バカンスシーズンの日曜日は フランスやドイツからの楽しそうな笑顔の客で満席だった。 : Baratti & Milano

【NHK-BS 世界ふれあい街歩き トリノ編】2015年放映にも Galleria が出てくる。
https://www.nhk.jp/p/sekaimachi/ts/NJVPP9ZYK6/episode/te/8N836Y3LRM/

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Banco (伊、"対面式" のカウンター、壁を向くのはカウンターではない) に陣取り「Lascerò a te.」(貴方任せ) と頼むと Hendrick’s Gin にオリーブを合わせてくれました。イタリアで飲む Martini には、レモンツイストより串刺しのオリーブ(種有り)が似合う。と、私は思う。

今回、クロスティーニ(crostini) が付いて15€/杯となり、二年前に比べて二割(3€)も値上がりしていました。イタリアが他の国に比べて価格上昇が少ないのは日本と同じですが、これ以上値上がりするのは勘弁です。


詳しくは、添付写真とキャプションをご覧ください。


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皆さんご存知だと思いますが、ヨーロッパの鉄道、地下鉄、トラムには乗り降りの改札がありません。只乗りしようと思えば不可能ではないのですが、万が一、検札で不正乗車が見つかった時の罰金が高く、悪戯好きの子供を除いて誰もやりません。Eチケットを除き切符には必ず乗車時刻を示す刻印を打たなくてはならず、打刻機はプラットホームの近くにあります。(トラムの場合は車内)

この日、オペラ鑑賞用の靴を買いに出掛けました。いつもの訪欧は、お呼ばれのパーティ、オペラ鑑賞やコンサート会場へ行く時のためにダークスーツとこれに相応しい革底のストレートチップ内羽根式革靴をスーツケースに入れて出掛けるのですが、今回は COVID-19蔓延中でもあり、滞在中に鑑賞したいオペラがなかったため、紺色の上質なジャケットとウールのスラックスだけを入れてきました。ところが、航空会社の都合によって帰国便がキャンセルとなり三週間も余分に滞在することが決まり、調べてみるとミラノ Teatro alla Scala で開催される Amilcare Ponchielli の「La Gioconda」に空き席があり、直ぐに予約購入しました。ビジネスにも使える革仕様の編み上げ短靴とはいえ、やはり略式正装には不釣り合いで足元が緩く感じてしまいます。

トリノでの男性用靴専門店を知らないので、Centro をぐるぐる三周もしてようやく気に入った靴が見つかりこれを購入するとひどく喉が渇いていることに気づき、『そうだ、Baratti & Milano マティーニ飲もう。』となり、「テーブル席ではなく、カウンターで飲みたいのですが、」と伝え、二杯も楽しんできました。

詳細については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。

・Hendrick’s Gin：https://www.hendricksgin.com
・Fast & Furious 10：https://www.youtube.com/watch?v=RAL6uTD_Sz0　（トリノでの撮影）

この店にはお洒落をした貴婦人やモデルみたいな女性を連れた私ぐらいの歳の男性が似合います。歴史のある店ですから常連以外は連れ合いの記念写真を撮って静かに楽しんでいます。直ぐ横の席のご夫妻が立ち上がった時に「あなたは日本人ですか？その携帯電話のカメラ機能であなたの写真を撮ってあげます。」と、イタリア語で話し掛けてきました。カウンター内のバーマンと遣り取りをしながら楽しくマティーニを二杯も作ってもらう客は、どうしても目立ってしまいます。


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この日は「Baratti & Milano」で Aperitivo を二杯飲んで「Cantine Barbaroux」で昼食を摂りながら Bicchiere(グラス) にたっぷり注がれた Vino rosso をいただき、とても気分が良いです。

ご存知のようにヨーロッパの小売店は、スーパーマーケットと百貨店を除き、午後一時から午後三時半の間、店のシャッターを閉めて働いている店員たちも Pranzo(昼食) を食べに出掛けます。自宅が近い人は家に戻って家事を行ったり、食後の午睡をとる人もいます。生活にメリハリとゆとりがあっていいですね。

今から三十一年前、NHKスペシャル「電子立国　日本の自叙伝」https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010374_00000 という番組があり、日本の半導体産業を支えた人々が取材されました。その後、飛ぶ鳥を落とす勢いの日本の半導体産業はアメリカのバッシングに遭い、虎の子の生産技術をアジア諸国に移植させられ、今や台湾の tsmc やアメリカの Intel 韓国の samsung などに大きく水を開けられ惨憺たる状況です。このNHKスペシャル番組の最終回で大手企業の役員が「今時、お昼寝をする国と比べてもらっては困ります」という発言があったことを明瞭に覚えています。私は「午睡を取りながら国民がゆとりを持って暮らせるならその方が幸せではないか」と考えたのですが、実際の私は、休日も取らず早朝から深夜まで時には何日も寝ないで働き詰めで "大企業の slave" のようなワーカーホリックでした。日本に住む人々が等しく幸せで楽しく暮らせる日はいつになったら来るのでしょうか。

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「Cantine Barbaroux」でゆっくり昼食を摂って店を出たのが午後二時前。小売店が開くまで少し時間があります。

　『そうだ、 Baratti & Milano で明日の朝食に食べる Brioche 買おう。』

となり、向かう途中で先日出会った秋田犬の親子に挨拶をして、Piazza Castello (トリノ王宮広場) の冷たくおいしい湧水で喉を潤し、再びドアを開けると、

　「Welcome back !」

メガネを掛けたベテランのバーマンが笑顔で迎えてくれました。

詳細については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。

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翌朝、婿がコーヒーを淹れてくれ、皆で食べましたが、さすが Baratti & Milano の Brioche と Brioche mignon(albicocca, choco-nocciola e crema が入ったもの) は数段おいしいです。値段は 1.5〜2.0€/個であり、一般的なブリオッシュに比べると倍近くするのですが、厳選された素材が使われているに違いありません。


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Menù：https://caffe.barattiemilano.it/it/menu から

"Caffè Baratti & Milano" (con crema di nocciole, panna e granella di nocciole、ノッチョーラのクリーム、生クリーム、砕いたノッチョーラ載せ) を頼む。（8€、Acqua 3.5€）

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サヴォイア王家の王宮群が世界遺産に登録されているTorinoは、FIATの企業城下町としても知られていますが、1861年までサヴォイア家が統治したサルデーニャ王国の首都であり、リソルジメント（Risorgimento、イタリア統一）後、1861年より1865年までイタリアの首都でした。国際商業都市ミラノに比べるとローカル色が強いですが、"実は" 凄い都市なのです。
11311直後、2011のCelebra il 150 Anniversario に参加した：https://tabelog.com/imgview/original?id=r5010231853961

日本の学校では詳しく教えていませんので知らない方も多いですが、イタリア国家の統一は、十九世紀後半なのです。

十八世紀には、サルデーニャ王国、 ジェノヴァ共和国、トレント司教領、ヴェネツィア共和国、パルマ公国、モデナ公国、ルッカ共和国、トスカーナ大公国、教皇国家、ナポリ＝シチリア王国に分かれていました。フランス、オーストリア、イギリス、ロシアの覇権によって十九世紀初頭には、フランス帝国直轄地、サルデーニャ王国、ルッカ・エ・ピオンビーノ公国、ナポリ王国、サルデーニャ王国、シチリア王国となっていました。その後、カミッロ・カヴール、ジュゼッペ・マッツィーニ、ジュゼッペ・ガリバルディ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世など、多くの政治家、軍人、指導者が活躍した結果、1861年にサルデェーニャ議会（Palazzo Carignano宮殿が国会議事堂）が、イタリア王国建国の宣言を行い、イタリアは統一されました。トリノに置かれた首都は、1865年にフィレンツェへ遷都され、ローマを占領したのちの1871年にイタリア王国ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世は、ローマを首都とし、第二次世界大戦後に共和制に移行し、現在に至っています。

詳細については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。


Il gelato di Baratti & Milano（ジェラート好きの貴女のために）

・Gelato al Gianduiotto Baratti
・Gelato al Cioccolato Extra Fondente Baratti
　　 grande cru del cacao Ecuador 75%. Raffinato equilibrio tra dolcezza e amarezza
・Gelato al Cremino Classico Baratti
・Gelato alla doppia panna Baratti
・Gelato all’Antica crema Baratti
・Gelato al Caffè Baratti
　　 con miscela Arabica 100%
・Gelato all’amaretto morbido di Sassello
・Gelato al Marron Glacèe
・Gelato alla Nocciola
　　 con nocciola Tonda e Gentile delle Langhe

メニューを読んでいるだけで香りが漂ってきます。

いいなぁ、イタリアは。

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【チョコレートについての追加】英文で申し訳ございません。HPより転載 ↓

Baratti & Milano, like few other companies in the sector, selects cocoa from the very beginning, in the countries of the equatorial belt of Central America and Africa. The company's technicians directly follow all the processing stages, choosing the best productions. The cultivation, the harvest of ripe fruits (called Cabasse and containing the seeds or cocoa beans inside them), the fermentation of the fruit and the drying of the seeds: these processes are done in the area of ​​origin and are important steps to obtain a high quality raw material. The dried cocoa beans then arrive at the factory in Italy and here the roasting, refining and finally conching of the chocolate takes place, an important process on which the mellowness, the roundness of the velvety taste, but also the consistency and the brilliance of the chocolate depend. The chocolate is processed in special temperature-controlled basins for many hours. This long operation eliminates traces of acidity and humidity while enhancing the fragrances contained in the chocolate.

The quality of the chocolate depends on the best cocoa that the company processes but also on other important, very exclusive ingredients. One of these is Normandy milk, universally recognized of high quality, obtained from Norman cows that produce milk with a refined flavor and rich in proteins. Equally important are the famous hazelnuts grown in Piedmont, "round and gentle", particularly valuable for their unique aroma and delicate flavor.

Today the company has retained an artisan soul that is expressed with the great refinement of quality, the professionalism and passion of its master chocolatiers, the exclusivity of many products and the elegance of its packaging. But it has also reached a production perfection such as to be able to guarantee constant quality and rigorous control.

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横須賀ストーリー：https://www.youtube.com/watch?v=hzxgyzIuhU8&list=RDhzxgyzIuhU8&start_radio=1&t=31
ロックンロール･ウィドウ：https://www.youtube.com/watch?v=er5ESkVtZ-Y&list=RDhzxgyzIuhU8&index=7

好きです。山口百恵のクールな眼。
30年ほど前、何度かお見かけして目が合った時は、にこやかな優しい眼差しを返してくれました。

私は料理を作る時に好きなクラシック、ロックンロール、ジャズのアルバムをCDプレイヤーにセットして流していることが多いです。Amazon AlexaやGoogleアシスタントなどスマート(AI)スピーカーは、会話から個人データが収集されているようで気持ち悪く、Siri もOFFにしています。GAFAは逃れることができなので怖いです。

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関係ない話題から入りましたが、御多分に洩れず私にも妻以外の女性からチョコレートが届きます。

トリノの歴史あるカフェ「Baratti & Milano」https://www.barattiemilano.it は、Piazza Castello 傍のガレリアに面し、1861年のリソルジメント (Risorgimento、イタリア統一) で活躍したカミッロ・カヴール、ジュゼッペ・マッツィーニ、ジュゼッペ・ガリバルディ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世もこの店でカフェを飲みながらイタリア統一への情熱を迸らせたことでしょう。

ここで扱っている Gianduiotto の他に下記の品々をいただきました。

・Veniani Costantino の Brutti e buoni ：http://www.bruttiebuoni.it/Home.html
・Relanghe の Torrone　　　　　　　　：https://www.relanghe.it/it/
・Mucci の Grappa Bonbon　　　　 　：https://www.muccigiovanni.it

アルコールに精通されている女性の贈り物です。こういう菓子を贈ってくれるセンスを持った人は素敵です。

似たようなものは日本製にもあり市販されれていますが、イタリア製の菓子は一味も二味も上を行っています。外観、大きさ、味、香り、食感、口に入れた後の溶け具合、崩れ方、全てが Sexy であり、これをアルコールと共に含む度に感嘆し、いろいろな景色が広がります。


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チョコレートの味は、国ごとに明確な違いがあります。
好きな順に並べて比較しました。↓


・イタリア　⇒　柔らかく甘く、ノッチョーラ (nocciola、へーゼルナッツ)を練りこんだGiandujottoが、おいしい　◎
・ベルギー　⇒　フィリング（詰め物）入りトゥリフやチョコバーが多く非常に滑らかな舌触り　◎
・フランス　⇒　ダークチョコレートが主体で先進的な味と外観　◎
・ドイツ　　⇒　甘味が抑えられたカッチリした味、マジパン入りが多い　○
・スイス　　⇒　ドイツのチョコレートに似ているが面白味の無い真面目な味　○
・日本　　　⇒　工夫はしているが平均的であり特徴の無い味、如何にも日本的　△
・シンガポール　⇒　暑い国故ハードタイプが多いが味も香りも薄い　×　
・アメリカ　⇒　ただ甘いだけでカロリー重視　×

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この日、ISETAN へ行くと2月14日の大イベントに向けた特設売り場にたくさん女性客が集まっていました。初めて知るチョコレートメーカーが多く、この商品に対する知識が少ないことを思い知らされた私ですが、流れる館内アナウンスの「フランスの〇〇、ベルギーの⬜︎⬜︎、イタリアのBaratti & Milanoなどを取り揃えておりますので、ぜひ、お立ち寄りください。」に反応しました。

あのトリノの老舗カフェ「Baratti & Milano」のチョッコラート (Cioccolato) を日本で買えるチャンスはとても稀です。日本においては知名度が低く、見た目も地味ですからショーケースの前に客は誰も立っていませんが、これを貰った男性は大いに喜ぶに違いありません。たぶん、きっと。

自宅に戻り、"Giandujotto" を食後にいただきました。The Arran Malt 18 の「A rich and complex whisky, with notes of citrus, orchard fruit, milk brioche and dark chocolate. 」が、このチョコレートに合わないはずはない。


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Torinoはアニエリ家が治めているFIATの企業城下町として有名ですが、1861年までサヴォイア家が統治したサルデーニャ王国の首都であり、リソルジメント（イタリア統一）後、1861年より1865年までイタリアの首都でした。

サヴォイア王家の王宮群は世界遺産に登録され、2006年には荒川静香選手がイナバウアーで金メダルを取った冬季オリンピックが開催された都市としても知られています。フランスに占領されていた時期もあり、カフェの文化が根付いています。その代表格が Baratti & Milanoです。

ここを初めて訪問したのは2006年ですが、周辺にある官庁で働く人々の憩いの場所という雰囲気がありクラシックな店内には独特な空気が流れていました。その後何度か訪れているのですが、今年の六月に訪問した時は、C国の団体客が大挙してテーブルを占拠していました。日本人も同じ道を辿ってきたので気にしないのですが、いつもと違う雰囲気でしたので団体客が去るまでPalazzo Carignanoの見える広場でゆっくりしました。

写真を追加しました。