嘗て日本に進出していたトリノの Gelateria「GROM」やっぱりおいしい！　帰りの列車が突然キャンセル。イタリアですね！ : GROM - IL Gelato

「GROM - IL Gelato」：https://www.gromgelato.com/it/home.html

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この日、Bergamo の上の町と下の町を徒歩で移動しました。iPhone 13mini の "Healthcare" で歩数を確認すると既に二万歩を超えています。昼食にドイツ Kulmbach で生産されているヴァイスビア(Weißbier)を 500ml + 300ml 飲んで歩速が鈍り、ぷらぷらと街を散策していると普段は目に入らない Gelateria が気になり、『本場の味を食べ比べるのも面白いですよ。』と、何方かが私の耳元で囁いたような気がしてドアを開けました。

　１、Gelateria Creme Glacée　　Fior di Latte (2.5€)
　２、GROM - IL Gelato　　　　　Limone di Siracusa (1.8€) 116 kcal
　　　　　　　　　　　　　　　　　 https://www.gromgelato.com/it/flavours/yellow-flavour/limone.html

日本で全くと言って良いくらい冷菓(アイスクリーム、かき氷など) を食べない私ですが、日差しが強くても空気が乾いているイタリアで食べるジェラートは、何処の店のものもおいしくいただきました。こういう物はエアコンの効いた室内で食べるより、きれいな空気を吸いながら室外で食べた方がおいしいです。いいですね、空気の爽やかなイタリアは。

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さて、余裕を持って早めに行動するタイプの私は、Bergamo 駅に出発一時間半前に到着し、構内のブッフェ(buffet) で Caffè を飲んで寛いでいたのですが、イタリアの鉄道は突然、番線が変更になったり遅れて到着するので構内放送に耳をそば立てていました。最近はイタリア語だけでなく英語でも案内があるので安心です。

出発予定時刻一時間前に「この列車はキャンセルになりました。」との構内アナウンス。『まただよ。こーだよ。』と思いながらも素早い行動が成否を分けます。急いで切符販売所へ行き、事情を確認すると「多分、今日はどのミラノ行きの列車も運休になるでしょう。ミラノへ行くのであれば、ここからオーリオ・アル・セーリオ空港までバスかタクシーで移動して、ミラノ行きのリムジンバスに乗ってください。ベルガモからミラノまでの代金は、あなたのカード口座に Refund します。その先のことはミラノ中央駅の駅員に相談してください。電子切符のQRコードとパスポートをお示しください。」とのこと。私の手続きが終わると後ろには三十人ぐらいの行列ができていました。処理する窓口は二つしかありません。

次に駅前のバス案内所へ行くと切符販売所は閉まっていて張り紙に「切符を求める方は構内のバールで購入してください」とあり、長い行列を見て『これはダメだ』と判断し、タクシー乗り場へ行き暫く待っても一台も来ません。『慌てても仕方がないからゆっくり待とう』と思ったところに「Signore. 空港へ行くのであれば私が乗せてあげましょう。」と、白タクのお兄さんが近付いてきました。これがローマ・テルミニ駅やナポリ中央駅だったら絶対に乗らないのですが、ここはBergamo です。「そうですか。ところで空港までいくらですか？」とイタリア語で聞き返し「20€」と妥当な価格が提示されたので車の後部シートに乗り込みました。こんな時は何があっても覚悟しなければなりません。お兄さんの運転は安全で最短コースを抜け、無事、空港の到着ロビー階に横付けしてくれました。「約束通り20€ です。」と笑顔で言う彼に余分に 5€札を渡しお礼を言って別れました。

次の難関は、ミラノ中央駅行きのリムジンバスと切符売り場を探すことです。空港の構造は何処の国でも似ていますから見当を付けて足を進めると四箇所ある切符売り場は全部閉まっています。同じ行動を取ったと思しきドイツ人の若者は携帯電話で何やら検索しています。私は『切符はバス停で購入するのだろう』と考え、バス乗り場へ行くとミラノ中央駅行きのリムジンバスが有りました。既に満席状態でしたが、最後の三つの一つを確保し、最後部のシートに身を沈めたはいいのですが、この三密状態にも関わらず、マスクを着けている乗客は25％程度しかいません。しかも乗ってから降りるまで一時間半も喋りっ放しの人が半数です。両隣がこれでしたから『イタリア人は何てお喋りなんだろう』と、呆れるばかりです。

バスがミラノ市内に入ると渋滞です。『これでは FrecciaRossa に乗り遅れる。そうなったらパスポートも持っているし、ミラノで一泊して遊んでゆっくりしよう』と思っていると FrecciaRossa の発車時刻五分前に駅に到着し、大きな駅で人を掻き分け掻き分けして階段を駆け登り、速足で番線まで行くと FrecciaRossa が停まっていました。『これで間に合った』と思った瞬間、列車はゆっくり発車してしまい、『あれ、イタリア鉄道も正確に運行されるんだぁ。』とガックリしていると隣の番線にトリノ行きの普通列車が停まっていましたので駅員に事情を説明して乗り込んで事なきを得たという Bergamo 一人旅の顛末はこれでお終いです。

　「パパ、予定より帰ってくるの遅かったわね。」パジャマ姿の娘はこれだけを告げて寝てしまいました。


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