Lago(湖) Grande di Avigliana、La Sacra di San Michele (サン・ミケーレ礼拝堂) : Hotel Ristorante Hermitage

サッカーW杯をTVで観戦しながら書いています。（結果は、2対3で日本の惜敗でした。21:55）
イタリアは、早々と予選敗退してしまったので国中が静かです。娘の友人たちの多くは、日本を応援してくれましたが、イタリアの放送局解説者は、終始ベルギー贔屓でした。　頑張れ、ニッポン！

＊＊＊

「La Sacra di San Michele (サン・ミケーレ礼拝堂)」http://www.sacradisanmichele.com/it/ を頂上にいただく山の中腹にあるこのリストランテから Lago(湖) Grande di Avigliana が見えます。

トリノから一般道を走って約一時間ちょっとの距離(約40km)にあるこのホテルのリストランテを訪れるのは二回目です。

過去に五回訪れている礼拝堂の拝観時間は、下記の通りです。

Orario estivo – dal 16 marzo al 15 ottobre
Da martedì a sabato: 9.30-12.30; 14.30-18.00
Domenica: 9.30-12.00; 14.30-18.00
Giorni festivi (Pasquetta, 25 aprile, 1 maggio, 2 giugno): orario continuato 9.30-18.30
Giorni festivi (15 agosto): 9.30-12.00; 14.30-18.30

礼拝堂を気にしつつも夜8時に予約を入れ食べるだけを目的として訪れました。


＊＊＊


わざわざ訪れた理由は、ここの「Peperoni con Crema alici,Parmigiana di Melanzane e Zucchine e Porcini al funghetto」を食べるためでした。

メニューを見るとこの料理が載っていません。

「ペペローニのバーニャカウダを食べたいのですが、、、」

「残念ながらバーニャカウダは冬の食べ物なので今はないのです。」

「一年半前にここで食べ、とてもおいしかったのでもう一度食べたくなりました。」と、粘る私

「バーニャカウダは作るのに時間が掛かります。ペペローニについてはシェフに聞いてみます。」と困惑しながらも自信ありげ。


【私の食べたもの】

・Cialda di parmigiano con porcini 生ポルチーニをパルミジャーノを焼いて作ったワッフルに盛ったもの　おいしい！！！！！
・Angnello allo scottadito 子羊のグリル、ポテト添え（イタリアの乳飲み子羊は本当に小ちゃいが、おいしい！！！！！）
　　　　　　　　　　　　　　　先ほどニッコリ笑った給仕が、「ペペローニも添えました。」とまたニッコリ。嬉しい。
・Tiramisù al mango e menta 最高においしい！　
　　　　　　　　　　　　　　　 グラスの底部にチョコレートソースを流すセンスが素晴らしい。
・Spumante Müller Thurgau 安いのに果実の香りが立って葡萄を食べているようだ
・Grappa いつもの Digestivo


帰り際、オーナーの息子と思われる人との会話（英語で）

「一年半前に来て、おいしかったから再訪しました。」

「お客様のことはよく覚えています。ぜひ、またお越しください。」

「次回は妻も一緒に連れて来ます。」

「お待ちしております」と上品な握手。


＊＊＊


” 念ずれば通ず ” という言葉があります。

ペペローニは食べることができましたが、日本国民皆が念じても通じないこともあります。それが実力社会の厳しい現実です。次に向け皆で頑張りましょう！　いつか実現する日が来ます。きっと。

今日の午前中はサン・ミケーレ礼拝堂(La Sacra di San Michele) の麓の街にあるソフトウェアの会社を訪ねました。

サン・ミケーレ礼拝堂(Sacra di San Michele) は、12時半で閉まってしまうのですが、天気が良いので雪の掛かったアルプスを見に行きました。ご覧のように素晴らしい眺望です。

大天使 San Michele（サン・ミケーレ、サン・ミッシェル、聖ミカエル）は、最後の審判でキリストの足元に立ち、死者の魂を天秤にかけて天国行きか、地獄行きかを決める聖人として知られています。神の使いとして天と地を往復するとされていたので、サン・ミケーレに捧げられた聖堂の多くは、岩山や山頂などに建てられました。この険しい山の頂上に建てられた礼拝堂もその一つです。紀元10世紀から11世紀の重機を持たない人々が、この山頂に大きな石を持ち上げて大きな礼拝堂を造ったことに畏敬の念を覚えます。

＊＊＊

Hermitageへ到着したのは午後2時です。
ホテルレセプションで予約をしていないことを告げ昼食が可能か聞きました。「どうぞ、お入りください。」と笑顔で迎えてくれました。

Secondi Piatti は食べず、AntipastiとPrimi PiattiとDolceだけにしました。

・Peperoni con Crema alici,Parmigiana di Melanzane e Zucchine e Porcini al funghetto 10EUR
・Tagliolini con Portini 12EUR
・Panna cotta 6EUR
・LAVIGNONE BARBARA D'Asti 2014 half bottle

一口食べてビックリ！！

初めて入るリストランテなので期待はしていなかったのですが、私のイタリアンの経験の中でもベスト5に入るもの凄く美味しい料理です。特にピエモンテは世界的に有名なピーマンの産地なのですが、Peperoni con Crema alici というピーマン料理の美味しさには度肝を抜かれました。大蒜を使った所謂バーニャ・カウダにしたクリームが掛かっているのですが、肉厚のピーマンの甘みと酸味、旨味が果物のように感じます。美味しい！

パスタは、旬のポルチーニ茸のタリオリーニ（ピエモンテではタヤリン）。
ドルチェは、定番のパンナコッタ。

ここのパスタを食べて思い出したのですが、ソースの調理には殆ど塩を使わないのです。
10年ぐらい前、ピエモンテ料理を得意とする齋藤 実シェフから直伝されたのですが、彼はソースを作る時に塩を使わないのです。なぜならば、パスタを茹でる塩やパルミジャーノの塩分が加わることで充分だということです。一口目は『あっ、塩辛いかな』と思うのですが、食べ終えても喉が渇きません。パスタの表面だけに浸透している塩分なので取り過ぎにならないのです。

これだけの料理を食べて、三人で90EUR（約1万円）です。いいですね〜。イタリアは。
日本だったら、1万円/人以上取られそうです。