[バーリ旧市街入口]個性的でコスパ抜群なお食べ地獄系オステリアw : Osteria delle Travi di Bari

またアンナさんからの有力情報ですw

旧市街の入口、と言っても人があんまり住んでいないエリアの手前に、昔ながらのオステリアがあると教えてもらいました。
ピッツェリアのダ・ミケーレ（恵比寿にもあるナポリの名店ですがこちらはガラガラw）の先とのことで昼過ぎに行ってみると、テラス席に椅子もテーブルもなく、全然中が見えない店内も灯りが点いていないので今日は休業かなと思いつつ試しにドアを押してみると開きましたw

中を覗くと強面のおっさんがこちらをじろりと見たので、siamo due：2人ですと言うとlo so：んなことわかってるよと言われ、手招きされて店の奥へ。
薄暗いですが案外広い店内で、ドカドカと大きなテーブルが置いてあり、脚ぶつけたら嘸かし痛いだろうなという印象の無骨な椅子がこれまたドカドカと置いてあります。
あら結構客入ってたんだw

おっさんに導かれるまま店の一番奥の6人掛けくらいのテーブルに着席、取り敢えずアクア（ワイフはNaturaleで私はGassataです）とVino bianco della casa を1リットルで注文。
その間にメニューを拝見します。
あら、アンティパストがmistoのみですから一択ですねw
確かに変わってる気がする。
なんだか雲行きが怪しいので、いつもはアンティパストとプリミを選んでメインは後からというパターンが多いんですが、今日はアンティパストだけにしました。

するとおっさんが、プリミ食べないの？食べないんだったら出て行ってくれとw
いやいや食べるってwちょっと考えさせてよ：pensaci un attimo !! と言ったら、お前話せるのか？何処から来た？と質問攻めです。
どうも大陸の人と勘違いされているようで、日本人と聞くとヨコハマ知ってるか、俺は若い時船乗りで・・・あれ、今朝と同じパターンw

ではまずはアンティパストをいただいて様子を見ましょう。
メニューには10〜12皿くらい出ると書かれていますからポーションが問題ですよね・・・と思っていた矢先に20cmくらいの皿にドカドカと盛られたアンティパストが次々と運ばれて来ました。
この店はなんでもドカドカしてます。
ちなみにワイフはドゥカティ乗りでした（関係ない）w

ビーツ、ぺぺロー二と帆立の和え物、肉詰めチャンピオーネ、干鱈と唐辛子の和え物、オリーブ、モッツァレッラ、焼いた玉葱のビネガー和え、万願寺唐辛子違ったペペローニの煮浸し、コッツェ、焼いたメランザーネ、何故か揚げたバルダーナ（イタリアでも牛蒡食べるんですね）、そして店で焼いたフォカッチャの全然12皿に付け添えのパーネでテーブルはいっぱい、それで2人掛けでもこれくらいのサイズが必要なんですね。

これだけの品数を作るとなると毎日仕込みが大変だろうと思いますが、おっさんに毎朝何時に店に来るの？ che ora vieni al negozio ogni mattina?と聞いたら、心配するなパン屋と同じくらいだ、と。
なんだおっさん働き者なんでした。

で、アンティパストはもちろん全部平らげましたが、素材が良くて味付けは控えめで、日本人でもどんどん胃に入っちゃう味です。
特に揚げてバルサミコと塩胡椒で味つけたバルダーナは絶品でしたし、干鱈とぺぺはワインじゃなくて日本酒だろと思うほど酒肴な味わいでした。
コッツェも小さいけど味が濃くて美味しかった。
肉詰めチャンピオーネは茶太郎の椎茸肉詰が思い出される味で、日本に戻ったら即予約しないとと心に誓いました（そこかw）。

それでプリミはどうするんだ？とおっさん。
ワイフはバーリ発祥のアサシーネ：暗殺者のパスタを、私はバーリ名物ポテトとコッツェのリゾをお願いしたところ、それはティピコだペルフェットだとリゾを勝手に2人前にw
あれアサシーネは？と言ったら、あんな不味いもん食べんなティピコじゃないし、とのこと、それならメニューに載せんなよって話ですけどwまあいいか。

20分ほどして出て来たリゾは湯気濛々で特盛状態ですw
うわーこれ食えるんかいなと思ったけど、美味すぎてあっという間でした。
これは絶対に食べたほうがいいと思います。
ただ味が単純なので胡椒とか醤油（はないw）が欲しくなります。
おっさんに胡椒くれと言ったら、ふん！と無視されましたw郷に入ればなんとやらです。

お腹いっぱいになったので珈琲は欲しいとお願いしたら、珈琲もないとw
徹底的に変なオステリアなんでした。
でも美味しくて楽しくて安いから文句はありません。
これだけお腹いっぱいになって2人で44€とは驚異的なコスパの良さだと思います。

50€札を出したらil restoは要らないよな、というのでNo！と強く言って6€もらいました。
最後まで駆け引きが続く面白い店でした。

ご馳走様でしたw