Pizza(ピッツァ) ではなくPizze rustiche(素朴なピッツァ)、フォカッチャ(Focaccia) やっぱり、イタリアの小麦粉は、おいしい！ : Gagliasso Il Fornaio Pasticcere

訪問二回分を載せます。

イタリアで Pizza(ピッツァ) は、基本的に夜の食べ物となっています。現在は大資本のチェーン店や個人営業の Pizzeria が昼夜営業していますが、仕事を終えて仲間や家族とゆっくり楽しむために夜に食べることが多く、焼き窯を薪で温める効率を考えると昼休み(午後三時から七時まで)の間、薪を焚べ続けるというのは無駄ですから、田舎町へ行くと夜だけの営業をしている Pizzeria が多いです。

添付二枚目三枚目の写真をご覧いただいて左端に確認できるように、早朝からパンを焼いているこの店では電熱式の炉が使われています。昼でも売られている Pizze rustiche(素朴なピッツァ) は、日本で言うところの "ピザパン" のようなものですが、ベースが北米産の小麦粉ではなく、イタリアの小麦粉ですから文句なくおいしいです。

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詳細については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。

・Focaccia：https://it.wikipedia.org/wiki/Focaccia
・Torta diplomatica：https://it.wikipedia.org/wiki/Torta_diplomatica　（直訳：外交官のケーキ、ルネサンス時代に生まれた）
　　　　　　 　　　：https://magazine.artigianoinfiera.it/torta-diplomatica-storia-ricetta/


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私は、洋菓子・ケーキについて "ヘビーな" レビュアーではなく、

「巴裡 小川軒 新橋店」に評価点 5.0 （食べログ 3.58）を付け、
「イデミスギノ」に評価点 1.9（食べログ 4.04）を付け、
「ピエール・エルメ・パリ ザ・リッツ・カールトン京都」に 2.9（食べログ 3.59）を付け、
生活の中にスイーツが無くても支障を来さない未熟な "ケーキ食い" かもしれません。ですから、ここに書くことは "戯言" としてください。

この日、トリノ郊外にある「Gagliasso Il Fornaio Pasticcere」へ行ってきました。
この店の「ミルフィール(Millefoglie) 」は、毎日作られることはなく事前に電話を入れて確認してからの訪問です。
（2.20EUR (270円) /個、12cm角）

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今までイタリアと日本の野菜の違いについては何度も書いてきましたが、それは日照の強さが違うことによって野菜の旨味に差ができるのだと結論を出しているのですが、科学的データを積み上げた専門家の意見ではなく説得力に欠けることは承知しています。重ねて「イタリアの 小麦粉、牛乳、卵 は、日本と何が違うのだろうか。」と書いたところで日本の皆様から総スカンを食うこと明らかですが、食べてみて実際「違う！」のです。

日本の多くの洋菓子店は、厳正に管理され吟味した素材を使っていることにより、多くの顧客の満足度を上げているのだと思います。

ご存知「富澤商店」https://tomiz.com/contents/flourfeatured.html では、北海道産、アメリカ・カナダ産、オーストラリア産、フランス産の小麦粉を扱っていて、自家製焼き菓子やパンを作る方に高い評価を得ています。我が家でも自家製ピッツァを焼く時は、この店で「ルスティカ」(日清製粉、フランス産、北米産主体) と生イーストを購入してドウ(dough)を作っています。
　自家製Margherita：https://tabelog.com/rvwr/000124517/diarydtl/127346/

日本とアメリカの貿易交渉に関して、USTR（アメリカ通商代表部）のライトハイザー代表は今年3月12日に農業分野での交渉を急ぐ考えを強調したとのニュースがありましたが、日本は高い関税を課して大票田である農業従事者を守っているのですが、おいしい米があるのですから安くておいしい小麦加工品を食べたい消費者のために小麦については譲歩して良いのではないかと思います。
　参考：https://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20140411_2496.html

讃岐うどんに使われている北米やオーストラリアばかりではなく、イタリア南部、南フランスの小麦粉も安く大量に出回ってほしいと思います。

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この店の「ミルフィール(Millefoglie) 」は、

1、硬めに焼かれたパイが素朴な味がする。
2、黄色く焼かれたスポンジはしっとりしてシンプルな良い香りがする。
3、甘さ控えめのクリームは、クリーム臭さが穏やかで口に入れるとスーッと溶ける。

"空也最中" は小さいので一度に3個ぐらい食べてしまう私でも日本のケーキは1個食べればそれ以上食べたいとは思いませんが、この店の大きな「ミルフィール(Millefoglie) 」は3個ぐらいペロッと食べることができそうです。孫娘はチョコレート以外のスイーツを食べませんので「Nonno 食べる？」と皿ごと渡してくれました。「Grazie mille.」。

おいしい！！！！！


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ヨーロッパは今、パスクワ(Pasqua、Pâques、Easter、復活祭) の最中なので学校は約10日間の休みに入りました。会社員は土 日 月 の三連休です。

「パパ、〇〇の学校が休みだし□□も休暇が取れるっていうので愛犬△△も一緒にトスカーナに車で行かない？」

と誘いがあり、ならばと先にフィレンツェのホテルを予約したのですが、家に帰ってからウフィツィ美術館の入場券をインターネットで購入しようと試みたら全て売り切れということでトスカーナ行きをキャンセルしました。何処か静かな田舎の町か山へ行ってゆっくりしようということになりました。

日本のゴールデンウィークは、十連休とのこと。さぞや、何処も彼処も混み合うことでしょう。ヨーロッパも同じです。きっとフィレンツェも日本からのツアー客で溢れるのかも知れません？。(?) と疑問符を付けたのは、こちらに来てから誰一人として日本人に会っていないのです。あれだけたくさんいた中国人にもトリノの街では遭遇していません。見かけたアジア人はこちらの飲食店で働いている数人(フィリピン人)だけです。

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パスクワ(Pasqua) の1ヶ月ぐらい前から菓子屋には復活を意味する卵の形をしたチョコレートや鳩の形のコロンバ(columba、パンドーロみたいな焼き菓子)がたくさん並んでいます。キリスト教文化圏ではクリスマスに次ぎ 大切な行事ですが、神道の国日本には浸透していないようです。参考：http://www.montebussan.co.jp/tantilia/201304.html

今朝、娘婿と孫娘はミサに参加するため教会へ行きました。
娘と私はクリスチャンでないので参加することができません。映画「The Godfather: Part 3 」https://www.youtube.com/watch?v=ku6nOcWXdKU の教会パティオでのシーンに「ご覧、この小石を割ると中が乾いているだろう。キリスト教は民衆の心の中まで浸透していないのです。」と大司教が言います。葬式仏教と言われる日本も同じです。
　

大きく作ったミルフィール(Millefoglie) がカットされて売られています。
普段あまりケーキを食べない私ですが、これは、凄くおいしく、生クリームの甘さが抑えられていてさっぱりしています。パンナ (生クリーム) の質が日本のものと異なるようです。これなら何個でも食べることができる ｷｶﾞｼﾏｽ (©︎KYT氏)。

Millefoglie 参考：https://matildevicenzi.it/torta-millefoglie-perfetta/

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私がベルリンへ行っている間に娘の買っている犬（ラブラドール・レトリバー、9歳、牝）の具合が急に悪くなりました。

私は年に一回か二回会う程度なので、ボール遊びをして『少し歳をとったかなぁ。』と感じたぐらいですが、娘は「最近、元気がないのよ。」と言っていました。掛かりつけの動物病院で診てもらうと血液に異常はなく平熱でしたが、触診と超音波診断では、お腹(小腸辺り)にしこりがあるとのこと。

ジェニファー・アニストンの映画「マーリー 世界一おバカな犬」をご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、愛犬の最期をどのように迎えるのか悩みました。https://www.youtube.com/watch?v=c4Zu2UuoiH0

婿は「お金もかかるし安楽死させよう」、娘は「お腹を開けて転移していたらそのまま眠らせる」結局、私が「費用は出してあげるから」ということになり、緊急手術をして三日目に退院し、順調に回復しています。まずはひと安心です。

今日の昼食は、「簡単にピッツァを食べよう！」と意見が一致し、パン屋の「Gagliasso」に来ました。


・マルゲリータ
・ピカンテサラミ
・チポーレ（玉葱）
・ソーセージ
・生ケーキ（ミルフィーユ）


いつも繁盛しています。
パン屋のピッツァですからドウの厚みが適度にあり食感が良いです。おいしい！！！！！
ケーキの含めて全部で19.96EUR（約2,600円）。娘曰く「ここは高いので普段は買えないのだけれど、遠くからも買いに来ているお客で賑わっているのよ。」

どういう訳だか私も顔馴染みになっているので、女主人、息子の嫁、従業員から「あら、お元気そうね。」と声を掛けられました。嬉しいです。

家に帰り、お祝いのプロセッコ(5.56EUR、約720円/本、安い) を開けると数日間の疲れが、コルク栓と共に吹き飛びました。シュワシュワ おいしい！！！！！

「パパ、年末は忙しいから、年が明けたら Panettone と Pandoro を送ります。」と娘から連絡があって、ひと月が経った頃、航空郵便が届きました。　(掛かった費用は当方持ち)


いつもの「Gagliasso」です。
どちらもクリスマスシーズンから新年にかけて食べるイタリアのお菓子です。先に私の好きな Pandoro（pane de oro、黄金のパンが由来）は直ぐに食べてしまったので写真がありません。

この日は「立春大吉」。中国では春餅(チュンビン)を食べる習慣があると言われていますが、我が家は、イタリア贔屓の性なのか Panettone を食べて祝いました。おいしい！！！

コーヒーは、紀ノ国屋 青山で買ってくるキリマンジャロ (タンザニア)を ル・クルーゼ(仏 Le Creuset)のフレンチプレス(実態は made in china)で淹れました。チョット深煎りで苦味と酸味が強いですが、口に残る甘みが好きです。

この大きなミルフィーユは、女性店主が気の向くままに作っているので、いつも店頭に並んでいるとは限りません。
焼きたてのパンやピッツァを買いに入り、ケーキのショーケースを覗くのですが、『今日も無い・・・。』と思うことがありました。

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「パパが来ると、何かが壊れるよね。」

確かに前回は、14年間使ったイタリア製のアイロンの温度コントロールが効かなくなり、私がワイシャツを一枚焦がしてしまい、ワイシャツより安いドイツ製のアイロンを買いました。

今回壊れたのは、10年間使ったイタリア製の洗濯機です。
これは、娘がヴェネチアの大学に通っている時に買ったもので、四回の引越しの度に運んで酷使しましたので、モーターも寿命を迎えたようです。私が、朝、パジャマと肌着を洗っていたら脱水ができません。何度か操作しているうちに洗濯もできなくなりました。

独Mieleの洗濯機もこちらで買うと800EURぐらいです。モーターは二十年間保証付ですから『良いかなぁ』と思ったのですが、娘と婿が、イタリア製でも十年間使えたのだから、Mieleの半額で買え、同じ二十年間保証のモーターがついて、洗濯容量の大きな(9kg)写真のものにしようということになり、これを買いました。

洗濯機は、アパルトメントのペントハウスに置いています。
強力の運送業者二名が、80kgもある洗濯機を、いとも簡単に設置し、壊れたものも引き取ってくれました。私は30kgのスーツケースを部屋に持ち上げるだけでフーフー言っているのに頑強な身体つきの彼らは、額に汗ひとつかいていません。

ひと段落したところで、皆でミルフィーユを食べました。
サクッとしたパイと甘過ぎない香りの良いクリームの食感が好きです。とても美味しい！！！

（2回目のコメント）

今日は、散髪に行ってきました。
「トリノカット」です。
髪型は、自然に決まるものですが、ヘアーデザイナーに任せるしかなく、今までイマイチ気に入っていなかたったのですが、イタリア人ヘアデザイナーは、さすがセンスが良いです。頭頂部にボリュームをもたせ、脇を短くすることによって縦長の顔になりました。Aostaで買った帽子が似合います。

帰国に際していろいろお土産を買っているのですが、いつもは娘が送ってくれる年末恒例のパンドーロやパネットーネを直接持って帰ることにしました。今回は一緒に美味しいCioccolatoも買いました。昼時でしたのでPizza Picante も一枚買って留守宅を預かっている自分一人用として買いました。美味しい！

いつもは郵便で送ってくれるパネットーネを食べているのですが、作り立ては格別の美味しさがあります。
聞くと「ここで焼いているパネットーネとパンドーロは、厳選した小麦粉と卵を使っているので近隣からたくさんのお客さんが買いに来てくれます。」とのことでした。この時期、量産品はスーパーマーケットでも売られていますが、「それらは、仕入れた液卵を使い工場で作ったものだから安いです。」とのことでした。確かに半額ぐらいで売っています。

「もう直ぐ日本へ帰るのです。」と会計してくれた店員に伝えると、皆が寄ってきて握手をしてくれました。「Arrivederci ! (また、お会いしましょう)」気持ちが伝わってきて、とても嬉しいです。

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イタリアでは、犬を番犬として買っている家が多いのですが、娘の家には7歳になる雌のラブラドール・レトリバーが居ます。去年、家に泥棒が入り、大した損害ではなかったのですが、愛犬が全く番犬の役をしなかったことが判明しました。人に優しい犬なので、この犬種は番犬にはならないようです。

お菓子屋でCioccolatoとPizzaを買ってから肉屋に寄って今晩のメインディッシュを買いました。犬は、店内に入ることができませんので、外のポールに繋ぎました。

私がふたつの荷物を抱えてドアを開け犬のリードを外すと、なんと娘の犬は、そのリードを自分で咥えると意思表示しています。
一旦、私が手にしたリードを離すと直ぐに自分のリードを咥え歩き出しました。ご主人に負担をかけないように配慮する気持ちが嬉しいです。帰路の途中、交通量の多い交差点があり、リードを繋ぎましたが、リード無しで私にぴったり寄り添って歩く姿を見て、通りすがりのイタリア人が、皆、「Brava! 」と褒めてくれました。

たくさん歩いたので疲れたのか、家に戻ると自分の住処でグッスリ寝ていました。


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（1回目のコメント）

イタリアでは、小売店、スーパーマーケット、マーケット、ジェラート屋などの繁盛店もしくは、処理の必要な肉売り場や魚売り場には、購入順番を決めるラベル発行器が置かれています。発行器がない場合でも割り込みする人は誰一人としていません。見ていないようでお互いが気遣っている証拠です。ところが繁盛店の場合、店員がたくさんいても客を捌ききれませんので、この発行器が有効です。

トリノ郊外にあるこの小さなPasticcere には、狭いフロアに入りきれないほどの客が自分の順番を待っています。

「Sessanta tre (63)！」と呼ばれて、私の順番が来ました。

「え〜と、ミルフィーユを4切れとあの白いピッツァを2個とフォカッチャ1個。」と告げると「大きさは？このぐらい？」と聞いてきます。
「はい、それにします。」

レジで会計を済ませ家に向かいました。

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12cm角大のミルフィーユの値段は、1.90EUR/個です。（200円チョット）
パイ、生クリーム、スポンジだけのシンプルなものですが、サクッ、滑らか、しっとりのハーモニーが素晴らしいです。ナイフとフォークを使ってこれらを一度に口に入れても、別々に食べても其々が主張しながら全体としてバランスが良いです。スポンジには何か含ませているのですが、スポンジケーキの香りしかしません。甘さも控えめで洗練され、食後にこんなに大きなケーキを食べても胃もたれすることはありません。

Torino Centreにも姉妹店があるそうですが、人気の理由が分かりました。
ここ2年間の年末、娘にここで焼いたパンドーロを送ってもらっているのですが、今年は持ち帰ることができそうです。