シチリア一周の旅：シラク―サのモダンシチリアン : Cortile Spirito Santo

「カルタジローネ」から南東へ約100㎞1時間半、歴史的遺産など古い町で有名な観光地「シラクーサ」の中心にある「オルティジャ島」にやってまいりました。

海に囲まれた美しい景色と歴史を感じさせる街並みに囲まれた未知なるレストランに訪問するためです。

オルティジャ島には船ではなく、本土から車で橋を渡って来れます。

私はたまたま島内のホテルに宿泊するので事前に聞いていたのですが、この島に入る許可を受けた車以外は罰金が課せられますので注意が必要です。

ホテルで許可申請をしていただいたので問題はありませんでした。

この近辺は有料であっても駐車場が少ないのでホテルから徒歩でお店に向かいます。

イタリアのディナーは早い時間で20:00からで、20:00にお店に行くと一番乗りでほとんどお客さんはいません。

ピークは21:00～22:00ですから、日本よりもだいぶ遅いのです。

お店は吹き抜けの高い天井が印象的なモダンで大人の雰囲気。

コースメニューは皿数違いで80€、100€、120€、140€の４種類チョイス。

昼にあんなに沢山いただいたのですが、初日ですから気合を入れて140€でいきましょう♪

Cortile tasting menu 140€≒22,260円
①トマト、クッキー、パルミジャーノ
②ビーツタルト
③ブラックオリーブの再構築
④グリッシーニ
⑤自家製パン１
⑥自家製パン２
⑦マグロのレアパン粉揚げ、薄切り牛肉、ケッパフリット、乳化したツナソース
⑧ポーチドエッグ、ホワイトアスパラクリーム、シチリア名物ラグザーノチーズPDO、シチリア産スコルツォーネトリュフ
⑨カペレッティ(自家製生パスタ)アンチョビ、魚介とトマトのシシリアンソース
⑩パスタ生地に包まれたイタリアンドーナツ風、3種のグレイビーソース、クリスピーチップ
⑪自家製ホロホロ鳥のソーセージ、ミルフィーユポテト、サバイヨンソース
⑫いちごソルベ、ジンムース
⑬シチリアレモンアイスクリーム、数種のベリーソース
⑭エスプレッソ

地元の食材をメインにした質の高い料理は少しづつモダンの要素を織り交ぜています。ソースはジャパニーズイタリアンよりも明らかにレベルが高いですね。日本では素材を生かすためにソースは「醤油」の様に味付け程度で少量ですが、ヨーロッパの料理ではソースは素材と同じくらい重要な位置づけです。どちらが良いかは好みの違いという事で、私はソースへのこだわりが強いヨーロッパ料理の方が圧倒的に好きです。一目皿を見ただけでわかりますが、ソースはたっぷり。しかも極小手鍋で「追いソース」が付いてくるという嬉しすぎるサービスも多いです。⑦は東京の「レ アピ オステリア」でいただいたピエモンテ州の郷土料理「ヴィッテロアラトンナート(仔牛モモ肉の薄切りツナソース)」にかなり似てますね。⑪はパスタをドーナツ型に仕上げて中に様々な素材を詰めた料理。パスタの使い方はとても斬新な発想で驚きました。もちろん味も抜群に美味しい♪日本のイタリアンはデザートがシンプル過ぎてがっかりする事が多いですが、本場はしっかりめのデザートを頂けました。ただ唯一、小菓子は欲しかったかなぁ。まぁ料理は全て美味しかったし、昼もお腹いっぱいでしたからちょうど良かったと思ったんですけどね。

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レンタカー旅の準備　お店選び

私のやり方は、パソコンでグーグルマップの「マイマップ」機能を使います。シチリア島の地図を広げて「ミシュラン」「ゴエミヨ」「ルレエシャトー」「ワールドベストレストラン」「LES GRANDES TABLES DU MONDE」「La Liste」「Falstaff」の称号を持っているレストラン全てに黒いピンを刺して地図上に表示させます。旅行中に現地の人から教えてもらったですがシチリア島の場合は「Le Soste di Ulisse」というシチリア地元の称号が有力の様です。地図は黒いピンだらけになりますが、マイマップではピンを刺したレストランのホームページリンクが自動表示されますので、一つ一つクリックしてホームページを根気良くチェックしていきます。特に気になるお店にはピンの色を赤に変えて一目でわかる様にします。その中でも絶対に行きたいと思う店はまた違う色にしておきます。良さそうなお店でもホームページが無い店や電話予約のみのお店は、予約が大変なので色を黒のままにしておきます。全てチェックしたら赤いピンをつないでルートを作ります。A店からB店にルートをつなぎ、距離と所要時間に無理が無いか一つ一つ確認し、店休日を回避しながらルートを作るのは結構難しいですし時間がかかる作業です。

全ての店が仮確定したら、ホームページから一斉に予約していきます。予約できなかったら近くのお店に変更します。多くの場合ホームページから予約サイトにジャンプし、クレジットカードの登録を求められ、予約段階でデポジットを取られますが、当日の食事代で相殺されますから安心してください。シチリア島の場合、予約サイトが約７割、残りの約３割はメール。その場合はその場で予約確定が出来ませんが、だいたい翌日には回答が来る事が多いです。ホームページに予約フォームがあって、そこに入力する方法なら楽なんですが、白紙からメールを作成するパターンもあります。その場合はネット上にひな形が沢山落ちているのでそれをコピーして使えば問題ありません。ちなみに言語はイタリア語か英語か、あなたが得意な言語を選びましょう。英語対応が無いレストランはほとんどない、というか遭遇した事が無いです。

私はこれらの作業を出発３ヵ月前頃から始めます。人気店は早いうちから予約が埋まってきますので、早く予約を確定させる必要があるのです。ギリギリになってしまうと妥協店が増えるわりに、ルートの設定が難しくなってしまうというダブルパンチが待っています。ただし予約が2ヵ月前、あるいは1ヵ月前にならないと始まらないレストランもありますので、時間がかかるのです。

レストラン予約がある程度終わったら、その周辺のホテルを探して予約します。周辺ホテルはマイマップを拡大縮小しながら「ＸＸＸＨＯＴＥＬ」を探し、そのホームページで予約する方法と、ＡＧＯＤＡやホテルズドットコムで検索して予約する方法がありますが、いずれにしても1ヵ月前までにはレストランとホテル両方の予約を完了しておいた方が無難です。