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HKTさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
DONBIU
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|---|---|
| ジャンル | インドネシア料理、ヨーロッパ料理 |
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予約・ お問い合わせ |
(+62) 361752111 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
インドネシアPadma Resort Legian, Jalan Padma No. 1, Legian, Kuta, Badung, Bali 80361 |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
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| 支払い方法 |
カード可 (VISA) |
| 利用シーン |
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|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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このホテルに滞在して朝食を4回、夕食を1回いただきました。
~ディナーブッフェ~
このホテルのメインダイニングでは夜な夜な異なったテーマでディナーブッフェを提供しています。
水曜日の朝、いつものように朝食を取っていると、日本語を話せる現地スタッフが自分たちの卓に来ました。
「当日の正午までにディナーの予約をされるとワンドリンクサービスしますよ、いかがですか?」
水曜日のテーマはバリニーズ、民俗舞踊も鑑賞できると調べてあり元々予約するつもりでいたので渡りに船でした。
「(舞踊鑑賞に)良い席用意しておきますね、お待ちしています」
と言って去っていったのですが…その夜訪ねてみると予約は入っていたものの、ワンドリンクサービスのことが引き継がれておらず、明細書にきちんと目を通さなかったら危うくドリンク代を料金請求されるところでした。日本人ははじめから他人を疑ってかかるなどしませんし、することもないスマートな社会に生活できて恵まれているのです。スタッフたちに他意は無いとはいえ、海外では明細書にはきちんと目を通したいと思いました。
このディナーブッフェで食べるべき一品として"バビグリン"を挙げておきます。
バリ通の方ならウブドの本格店からワルンまで網羅されているだろうバリの隠れた名物です。インドネシア国民の9割がイスラム教徒ですので、インドネシア国内で豚肉を食べるのはバリとその周辺の島に限られるでょう。その子豚の丸焼きは、艶やかにパリパリに焼かれた皮が珍重されます。ぶつ切りにされた肉もジューシーでおいしいものです。以前フィリピンのセブを訪ねたときに、"バビグリン"に似た子豚の丸焼き"レチョン"を食べてとても気に入っていたので、バビグリンもこれに似た品だろうとどうしても食べたい一品だったのです。ご飯や野菜の惣菜とサンバルを併せてナシチャンブルー的に仕上げてみてください。この料理はローカルの店で安く提供されているものの機会が無く、次回への宿題を残すこととなりました。
他にもたくさんの料理がありました。英語での品書きはあまり印象に残らず、原材料も解析できず、バリニーズの奥の深さを実感しました。最も好みだったのは魚の筋繊維をほぐしたようなものと海草のようなおかひじきのようなもの、ふたつの糸状の食材と落花生を和えたものです。同じ東南アジアでも赤道を南下すると魚醤ではなく塩味になるのですね。糸状とは言ってもやさしい歯応えで、あっさりとしてとても好みな品でした。次いで驚いたのが柑橘樹の葉を用いた和え物です。タイ国などではバイマックルーを風味付けに用いますが、食材として食べることになろうとは思いも寄りませんでした。刻んだ柑橘の葉はそれほど歯に触らず、汁が出ないほどの和え衣(と表現している時点で和食を基準に見ていますね)が粘りがありながらやはりさっぱりとした味付だったのは嬉しいものでした。淡い柑橘の香りを楽しんでください。レモングラスのような苦味はありません。サテはオープンエアの階段でひっそりと焼かれていました。鶏とつくねのようです。どちらも落花生ソースをまとわせているからなのでしょうか、塩気の強弱が味わいを左右する日本のヤキトリとは一線を画すしっとりとしたやさしい味わいです。手焼きですのでたくさんは提供されません。たくさん取っていい気になるのは愚の骨頂です。
~朝食ブッフェ~
ブッフェというものは自ら料理を取りに行かねばならないのであまり好まないのですが、連泊者が多いのでゲストが毎朝を違う朝を迎えられるように色々と工夫をされていたと思います。そんな二度目の朝、食卓に就くとお約束のように「コーヒーオアティー?」と訊かれることに強い違和を覚えて断わりました。アメリカンブレックファストを根本にする提供なのは分かるのですが、自分は朝に冷たいものを飲みたいのです。飲み物プールには砕いた氷に埋もれるようにフレッシュジュースが惜しげも無く提供されていましたし、水も含めて冷たい飲み物はそろっていました。自分としてはトマトジュースや甘くない野菜ジュースがあればさらに満足したでしょう。
欧米系の人はローカルの料理にあまり興味を示さないようでした。パンやデニッシュと、選べる調理の卵・ソーセージ・deep&lightフライドのベーコンなどを食べていました。彼らは案外保守的なようです。遊ぶことには貪欲なのに、食事については好奇心がはたらかない無欲さにお気の毒様などと思いつつも、彼らは貧しいアジアの料理は粗末なものと決め込んでいるのかもしれません。Cの国の方はローカル料理を取っていたのでそこまで保守的ではないようですが、インドネシアンをCキュイジーヌの延長にある料理と捉えているのかもしれません。麺や粥を好んでいるように見受けられました。こと食事については、どちらのキュイジーヌでも先入観なく食べる日本人は貪欲ですね。ゲテモノでもない限りどこの国の料理でもおいしくいただいてしまうのですから。そんな印象はある芥川賞作家さんも持っているとのこと。どの国の料理を食べてもおいしい都市が東京だそうです。日本人はディティールにこだわるというか、本物を追求する傾向があるのでしょうね。
そうは言ってもナシゴレンとアレンジドミーゴレンは毎朝ありました。ミーゴレンは太さと味付けが違っただけです。ケチャップマニスが利いているほうが好みです。白いご飯は長粒種のものでした。カレーのようなものもありました。バリニーズとインドネシアンの境界はあるのだろうかという探求心も芽生えました。
レセプションに近いところにナシチャンプルーのブースがありました。
あまり人気が無いのかここで足を止めると、専任の案内人のお姉さんはとても嬉しそうにしていたのが素敵でした。こちらの料理も毎朝趣向を凝らしていて、メインが白飯だったりターメリックライスだったり、あるいはちまきを解いたようなもち米を日替わりで用意されていて感心しました。もちろん惣菜も毎朝違っていました。牛・鶏・羊のカレーのいずれかがあり、野菜の品も汁を湛えて、日本のご飯のように瑞瑞しくない米に合うしっとりとした風合いの惣菜をそろえていました。ワルンは敷居が高くて、という方はこちらで足慣らししてください。
日本人がほとんどいない外の国で人間観察をするのは楽しいものです。
総合☆2.6
毎日必ずここで食事をしたので愛着が湧いたのかもしれません。そうは言っても料理だけを評したならばそれほどの感銘は受けませんでした。そこでこちら様の評価につながるのがコンディメンツの豊富さです。粥に油条・鶏のほぐし身、万能に長葱やチリソース・サンバルなどがありました。自分は西瓜のサンバル和えをとても気に入ったので、西瓜そのそものは嫌いなのにほぼ毎朝食べてしまいました。日本では高価なフルーツも当たり前のようにありますよ。やはりブッフェの楽しさはこういったアレンジが可能なコンディメンツの提供があるか無いかで印象が違ってくるものです。そういった点においてはこちら様のブッフェは限りなくパーフェクトだったと思います。
大事なことを忘れるところでした…ナシチャンプルーのブースのそばで毎朝ガムランの生演奏をしていました。
控えた音量ながらレストランの何処にいても耳に入りました。どこにいても聞こえるのにどから聞こえるのか分からない不思議な音楽です。空気を震わせるのではなく空気に溶け込んでいるかのようでした。だからと言ってけっして厳かに過ぎるものではなく、自然と心を落ち着かせてくれる低音です。私事になりますが、自分はポップスのドラムスのようなリズムやビートが時の流れをぶった切っているような表現は好みません。しかし打楽器という同じカテゴリに含まれるでしょうに、単打音の虚無の音階は静かに心の内を透けて通ってゆくのです。日本の寺に希に置いてある直径1mほどの磬子の縁を棒でこすったときのような静かな重低音を思い出してしまいました。