食の記憶、10年振り2回目の訪問 : Rosa Rossa

「昨日の夕食に何を食べたか覚えていますか？」

「えっ、昨日の夜ですか、、、。」「そうだそうだ、昨日は蒸し暑かったから家で妻の作った蛸の酢の物、もろきゅう で "ひや(常温)" をグラスで二杯やって、肉じゃがと母の漬けた茄子のぬか漬けを食べたんだ。」

「最近、物覚えが悪くてねぇ、アレだから。」 （アレ＝ 歳）

　と↑、仰る方はこれから先、どんどん老けます。

自分で自分を納得させるようなこと、”お婆だから”、”お爺いだから”、”歳のせいだから”、と、自分で言っちゃいけません。
吐いた言葉に縛られて逃げようにも神経細胞のシナプスが繋がらなくなるというのが "老い" の始まりです。

私の場合、22歳の時にその後の30年間を一つの区切りとして52歳で一旦リセットしました。現在、実年齢から30を引いて36歳という気持ちで毎日を暮らしています。"バカい" と言われればその通りですが、いつも姿勢を正し、目の輝きを失わないように心掛けています。

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初めてMoncalieri へ来たのは、2006年の5月のことです。

1、「 叩けよさらば開かれん」

　　（新約聖書マタイ福音書七章）

2、「私は、用意周到であるよりも、むしろ果敢である方が良いと考える。なぜならば運命の神は女神であるから、彼女をわがものにしようとすれば、打ちのめしたり、突き飛ばしたりすることが必要である。運命は、冷静なやり方をする者より、こういう人たちに勝利を得させるようである。」

　（ルネサンス期フィレンツェの政治思想家ニコロ・マキャベリ、君主論）

行動することで道は拓かれ、信じられないような出会いが生まれ、それは今も続いています。

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この日、プラプラとMoncalieri の旧市街を歩いていると「Rosa Rossa」の前に出ました。

店内の写真はありませんが、ぜひ、店のホームページ ↓ を開いて、おいしいピエモンテ料理の数々をご覧ください。
https://www.ristoranterosarossa.net/piatti-tradizionali-piemontesi.html

午後3時半を過ぎてひと段落したのか、Cameriere (Cameriera は女性名詞) が、タバコを吸うために出てきました。「Buongiorno.」

【いただいたもの】

・Bonet all'amaretto (senza glutine) 6.00EUR
・Caffe' 1.50EUR

Bonet：https://it.wikipedia.org/wiki/Bonet とは、ピエモンテを代表するドルチェです。
イタリアだとあまりにもポピュラー過ぎてこれを頼む人はほとんどいないのですが、普段ドルチェを食べない私でもスッとお腹に収まってしまう男性向きの菓子かもしれません。https://www.google.com/search?q=Bonet&client=safari&rls=en&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjSseTx-N7iAhWqMewKHSR2BWkQ_AUIECgB&biw=1255&bih=653

この写真↑をご覧いただければお分かりのように、帽子の形をしています。そこに焼き菓子のアマレッティがそのままか、砕かれたものが載っています。カカオの苦味とアマレッティhttps://it.wikipedia.org/wiki/Amaretto_(biscotto)のカリッとした食感の妙味というものです。

この日は、「Sensi Bistrò Cocktail Bar」でワインを飲みながら昼食を済ませていましたが、ドルチェを食べたのは孫娘だけでしたので、一人で10年前の思い出に浸りながらいただきました。おいしい！！！！！


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モンカリエーリ(Moncalieri)は、イタリア共和国/ピエモンテ州/トリノ県のコムーネ（共同体）の一つであり、トリノ・チェントレの南東方向へTAXIで20分ぐらいの距離です。

Rosa Rossa は、小高い丘の上のモンカリエーリ城（Castello di Moncalieri）から歩いて2～3分の位置にあります。
私と妻が店に入ったのは丁度正午でまだ客は誰もいませんでした。イタリアンタイムの場合、昼食は午後1時頃から始まり午後4時頃まで対応してくれるところが多いです。私たちは訪問先の予約が午後2時でしたので少し早めに入店しました。

お奨め料理を聞くと、ほうれん草とフォルマッジョを使った温かいアンティパストが良いと言うのでこれを頼み、プリミには妻がカルチョーフィ（carciofi、アーティチョーク）のサラダ、私が南瓜のリゾットだけにして軽く食べ、余裕があったので、ドルチェとカフェをいただき時間調整をして店を出ました。（飲み物は、グラスワインで我慢しました）

訪問先で「Rosa Rossa で食べました」と伝えたら、「それはよい選択でした。」とにこやかに言われました。ピエモンテ料理らしい美味しいイタリアンです。


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