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この雰囲気でビチェリンを楽しむのは格別の体験(らしい)です
この雰囲気、最高です
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hongo555
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| 店名 |
Baratti & Milano
|
|---|---|
| ジャンル | カフェ、イタリアン |
|
予約・ お問い合わせ |
(+39) 0114407138 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
イタリアPiazza Castello 27 10123 Torino |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 利用シーン |
家族・子供と | デート | 一人で入りやすい | 知人・友人と こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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そろそろランチタイムという13時ちょっと前、散策しつつ何を食べようかという算段になりますよね。
散策しながら鼻と勘を効かせてお店を探すのも良いですが、この日のトリノ中心部は曇りで風もあり、ちょっと寒いので「そうだ!こういう時にはビチェリン飲みながらpranzoの相談しよう」ということになり、Baratti e Milanoに伺いました。
お店の隣というか脇にはガッレリアがあって映画館などが軒を連ねているのですが、その脇のガラス窓から眺める店内の雰囲気が殊更に素晴らしく、月並みですが映画のセットを見ているような美しさです。映画のセットと違うのはこれが歴史を重ねた本物であるということですね。
入口のガラス戸を引くと、綺麗にディスプレイされた贈答用のお菓子やケーキ類が迎えてくれます。
左手にカッサがあり、2人と告げるとすぐに店内に通してくれました。
制服姿も凛々しいimpiegataが無駄のない仕草で席に案内してくれ、ガッレリアに面した奥の広めのテーブルにつきました。
本当に月並みな表現で恐縮ですが、映画のセットみたいだよなぁ。
いつまでも眺めていたい美しさというか、落ち着きというか、客の喧騒と空気感が混ざり合って素敵な空間に設えられています。
面白いのは、店内をマメに掃除するimpiegatoがいたことです。床を箒とちりとり(?)使って掃き掃除します。
日本では開店前にすることで、営業中に客の前ではしませんよね。でも綺麗にしたほうが良いという判断なのでしょう。
で、ワイフはビチェリン、私はカフェをお願いしました。
隣の紳士はベルモットらしきものを片手に読書中です。トリノはベルモットやチンザノなどの食前酒のメーカー創業地でもあるそうなので、嗜まれる方も多いのでしょうね。素敵だなぁ。
鹿児島の天文館で、和服姿で昼から芋焼酎のお湯割りを嗜みつつ、あぢもりの豚しゃぶにするか、ふじ井でうなぎを頬張るか、川久のとんかつでもう一杯のむか算段するイメージでしょうか、いや絶対に違うな(笑)。
聞けば、トリノにはアペリチェーナという言葉もあるとか。アペリティーボがcena(ディナー)にもなってしまうくらいのポーションということらしく、食前酒文化が根付いていることが窺われますね。カフェじゃなくて昼からベルモットも良かったなぁ。
で、ビチェリンです。写真がないのが残念ですが(ワイフが頼んだので)、一番下がカフェエスプレッソ、中段がチョコレートドリンク、一番上がごく軽くホイップしてあるミルクの層になっており、決してかき混ぜて飲んではいけないそうです。先のimpiegataが持ってきてくれた時にいきなり、no mestamento!と言ってました。ビチェリンとはsubalpinoで器のことだとも教えてもらいました。
ワイフ曰く、とても美味しいそうです。チョコレートは決して甘くなく、カフェエスプレッソとミルクとのバランスも非常に良いとか。
でも私は、頭の中が鹿児島の天文館モードになっていたので(笑)結局ビチェリンは追加注文しませんでした。今思うと残念です。
負け惜しみのように聞こえるかもしれませんが、カフェをいただいてゆっくり店内を眺めつつ、pranzoの算段をするだけでも十分素晴らしい体験でしたよ。
最後にこのカフェの店名についてです。
トリノなのになんでミラノなの?という私の質問に「バラッティさんとミラノさんが創業したの、人の名前よ」とワイフが袈裟懸け気味にバサリと即答してくれました。
悔しいので私も小ネタを(笑)。
ビチェリン発祥の店はその名も「カフェ・アル・ビチェリン」で1763年創業だそうです。こちらの店は1875年創業ですから、100年以上歴史が違うんですね。ほかにも「カフェ・フィオーリオ」(1780年創業)や「カフェ・プラッティ」(1870年創業)など、トリノには古いカフェが沢山あります。
まさしくカフェはトリノの文化と歴史を彩ってきた当事者ということなんですね。そう思うと、その雰囲気に浸れたことは、大変良い経験になりました。
で、pranzoどうするの?