかりません。だって、お茶を飲みながら点心を食べるのが飲茶ですよね。でも、実際に飲茶の現場の中にずぶっと入ってみると「飲茶は文化」というのはわかったような気がしました。その体験はこんな感じです。
当時よく歩いていた深水埗(さむそいぽ)、香港を代表する下町と言っていいでしょう。だからこそ歩いているだけで楽しいのです。そんな街なら「飲茶は文化」の意味がわかるかも、そう考えました。
土曜日の朝、7時台だったかと思います。今はもうなくなってしまった深水埗の駅前「龍朝大酒樓」を目指します。場所はすぐにわかりましたが、香港の大きなレストランは2階より上にあるのが通常なので、中の様子がわかりません。広東語しか通じないでしょうし、なかなか中に入る勇気は出ずに、お店の前をうろうろしていました。
すると、人が次々とエレベーターに乗り込んでいるのがわかりました。どんどん人が吸い込まれていくのです。それを見ているとわたくしもブラックホールに吸い込まれるがごとく、他の方々同様露店で新聞を買い込み、お店に入ってしまいました。
様子がわからないままとりあえずお店の人に指を1本たてて、促されたテーブルに着席します。相席のようです。
確かワゴン形式の飲茶店だったので、まずはワゴンを覗き込んでいくつか蒸篭をお願いします。そうしてお茶をちびちび飲みながら周りを観察します。
相席は年配の方が一人、新聞をひたすら読んでいます。料理は注文していません。ただただ時間が過ぎていきます。
別のテーブルだったか、お父さんと男の子がいます。男の子はパジャマだったと思います。新聞だったかどうか、何かを題材にしてお父さんが男の子に漢字の読み方なんかを教えながら、洗杯(飲茶店でお茶で食器を洗う慣例)をしています。その食器の数からするとあと2人来るようです。
さて、相席の年配の方、30分はたったでしょうか。知り合いがやってきて、おしゃべりが始まります。料理もやっと注文します。あちこちのテーブル、どこもこんな感じです。
家族の方はというと、しばらくしてお母さんと女の子がやってきます。おそらく家事を片付けてきたのでしょう。お父さんは洗杯をしたり、子供の面倒を見たりしていたのですから、家事については立派に分業しています。
家族は食事を始めました。男の子はまだ小さく、一人では上手に食事ができません。そこでお父さんがレンゲで食べさせてあげたりするのですが、それでも上手には食べられず、こぼしたりして服が汚れます。でも着ているのはパジャマなのであまり問題ありません。いずれにせよ、この家族もみんな楽しそうにお話しています。
こんな光景を見ていたら、あっと言う間に2時間経過していました。とにかく驚きでした。香港はとにかく土地が狭い街、家だって一部屋に何人も住む、そんな状況です。どうやってそのことを克服しているかというと、その答えの一つが、家の中ではなく、外で家族団らんや友人との会合をすることなわけです。しかも朝っぱらからですよ。日本ではまず見ない光景で、暖かな家族の絆や友情がうらやましく感じられました。
これはまさに「飲茶は文化」ということだと思います。香港は世界一の長寿国(地域)ですが、生活状況だけを考えると、夏の暑さや劣悪な住居環境等、長寿になる理由がわかりません。でも、この飲茶の状況を見ていると、なんと豊穣な時間を過ごしていることか、これは長寿でも当たり前だな、と思うのです。
今だとこの「飲茶は文化」を感じるには、例えば旺角(モンコック)の「倫敦大酒樓」がいいでしょう。もしこの文章を読まれて興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、休日の朝に訪問してみてはいかがでしょうか。ただし料理は普通です。